北村匠海「この映画をフラットに見てくれる人がどれだけいるか」“とんかつDJ”初日挨拶で声を詰まらせ



 ヒロイン役の山本も、初日舞台あいさつに駆け付けた観客を楽しませるべく明るい話題で場を盛り上げる。山本は「アゲ太郎が私が演じる苑子にアピールするためにぐるぐる回りながらダンスをするシーン、あそこはNGが出て10回くらいやり直したんですけど、北村さんは毎回毎回ダンスを変えてくる。アーティストなので、天才なので踊れちゃうんです。でも鏡に映ったところがジワジワ来て、笑ってしまって」と山本のNGで北村が何度も踊ることになったと明かし会場の笑いを誘った。

 支え合いの現場だったと初挑戦のコメディーを振り返った北村。最後に北村は、今朝、出演予定だった番組を急きょ欠席したことを詫びた後「心の底から、今日ここに立てて、映画が公開できたこと、とてもうれしいです」と言うと、やや涙声になり「僕は決して、かわいそうなヤツではないし、幸せ者だと思っています。監督キャスト、スタッフの皆さんに支えられながらここに立てていますし、皆さんがここにきてくれて映画を見てくれることにも本当に感謝しています。どうか皆さんにもこの作品を楽しんでいただければ」と、困難が続いた主演映画への思いと感謝を述べ、客席に深々と頭を下げた。

 この日の登壇者は北村匠海、山本舞香、浅香航大、池間夏海、二宮健監督。

 映画『とんかつDJアゲ太郎』は公開中。