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大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第40回 マグロック復活! ダイノジがフェスをやります

2015.06.03 Vol.643

 毎日暑いですね。もう、夏。夏といえば夏フェス。ビッグフェスの出演ラインアップも充実してきてフェスムードが高まってきました。そんななかで、『キキマス!』でもお知らせさせていただきましたが、ダイノジ、野外フェスをやります。場所は静岡の清水マリンパークで、日程は10月3・4日の2日間。1日目が『マグロックフェスティバル2015』、2日目が『フジソニック2015』。つい先日情報解禁になったんだけど、「マグロックってなんだよ…!」「フジソニックっていったいどっち?」なんて、SNSでは話題にしてくれて、すごくうれしいです。……だって、これ、リベンジだから。

 僕ら8年前に野外フェス「マグロックフェス」をやってるんです。同じ静岡の、同じ場所で。当時は、単純に野外フェスをやりたくて、当時の最高のメンバーに出てもらって。豪華だったんですよ……。でも、大赤字。僕の最初の挫折です。それから大地さんと僕は小さなイベントにいっぱい出演するであるとか、たくさん働くことになりました。そのうちフェードしようなんて思ってたDJだって、辞められないじゃんってことになりました。その記憶があるから、どんなことにせよ話題にしてもらえることがうれしいです。

 今回のフェス、静岡朝日放送さんと一緒にやるんですが、話を聞いたのが去年、おととしぐらいだったかな。ダイノジ20周年でいろんなことをやってきたのもあるし、この7年間でいろいろ経験してきたなかで、今、僕らがやりたいって思うことなんですよね。例えば、元気づけたいって復興地に行きます。だけど、もう地元の人たちは他から人を呼んで盛り上がろうって、自分たちでコンテンツを作っているんです。これって復興地だけのことじゃなくて、他の地方に行ってもそういった時代の流れを感じます。だったら、ダイノジもそれになりたいなって。漫才でも、DJでもなんでもいいから、盛り上がろうっていう人たちと一緒にやりたい、お手伝いしたいと思っていろいろやってます。

 さて、フェスに話を戻しましょう。マグロックには、キュウソネコカミ、Fear,and Loathing in Las Vegasといった僕らがいま見てほしいと思っているバンドが中心のラインアップ。2日目は静岡出身の電気グルーヴ、静岡育ちの吉井和哉さんと、静岡にゆかりのあるアーティストを軸にした少し大人のロックフェス。もちろん、DJダイノジは2日間とも出演します。出演アーティストは今後もどんどん追加されていきます。まだすごい人が控えてますから楽しみにしていてくださいね。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第13回 みなさんの代わりにお話を「キキマス!」。

2015.05.25 Vol.643

 すげーことが起きました。僕、あの沢口靖子さんとしゃべったんですよ。『澪つくし』の沢口靖子さん、『科捜研の女』シリーズの沢口靖子さん、第1回東宝シンデレラガールの沢口靖子さんですよ! 僕らの世代にとっては、もう、お姫さまのような方です。そんな沢口さんと、お話できるなんて! 10代のころの自分に自慢したい。

 あこがれの沢口さんにお会いできたのは、もちろん『キキマス!』をやっているからです。沢口さんには25日に登場していただきますが、先ほど挙げた出演作品やご自身のこと、そして最新舞台の『台所太平記』(明治座、6月4日〜)のことなど、いろいろなお話を伺いましたので、放送を楽しみにしていてください。

 沢口さん、本当に素敵な方です。おきれいなのはもちろんなんですが、僕がイジられたら、それをたくさん笑っていただいて。うれしかったなあ。大阪のご出身ですから「笑い」との距離もすごい近いのかな。楽しかった。最後にはちゃっかり、握手までしてもらっちゃいましたしね(笑)。この手の感覚が残っているうちに、舞台も見に行こうと思っています。

