珍しく喫煙者に優しい!? 二子玉川に全体の半分が喫煙可能なサテライトオフィスが誕生

落ち着いた雰囲気の喫煙所。少しでも排気口に近くするため背が高い灰皿を設置

キッチンなど住宅への導入が多い不燃壁材を喫煙所へ初導入

 壁と天井は大建工業が担当。壁には通常はキッチンなど住宅への導入が多い、油汚れや水はねのような汚れに強い不燃壁材「グラビオ」を喫煙所へ初導入。「手入れが簡単でそもそも汚れにくい。掃除の頻度も下がり、運営の負担も軽減できる」とは大建工業の担当者。天井は吸音性能が高い材質を使うことで声の反響を軽減。トイレの個室などで会話をした場合、音が反響し相手が聞きにくかったり、そもそもトイレの個室からかけているといったことがバレバレなのだが、ここはほとんど反響しない。

 point0の担当者が「シェアオフィスではアクティブユーザーがどれだけ増えるかが重要なので、リピーターをどれだけ獲得できるかが大事。たばこを吸う方はその地域でどこでたばこが吸えるかを調べている方が多い。喫煙者の方はランチの時も喫煙可能なところを見つけて行っていますよね。ここもそういう感じになってリピート率が増えればと期待しています」と語るように、この3階の稼働率が高ければ、今後、第3弾、第4弾と展開するときは喫煙可能な個室を設けていくことが考えられる。喫煙可能スペースの充実は喫煙者のニーズに応えるばかりではなく、結果的には望まない受動喫煙の防止につながるだけに今回の施設の動向には注目したいところだ。

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