ケンコバ『北斗の拳』影響で「死兆星が見えた」「その水飲んでみろ」と祖母をババア扱い

制作当時のエピソードを語る原氏と武論尊氏の掛け合いに大爆笑するケンコバ

 この40年を振り返り「狭い机で一人で描いていたけど、世界中の人とつながることができた。当時少年だった子どもたちももう40~50代」という原氏に「第1話から見ていた僕がまさに50歳ですから、お2人のチルドレンですよ」とケンコバ。「僕がまだ35だったからね」と被せた武論尊氏にケンコバが「今はおいくつに?」と聞いて「40足しゃあいいんだよ!」とたしなめられるひと幕も。

 会場を見学して「結構忘れているところがあったんだけど、今さらながら “俺はなかなかのもんを書いたぞ” と思うと同時に、原哲夫の画のすごさに改めて “こんなものを描いてたんだ” と。俺が酒飲んでる間にこの人は一生懸命やってたんだと思った」という武論尊氏に、原氏は「僕が1週間かけて画を描いている間に、(編集者の)堀江さんと武論尊先生に酒飲みながら話を練っててもらえて本当にありがたかった(笑)。俺が描いてる間に(武論尊氏は)スペインに行っていた」とボヤいた。

 最後に展覧会のテーマにちなんで、取り戻したい愛についてケンコバは「よくも悪くも『北斗の拳』から影響を受けてて、田舎のばあちゃん家で麦茶を出された時に “ババア、その水飲んでみろ。貴様には地獄すら生ぬるい!!” って言っちゃいました。取り戻したいです」と祖母にでかいババア扱いしたことを悔やんだ。