「2024年本屋大賞」は宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。「M-1王者のように本屋大賞作家とずっと呼ばれることになる。身が引き締まる」

「2024年本屋大賞」は『成瀬は天下を取りにいく』

 その後の取材では「大津の人は喜んでくれるかなとは思っていたんですが、それが全国に読まれるとはとても意外なことでした。大津に来たいと言ってくださる方も多くて、大津のいいアピールになったのかなと思っています」と受賞の喜びを口にした。

 主人公の成瀬については「特定のモデルはいないんですが、こんな子がいたら楽しいかな、どんな子にしようか考えた時に、ちょっと変わった子にしようと思って、どんなキャラクターがいいか考えながら書きました。滋賀愛が強いのは私というより成瀬。私は成瀬の滋賀愛を代弁しているだけ」、またこの日の受賞についても「私はもちろん素晴らしい賞で、ここまでこられたことが奇跡のように思っているんですが、成瀬だったら、多分“これは通過点だ”というと思います」などと語った。