 沢口さんはもちろんですが、『キキマス!』をやっているなかで、あこがれの人であるとか、俳優や女優さん、ミュージシャン、芸人、いろいろな方のお話を伺えるのは、とっても光栄なことです。どなたとお話していても「おもしろい」って思うことばかりですし、楽しいんです。

 こうやって番組を通じてお会いしてお話すると、普段よりもずっと話ができるような気がします。例えば、ミュージシャンの方々。仕事以外で話す場面はたくさんあるんですけど、そういうところでは僕、全然話さないんですよ。というか、話せない。何を話していいのか分からない。だからミュージシャンの友達っていないんですよね。芸人のなかにはすぐ友達になっちゃう人もいるけど、僕にはそれができないんだなあ。でも、それが番組で話すとなると別の話で、いろいろ話したくなっちゃう。仕事だからっていうのもあるんだろうけど、それだけでもない。僕はきっと、「たくさんの方に聴いてもらうために誰かの話を聞く」ことが好きなんだろうなって思います。自分のなかに留めておくんじゃなくて、外へっていう。それに聴いていただくためってなると、話す相手も、うざいような愛情を受け止めてくれるところもあると思うしね。

 これからも、みなさんの代わりに、いろんな方のお話を聞いていきたいと思います。

小池百合子のMOTTAINAI
ADB v.s. AIIB 透明性で競い合え

2015.05.24 Vol.643

 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に日本は出資すべきか、否か。バスに乗り遅れては、取り残されるのではないか…。
 依然、AIIBについての話題が続いています。

 5月10日の読売新聞では、日本政府が米国と共にAIIBへの参加を見送っていることを「適切だ」と思う人が73%に達し、「そうは思わない」の12%を大きく上回ったと世論調査の結果を伝えました。

 出資に「反対」とする友人の金融関係者は、その理由に「利益相反」をあげます。理由はこうです。

 銀行を作ろうと意気込む中国は、そもそもアジア開発銀行(ADB)からの最大の借り入れ国です。ADBの融資先の四分の一が中国向け。インドを加えると全体の半分にあたります。ADBの運営に発言権が十分反映されていないことを、中国はAIIB設立の理由に挙げていますが、借り手側の発言権を強めることそのものが「利益相反」だというのです。

 AIIBの主な投資先は、中国国内のインフラ整備か、中国にとって戦略的な国とみられ、これまた金融やガバナンスの観点から「利益相反」にあたると…。

 信用力の高いADBから低利で資金調達をし、AIIBで中国や他のアジア諸国へ融資するなら、これ以上の「利益相反はない」と憤ります。
 そもそも中国は、ぜい弱な開発途上国へもゆるい条件で融資を行って感謝され、少々支払が遅延しても、「待ってあげる」と感謝され、いよいよ返済不可能となれば、「しかたないね」と許し、泣いて感謝される…。かくしてその国は中国の下僕となり下がると厳しく見る人もいます。「それこそ投資ですよ。金融というより、国防予算で扱うのではないですかね」とも付け加える。

 これでは金融機関として重要な「継続性」が疑問視され、重要な債券発行で行き詰まるでしょう。格付けにも影響します。さらに、AIIBへの返済とADBへの返済と、どちらを優先するかも問題になってきます。

 ODA(政府開発援助)においてもいわゆるひも付き論が批判されますが、ADBで日本企業が落札する率は1%程度。日本企業が優遇されるわけではありません。

 むしろ、それこそが日本にとっての問題です。入札では高い日本製品や技術が採用されず、安い新興国へとチャンスが流れてしまうのです。よい製品や確かな技術力があっても価格、コストの国際競争力で日本が負けてきたことに他ならないのです。
 つまるところ、ADBの役割をあらためて認識しつつ、透明性や環境状況などでAIIBと競い合う。これが日本としての務めではないでしょうか。(自民党衆議院議員)

