渋谷に新商業施設「ハラカド」「渋谷アクシュ」開業!100年に一度の開発は第2フェーズへ

 東急グループは30日、都内で「渋谷まちづくり戦略 “Greater SHIBUYA” 最新情報発表会」を行った。

2024年3月、神宮前交差点に開業する東急プラザ原宿「ハラカド」

 2010年開業、昨年10周年を迎えた渋谷ヒカリエをリーディングプロジェクトとして、“100年に一度” と言われる渋谷再開発を推進してきた東急グループ。2019年に渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラスが開業した現在、渋谷のまちづくりは第2フェーズへと向かっている。

 東急の酒井洋一郎事業部長は、これまでの開発経緯を「2002年に東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が決定し、地上にあった東横線渋谷駅や線路が地下に潜ることでその上部開発が可能となった。2005年には渋谷駅周辺地域が都市再生緊急整備地域に指定され、国や東京都からの特区指定が開発を推進する後押しとなり、2012年に東急文化会館の跡地に渋谷ヒカリエが開業。2013年に東横線と副都心線の相互直通運転が開始し、地上にあった東横線渋谷駅と線路の跡地周辺に渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエアが開業するなど、44万㎡ほどの建物規模を誕生させることが可能となった」と振り返る。

「2019年に渋谷フクラスが開業し、これから開業されるShibuya Sakura Stage、渋谷スクランブルスクエア第II期など駅中心5街区の整備が完成した暁には、東急・東急不動産により85万㎡ものTOD(Transit Oriented Development=公共交通指向型開発)プロジェクトが完成することになる」

 現在、渋谷駅周辺では他社デベロッパーも加わり、100年に一度と呼ばれる240万㎡規模の開発が進められているといい、「東急グループとしては2024年開業予定の渋谷二丁目17地区、Shibuya Sakura Stage、2027年竣工予定のShibuya Upper West Projectを契機に、さらに渋谷駅周辺へ開発エリアを拡大していく」と明言。また、2021年7月に100年後も持続可能なまちづくりに向け「Greater SHIBUYA2.0」を策定、同年11月には街全体の価値向上に向けた施策検討を行う「Greater SHIBUYA戦略委員会」を発足させたことを報告した。

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