スーパーソニックが開催延期を発表「ここがデッドライン」

 9月に開催を予定していた音楽フェスティバル「SUPERSONIC(スーパーソニック)」は11日、予定していた日程(9月19・20・21日)での開催を断念、2021年に延期することを発表した。延期日程は、会場との調整がつき次第、報告する。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まらないなかで政府や自治体からのガイドラインを基に開催に向けて準備を進めてきたが、海外アーティストの来日が「新型コロナウイルス感染症拡大防止」対策下で日本への入国規制の解除が見通しが立たないこと、国内外での感染が拡大するなかで来場客やアーティスト、スタッフの安全を確保して開催することが難しいと判断した。

 主催するクリエイティブマンの清水直樹代表は、延期決定にあたって、イベントの公式サイトでメッセージを発表。「コロナに潰された数々の無念を思いながら、絶対にスーパーソニックの時期にはコロナと向き合っての開催を目指していました。しかし、今回のアナウンスの内容が全て」とし、「この数週間、スーパーソニックは是が非でも実現してくれという声以上に、特に海外アーティストからの来日することへの不安、そして来場者の「今観に行っていいの?」という不安の声が一層大きくなってきていました。ここがデッドラインです。 私達も今年は負けました。ここまで信じてきてくれた皆さま、感謝と共に心よりお詫びします」。そのうえで「これからもサマーソニックの映像配信のように、今できる事を発信しながら、来たるライヴのある生活に向けて精進して行きます。世の中に溢れている素晴らしい曲を、生のアーティストを、その場で観れる日に向けて。もう少しの辛抱です」と結んだ。

 チケットは延期された日程で有効となるが、払い戻しもできる。先日クラウドファンディングが行われたが、支援金は、イベントを主催するクリエイティブマンの主催公演、来年のスーパーソニックでの感染症対策として使われる。