EXILE TETSUYA DANCEの道
第34回 また一つ夢が叶った瞬間

2015.05.24 Vol.643

  先日、僕はさいたまスーパーアリーナで行われたE-girlsのライブツアーファイナルで、ステージに立たせていただきました。人前でのパフォーマンスは、去年のEXILE TRIBEのステージ以来で、雨のような歓声に正直、鳥肌が立ち身震いがしました。何度立ってもあの感覚は不思議で、緊張感と高揚感が同時に僕を襲い、やみつきにさせるのです。

 それはさておき、なぜ僕がステージに立ったのかといいますと、ここのコラムでも何度か紹介している、世界中をDANCEで旅している、踊る旅人EXILE ÜSAさんのソロプロジェクトのDANCE EARTHが関係しているんです。2013年にDANCE EARTHの舞台に立たせていただいてから、一緒に旅をさせていただいたり、DANCE EARTHビレッジでのキャンプに参加したり、E ダンスアカデミーやEXダンス体操などさまざまな活動を一緒にやらせていただいています。その中で、DANCE EARTH PARTYというÜSAさんを軸としたユニットは、いろんな方とコラボレーションしてCDをリリースしたり、その曲がその時の舞台のテーマソングになっていたり、昨年のEXILE TRIBEのライブツアーでパフォーマンスしたりと、僕は過去2回のPARTYに参加してきました。そのDANCE EARTH PARTYにÜSAさんの他、僕、EXILE TETSUYAとE-girls/DreamからShizukaが正式メンバーとして加入することになりました。「少し驚いた」という声や、「今までも正式メンバーだと思ってた」(笑)などの声もいただきましたが 、ようやく念願叶って、皆さんに発表することができました。

 DANCE EARTHは、ÜSAさんの夢です。そしてEXILEは夢を共有するグループです。誰かの夢を知り応援することで、自分の夢も応援してもらえます。僕がDANCE EARTHをより深く理解し、より近くで応援することで、僕の夢も広がり、同時に走ることができますし、DANCE EARTH自体が僕の夢にもなるのです。だからこそ今回の発表は、僕の夢が叶った瞬間でした。迎え入れてくれたÜSAさんを始め、応援してくれているEXILEメンバーに本当に感謝です。

 そして、これから同じ夢を共有し音楽の旅を共にしていくShizukaちゃんをメインボーカルとして活動するわけですが、今までのスタイルと変わらずにその時に合ったコラボレーションをこれからもしながら、いろいろなPARTYを組み、さまざまな音楽を皆さんにお届けしていこうと思っています。近いうちにワクワクするような報告ができると思いますのでぜひ楽しみにしていてください!!

 DANCEでEARTHをHAPPYに! テーマはまさにこれですが、DANCEってなんでこんなにもパワーがあるんだろ? 先日、ニューヨークに行ってきたのですが、あの場所は特別ですね(笑)。久しぶりにカルチャーショックを受けて刺激をもらいました! 音楽、DANCE、アート、どれをとってもパワフルでとてつもなく文化の違いを思い知り、同時に日本の素晴らしさも感じることができた旅になりました。僕のニューヨークでの活動は、これから月刊EXILEやEXILEモバイル、SNSなどで順次皆さんにお届けしていきますので、こちらもお楽しみに!!

友香の素 vol.151 ハーブガーデンレストラン

2015.05.24 Vol.643

 ある日の夕方、ハーブガーデンを馬のヨモちゃんとお散歩をしていたら、ヨモがユーカリの葉っぱを発見。鼻を近づけて、フンフンっと匂い確認。馬は知らない食べ物は、食べられるかどうかを匂いで確認して、食べられると分かったら食べます。普段、人参、りんごやバナナ、黒糖などをおやつにあげたりしますが、香りが強い、甘くないハーブ類は食べないだろうなぁっと思ってたら、なんと、ユーカリを枝ごと引きちぎってムシャムシャと食べ出しました。食べるの?? びっくり!いつもだとガーデンに敷き詰められた芝生の草が伸びている所を探してむしゃむしゃと食べているヨモでしたが、これからはハーブもメニューに加わりました(笑)。ユーカリは葉っぱが可愛らしいハーブで、リース(輪っかになっている飾り)作りに使ったり、ドライフラワーにしたり私も好きなハーブです。

