バイク川崎バイク、2度目の重版でトークイベント 尾崎世界観「芸人の格好良さある」



 お笑い芸人のバイク川崎バイクが、16日、『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』(ヨシモトブックス)の重版を記念して、尾崎世界観(クリーハイプ)を招いて、オンライントークイベントを行った。

 バイクが準レギュラーとして出演するラジオ番組に、尾崎がゲスト出演したことがきっかけで交流がスタート。尾崎は「初めてご飯食べたときに、(バイクが)お店に先にいて、その時の振舞いでいい人なんだなと。これは僕が好きなタイプの人だと思った」という。

 イベントは、両者と親交ががあるニューヨークの屋敷裕政が進行。リラックスした雰囲気のなかで、お笑いと文学、音楽と文学とジャンルをクロスオーバーして精力的に活動を展開する2人が、お互いの作品、音楽と笑い、文学の関係性や、発想のもとから創作について、さまざまな意見を交わした。
 
 本には「おしゃれなしかけもある」と尾崎が言うと、バイクは「アッ!見てくれました? めっちゃうれしいです!」。バイクによれば「最後まで読んだからこその仕掛け」があるという。

 尾崎は「今、電子書籍もあるけど、手に持ったからこそできる仕掛けがちゃんとあるんですよ。それは芸人さんならでは。最後のサービス精神というか。ミュージシャンは出ていくところが格好いいんですけど、芸人さんはネタが終わって去っていくところが格好がいい。その感じがこの本にもあります」と、ほめていた。

 重版について、バイクは「2回目の重版で3万部になりました。本当にうれしい。でも、それぐらいの評価を受けられるものを書けたという自負は正直あります……”ボク(BOKU)が思っていたよりも、こ(KO)んなに、ぼ(BO)ろ儲けできるとは!」と喜びを表現。屋敷の苦い顔で再挑戦すると、音楽の再生回数や映画の動員から見たら3万は微々たるものだとし、「みなさんに、広まっていないのは自覚している。だから、膨大(BOUDAI)な、数(KAZU)の人に広まってほしい、ぼ(BO)ろ儲けしたい……」と、率直な気持ちをBKBで表現していた。