下北沢の本多劇場グループが観客を入れての公演を再開

まずはサーマルカメラで検温

観客はサーマルカメラで検温&アルコールで手を消毒して入場


 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言が5月25日に解除され、一定の期間を設けたうえで、社会経済活動が再開されている。

 エンタメ業界では演劇や音楽ライブ等について公益社団法人全国公立文化施設協会が「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を5月14日に発表。これにのっとり各劇場や主催者が公演の再開に動き出した。

 演劇のメッカである東京・下北沢に8つの劇場を持つ本多劇場グループでは6月1日から活動再開第1弾企画として一人芝居企画『DISTANCE』を本多劇場で無観客のうえ、配信のみで開催。初日に行われた会見で同グループの本多愼一郎総支配人は「最初は無観客の配信から始め、少しずつお客さんに来てもらえるような環境を作りながら、いつか分からないが100%お客さんを入れられる状況まで安全対策に配慮していきたい」などと今後について話したのだが、6月26日から下北タウンホールの地下1階にある「小劇場B1」で観客を迎えての舞台がスタートした。

 26日の昼間にはゲネプロが行われた。ゲネプロは本番の開幕前、当日もしくは前日に本番同様に行われる最終リハーサル。これは俳優の演技における部分はもちろん、、お客を迎えるスタッフワークにおいての予行演習の意味合いもある。
 
 この日、受付の前の床には1メートル間隔で立ち位置を示すシールが張られ、受付には透明なプラスチックボードを設置。スタッフはフェイスシールドを着用することで観客との間での飛沫による感染を防止。観客はサーマルカメラによる検温を行い、アルコールで手を消毒してから会場に入る。
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