染物、織物、焼物、風物…柳宗悦が心奪われた沖縄の工芸品約100点を展示「琉球の民藝」
思想家・柳宗悦らが提唱した「民藝」の理念が確立されてから100年。柳が “宝の山” とたたえた沖縄工芸の価値を見つめ直す展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」(日本民藝館主催、沖縄県後援)が、9月6日まで日本橋髙島屋S.C.にて、9月9~21日まで大阪髙島屋にて開催している。
展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」より厨子甕(じーしがーみ)と呼ばれる蔵骨器
独自の工芸文化が息づいていたかつての琉球王国・沖縄。1936年に日本民藝館を創設した柳宗悦は、1938年に初めて沖縄を訪問し、それまで見過ごされてきた日常の工芸品を “民藝の宝庫” だと賞賛。その後、1940年までの間に計4回の現地調査を実施した。今年11月に首里城正殿の再建が予定されるなど、その文化や工芸への関心がますます高まる今、約100点の作品を系統立てて展示し、柳らがたたえた沖縄工芸の価値を改めて見つめ直す。
会場は序章から第五章まで大きく5つのエリアに分けて琉球の民藝を紹介。柳が沖縄に引かれた原点ともいえる貴重な紅型衣装から始まり、第一章「琉球の染め物」では、沖縄の代表的な工芸品といえる紅型を中心に衣装や型紙、「うちくい」と呼ばれる風呂敷などを展示。紅型には型紙を用いる「型染(かたぞめ)」という技法と、「筒描(つつがき)」と呼ばれるフリーハンドで模様を描く技法があり、それらの技法から独特の美しい色彩や文様の数々が生み出されてきた。


