東京国際映画祭閉幕!のん主演作“唯一の賞”受賞に感激「数年ぶりの主演映画で」



 クロージング作品『HOKUSAI』のキャスト・スタッフも登壇。北斎の老年期を演じた田中泯は「北斎があの世でどう思っているか気がかり」と笑いをとりつつ「体の中に、生きているということを誰よりも強く意識している人をダンサーと呼んでいる、北斎もそんな一人」と舞踏家でもある田中ならではのコメント。

 青年期を演じた柳楽優弥は「2020年は大きな転換期だと思う。そういう中でも何かを目指す情熱を維持する追い風になってくれたら、という気持ちがあります」と語り「日本映画が大好きなので、僕も俳優として盛り上げていきたい」と力強く語った。

 最後に閉会あいさつに立った安藤裕康チェアマンは「一番、感謝したいのは、この厳しい状況にも関わらず劇場に足を運んでいただいた観客の皆さん。今年の主役は観客の皆さんです」と語り来年の開催に向け意気込みを見せた。

 第33回東京国際映画祭の動員数(速報値)は公式上映作品数138本で、動員数4万533人。ほか、リアルイベント動員数は7272人。また、公式上映作品における女性監督作品の比率(男女共同監督作含む)は138本中23本(16.7%)。オンラインイベント動員数は84万7873人となった。