役所広司「例年は美しい女優さんなのに…」リアル開催に挑む東京国際映画祭アンバサダーに意欲

「Japan Now」部門で特集される深田晃司監督は、ミニシアターを支援するべく立ち上げたミニシアター・エイド基金について「役所さんや是枝さんからも賛同いただいた」と感謝。また「日本の文化予算は海外と比べると非常に少ないことが知られているが、これは行政だけの問題ではなく、映画人たちがどうやって支え合っていくかという制度設計が日本は諸外国に比べて遅れていることもあると思う」と問題提起した。また映画祭の意義について「カンヌ国際映画祭が始まったのは、ハリウッドのグローバリズムに対し、売れるか売れないかとは違う文脈で、いろいろな国のいろいろな映画を紹介するために始まったと聞いている。映画祭は多様性を守る最後の砦だと思う」と語った。

 会期中の「アジア交流ラウンジ」企画に携わる是枝裕和監督は「コンペ形式ではない形など、こういう映画祭になるといいのではということを書いたものを、毎年映画祭のトップの方に提言書として渡してきた」と明かし「豊かな映画祭を持つということはその国の文化にとっても重要なこと。模索しながら前向きに取り組んでいきたい」と映画祭への参加に意欲を見せた。

 第33回東京国際映画祭は10月31日から11月9日まで六本木ヒルズ他にて開催。具体的な実施イベントなどは今後追って公表。
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