京都・奈良の夏酒で「日本酒ハイボール」を飲み比べ!



 さらにレシピを添えて“日本酒を割って飲む”スタイルも提案。今西氏は「日本酒のクオリティーは向上しているのに、売り上げは下がっている。それは飲み方の提案が少ないからということも要因としてあるのではないか。ウイスキーや焼酎なら、お湯割りや水割り、ロックなどいろいろあるが、日本酒は冷か燗かくらい。日本酒にも新たな飲み方を提案し、もっと親しんでもらうきっかけになれば」。とくに、若い世代が継ぐ酒蔵では、気軽に日本酒を楽しんでほしいという思いも強いといい、参加酒蔵10社もこの企画に賛同しているとのこと。

 今回、紹介されているレシピは、日本酒45ml、りんご酢3~5滴、トニックウォーター90mlで作る「まろやか祇園ハイボール」と、日本酒45ml、ライムシロップ5ml、ジンジャーエール90mlで作る「きりりと飛鳥ハイボール」。ともにアルコールは6%程度。

 実際に作ってみると「まろやか祇園ハイボール」のほうはリンゴ酢のフルーティーなさわやかさが夏にピッタリ。口当たりもまろやかで、日本酒を飲みなれていない人でも、ついすすんでしまいそうな飲みやすさ。「きりりと飛鳥ハイボール」のほうは、しっかりした味わいの奈良の酒を楽しみつつ、ほのかなライムの風味がさわやかで、スッキリとした後味。これなら洋風のおつまみにも合わせやすく、日本酒を選ぶ場面も増えそう。

 酒それぞれにまったく異なる味わいを楽しむことができるのも日本酒の魅力。その酒本来の味を知ったうえで、そのままはもちろん、フルーティーさを生かした割り方、うま味を生かした割り方などアレンジしてもよさそうだ。