大倉忠義の「さりげない色気」と成田凌の「かわいらしさ」を行定勲監督がふりかえる!



 俳優たちも行定監督との仕事に大きな手ごたえを感じた様子。大倉は「細かい仕草やポイントとなるシーンは行定監督に委ねていました。基本的に、僕は細かいお芝居を作り込んでいかないんです。でも現場でしか見えないものもありましたし、成田くんを目の前にして初めて生まれる感情もあるので、フラットなスタンスを心がけていた気がします」と振り返る。

 成田も「行定監督は、何かをして欲しいとは言わず、‟こういう気持ちだよね“って一緒に考えてくれるというか、寄り添ってくださる方でした」と撮影時の様子を明かした。

 そんな2人への演出について行定監督は「過去の出演作を見ていたので2人とも演技ができることは分かっていたけれど、大倉くんは予想以上に素晴らしかったです。引き出しをたくさん持っていて、表現に無駄がない。感情表現が難しい恭一という役を、彼はさりげない色気で伝えることができる。成田くんは比較的キャラクターを作り込んでくる良さがありました。成田くんが演じる今ヶ瀬はとにかく可愛らしかったですね。しなやかで、繊細で」と語り、大倉、成田を称賛した。

 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は9月11日より全国公開(ファントム・フィルム配給)。
©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
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