三代目 JSB 今市隆二が「愛してるよ」ソロコンセプトライブツアーがフィナーレ


 割れんばかりの拍手で迎えられたアンコールは、アンドロイドと人間が恋をするという近未来的世界観を内包したエレクトロポップ「FUTURE LOVERS」。80’sの幻想的な音色に酔いしれた。

「この公演数をやりきるには大変なこともたくさんあって……それを皆さんの力が繋げてくれたのだと思っています。皆さんの想いが作り上げた“RILY’S NIGHT”だと思います。こんな素晴らしいライブにしてくれて、本当にありがとうございます」

 わずかに涙声になりながら語られた言葉に、客席からは温かい拍手が贈られた。

「歌が歌えなくなるまで、ずっと歌っていきたいと思っています。辛いこと、悲しいことがある人もいるかと思います。今キツいという人はなかなかイメージできないかもしれないけど、必ず幸せが待っている。俺はずっと心折れずに戦うから、少し疲れたら、俺のことを思い出してほしい」

 そんな言葉の後に届けられた「Thank you」では、想いの強さをありのままに表現する力強い歌声が響いた。

 そして最後の1曲は、ファンから募ったタイトルを冠してできた楽曲「星屑のメモリーズ」だ。終盤、今市の合図で観客の持つペンライトが掲げられ、会場を優しく照らした。

「本当にありがとう、愛してるよ」

 奏でられる音楽と今市の言葉に応えるように、客席の灯りが揺れる。この時間を心から慈しみ合うような一体感が、会場全体を包み込んだ。

 今市が極上のR&B/ソウルを通して届ける愛と、そこに溶け合うように心ゆくままこの時間を堪能するオーディエンス。幸福に満ちた美しい光景が広がったところで、半年間のツアーが幕を閉じた。

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