稲垣吾郎主演の舞台『多重露光』が開幕。舞台挨拶で「ワークショップは初めての経験。ちょっと恥ずかしかった」

劇中の1シーン

 稲垣は眞鍋の演出を受けるのは今回が初めてで「とても俳優に寄り添ってくれる。優しくて怒った顔を見たことがない。穏やかな現場でみんなでディスカッションをしながらだった」と振り返ったうえで「ワークショップは初めての経験だった。演劇って皆さん結構やられるの?」と相沢に質問。相沢の「結構やるんですよ。コミュニケーションを取って距離を近くするために」という説明に「ちょっと恥ずかしかった(笑)。お客さんもいないのに誰に向けてやっているのかと。パントマイムで縄跳びをやったり、連想ゲームをやったり。僕はあまり経験がなかったがとても楽しかった」などと意外にもワークショップ初体験だったことを明かした。

 眞鍋の演出については麗華を演じる真飛聖は「私たちが演じるものに対し、否定せずに必ず肯定してくれる。それにプラスアルファして“こういう提案なんですけど”と真鍋さんの考えを言って下さるので、自分の中で“間違ってない道には行っているんだな”という自信につながったり、気づいていなかったところに道しるべをくださるので、すごくやりやすかった。私たちを受け止めて、みんなを大きな船に乗せて真鍋さんが揺らしてくれていた感覚」、相沢も「お芝居は何本か見させてもらって、すごく繊細に作られているんですが、どうやって作っているのかなと思ったら、“いいですね”と言われているうちに出来上がっていた。真鍋マジック」と絶賛。稲垣も「無理にパズルをはめていく感じがなく、自然とそうなっている。シームレスというか、それが本当に心地よかった」と続いた。