岩井秀人プロデュースの『いきなり本読み!』がいきなり本多劇場に進出

この企画の発案者である岩井秀人(左)(第1回「いきなり本読み!」から)

ユースケ・サンタマリア、荒川良々らが出演


 脚本家・演出家、そして俳優の岩井秀人がプロデュースする『いきなり本読み!』の第3回が8月1、2の両日、東京・下北沢の本多劇場で開催される。

 この『いきなり本読み!』というのは「集まった俳優たちが、それまで読んだこともない台本の読み合わせを客前でする」という文字通りのもの。俳優には演目を事前に知らせず、当日ステージ上で台本を渡し、その場で岩井が配役し演出していく

 通常の演劇では稽古初日の顔合わせ後に、あらかじめ渡されていた台本の読み合わせをするケースがほとんど。

 その場合、その日までの別の仕事の状況、台詞覚えの得手不得手、台本の理解度など個人差があるため、よほどの大規模な作品やよほどの気難しい大御所演出家といったレアケースを除いてはちょっとくらい台詞を噛んだり、上手くできなかったとしても大きな問題にはならない。大雑把に言ってしまえばウォーミングアップ。ここで明らかとなる俳優間のばらつきや俳優の個性などを踏まえたうえで演出家が稽古期間を通して作品を作り上げていく。
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