宮藤官九郎を動揺させた山田洋次監督の言葉「これコメディーの基本だから」

 

 映画『こんにちは、母さん』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁ら豪華キャスト陣と 山田洋次監督が登壇。本作で悲しき中年男を演じた宮藤官九郎が撮影中に言われた山田監督からの鋭すぎる言葉を振り返った。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 俳優として山田組に参加した感想を聞かれた宮藤官九郎は「僕はまだそんなに撮ってないですけど、映画を撮るのって楽しいので、はしゃいでしまうんですよね。山田監督も現場でセリフを変えたり足したり、同じように楽しんでいるんだな、と思いました。山田監督が撮り方で悩んでいるのを見て、自分もこれでいいんだと思いました」と、映画監督としても影響を受けた様子。

 ところが撮影で「“トイレのドアを開けたら人が入っていて怒られる”というシーンの間をなかなかつかめないでいたら、山田監督から“これコメディーの基本だから”と言われて…」

 俳優、脚本家、映画監督として多くのコメディー作品を手がけてきた宮藤だけに「僕は、その言葉が重すぎて、トイレのドアを開けられないのではと思うくらい、ヤバい…となりました(笑)」と吐露し会場も大爆笑。

 山田監督は「そんな大げさなこと言ったかな(笑)」と笑いつつ「彼じゃなきゃできない役だった。宮藤さんにやってもらって本当に良かった。中年男の悲しみをちゃんと表現してくれた」とたたえていた。

 この日の登壇者は吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、YOU、枝元萌、山田洋次監督。

 映画『こんにちは、母さん』は9月1日より全国公開。

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