ヒコロヒーと照英が立体的な金魚絵に圧倒される「金魚を抱きしめたい」上野で深堀隆介展

ヒコロヒーは金魚色のセットアップ&金魚のイヤリングで登場

「一時期はデザインのお仕事をしたりして食いつないでいた」というヒコロヒー。「一つひとつの作品がユニークで、(深堀に)ユーモアのセンスもありそうだなと思った。可笑しさといか、面白味もある」とし、たくさんある作品のなかでも日本の春夏秋冬を描いた作品が印象的だったそうで、「金魚と四季が一緒になっている姿はないなという面白さがあった」と雰囲気はクールなままだったが、語りは熱っぽかった。

 深堀と照英によれば、今ぐらいが金魚は一番赤く見え、ふっくらしているんだそう。照英は「金魚は夏に餌を一杯食べて蓄えるんです。冬眠して、3月に動き出すんです。金魚は日本の四季に順応しているんです。熱帯魚みたいにヒーターがいらないんですよ」と熱弁した。

 イベントには深堀本人も登場。「金魚を描いて20年になるのですが、上野の地で展覧会をすることになるとは思ってもいませんでした。すぐそこにある不忍池は、江戸時代に新中屋というお店と養魚場があったという記述があり、日本の金魚の発祥の地と呼ばれています。金魚のアートをやっている私にとっては聖地みたいな場所。新中屋に思いをはせ、その息吹を感じながら力を振るうことができるような気がして、ワクワクしています」と前のめりだった。

 イベントでは、深堀が筆や水鉄砲を持ち、ライブペイティングも行った。 
 
 12月2日から2022年1月31日まで同所で。10~17時。大晦日と元旦は休館。

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