現代芸術家・中澤大輔が「働く意味」をテーマとした体験型作品「本郷職業紹介所」を2月から公開

会場となるトーキョーアーツアンドスペース本郷

 作品制作にあたっては中澤自身がさまざまな職業の「働く意味」について取材。作品では「本郷職業紹介所」の来所者が中澤が収集した働く意味についてのインタビュー映像を鑑賞したあと、職員と「面談」を行う。その面談では職員が来所者の「働く意味」をインタビュー形式で聞き出すのだが、それは映像として記録され、本人が望めば映像の一部として会場で上映され、他の鑑賞者に共有されることとなる。他者の話を聴き、自らも語り記録されるという行為を通じて働く意味を振り返るという仕組み。

 この企画展が行われるTOKAS 本郷は、関東大震災の復興計画の一環として、1928(昭和3)年に東京市が職業紹介所として建設したもので、そこを舞台に「働く意味」を問う約1カ月半の活動自体が作品となっている。

 なお、今回の作品にあたり、職員と「面談」を行う来所者を1月12日から募集するという。企画展は3月21日まで。企画展や面談の応募等の詳細は企画展のホームページから( https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2022/20220205-7082.html )。

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