ジェーン・スー「新型コロナでバレてしまった、我々のいた“アブノーマル”な世界」【2020年重大ニュース】

気になるあの人の2020年重大ニュース


12人の識者が激動の2020年を振り返る
 2020年が終わろうとしている。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響による緊急事態宣言などで「時間が止まった」こともあり、あっという間の1年だったと思う人も多いのでは? 本来だったら今年は夏に東京オリンピック・パラリンピックが開催され、今頃は「beyond2020」を旗印に2020年以降の日本のあり方が議論されていたころだろう。ところが現在は新型コロナウイルスの猛威のせいで日本どころか世界中が「withコロナ」の新しい時代を模索している。後世、語り継がれることになるであろう2020年の重大ニュースを各界の著名人の方々に挙げてもらった。
ジェーン・スー
 今回の新型コロナウイルスで、自分たちが困った時、いかに特定の人たちに負荷がかかる社会に住んでいたのかがはっきり分かってしまった。“ニューノーマル”という言葉が出てきましたが、もともと我々のいた世界がかなり“アブノーマル”だったとも言えますよね。エッセンシャルワーカー(社会生活を営むうえで必要不可欠な労働者)と呼ばれる人たちは昔からいたのに、その人たちがいないと生活が回っていなかったことに、そもそも誰も気づいていなかったと思います。

 すごくいびつな世界だとバレてしまって、このままシレッと元の生活に戻れるのかな、と考えると胸騒ぎがします。もう知らなかったとは言えない状況で、この非人道的な世界に対する態度を決めなければいけない。これから自分がどう振る舞うのか突きつけられている気がして、怖いですね。
1973年、東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。著書多数。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で第31回講談社エッセイ賞を受賞。現在、TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』放送中。最新刊『女のお悩み動物園』(小学館)のインタビューは【インタビュー】ジェーン・スー、新刊で悩める女性にエール「悶々と悩むのもその人にとって必要な時間」( https://www.tokyoheadline.com/526505/ ) へ。
BALLISTIK BOYZ 加納嘉将「絶対に何かを感じ取ってもらいたい」ラジオ番組で熱いトーク
かつてのハネムーン先が人気観光地へ! 昭和レトロなフォトスポットを巡る熱海の旅
“世界三大ウザい国”モロッコは本当にウザいのか?現地で感じた自分の「ウザいハードルの低さ」
歴史的大停電だって「ケセラセラ」!旅してわかった、スペイン人の陽気さの理由
LiLiCo、小田井涼平と夫婦で映画祭参加に「うれしい」グランプリ受賞作に共感「ウチかな(笑)」
上野樹里「世の中の人に届けたい作品」国際短編映画祭で熱い審査員評