 そしてもう一種類、食べられるハーブメニューに加わったのがラベンダー。今の季節、ちょうどラベンダーが花をどんどん咲かせるので、ある程度花が咲いたら花を摘んで、次の花が成長するようにします。摘んだ花はそのまま活けたり、ドライフラワーにしたり。ラベンダーの良い香りにはリラックス効果がありますが、あまりにも良い香りなので、摘んだ花をヨモに嗅がせました。まずフンフンフン。良い香りだよね?なんて言いつつ嗅がせていたら、ムシャムシャ?! ラベンダーも食べました。びっくりしてたら、ヨモちゃんからラベンダーの良い香りが漂ってきて、今度は私がリラックスです(笑)。

 リラックスというとカモミールにもその効果があり、ガーデンのカモミールがそろそろ咲き出します。りんごのような甘い香りがするハーブなので、りんご好きのヨモちゃん、好きかもしれません。またハーブガーデンレストランに連れて行ってあげようっと!

格闘家イケメンファイル Vol.25 戦慄のブラジリアンフック 木村”フィリップ”ミノル

2015.05.24 Vol.643

 いつでも闘争心むき出しで、試合の前から相手への口撃が容赦のない噛み付きキャラの木村。しかし、最近はそのキャラが崩壊し、“本当はいい人説”も囁かれているが…。

「まあ、だんだんいい人だっていうのがバレてきているのは感じていますね(笑)。ただ全部作っているというのではなく、記者会見やカード発表で相手を見ると、自然にそうなっちゃう。絶対に倒してやるっていう思いが強い分、気持ちが抑えられなくなって、ガッと言ってしまう。でも注目してもらっている以上、本当の俺がどうであれ、横柄な態度をとって豪快でなければと思うんですね。それは格闘家として大切にしている心構えでもあるので」

 ビッグマウスのキャラクターに加え、とにかく試合が面白いと評判の木村。1月に行われた試合で、それまで9年間、対日本人戦無敗のK-1 −65kg初代王者のゲーオ・フェアテックスからダウンを奪い勝利したことは大きな話題をさらった。

「自分でいうのもなんですが、すごいっすよね。ストーリー性無限大です、俺(笑)。どんな試合でも絶対に負けない気持ちでやりますが、人間ですから負けることもある。でもその負けをいかにポジティブに変換して反省し、次につなげるかが大切だと思うんです。ですから昨年11月に大切なトーナメントの1回戦で負けたあと、その時の優勝者ゲーオ選手と1月にすることになった時に、これをストーリーにしてやろうと思った。自分がすぐに負けた試合の頂点に立ったチャンピオンに、次の試合で勝つ。そんなベタなドラマでも無いようなことを現実の世界でやる。そのストーリーを完成させようと思うのが自分の原動力ですね」

 21歳という若さながら、格闘技歴は12年目という木村は超ポジティブ。

「きっかけはテレビで見て、魔裟斗さんとかがかっこいいなって思ったこと。男の子って、絶対的な強さにあこがれる時期があると思うんですけど、僕の場合はそれがずっと続いている。リングにいる姿って単純に男としてかっこいいし、どんな展開になったとしてもリングにいる以上、かっこよくしか終わらないと思うんです。それが格闘技の一番の魅力じゃないかな。性格は超ポジティブで自画自賛タイプ(笑)。でも落ち込んだり反省したりすることも結構あるんですよ(笑)。辛いことや嫌なことがいっぱいあるし、日常生活で悩むことも多い。でもそんな時は開き直って堂々と胸を張っていようと。何があっても動じず、胸を張る。それで怒られようが別にいいんだって思うようにしています」

 そんな前向きパワーはどこからくるのか。

「海が大好で見ているだけで癒される。三浦半島はパワースポットなので、ゲーオ戦の前にも行って、海と自然からパワーをもらいました。太陽がめっちゃ照っていたので、太陽に向かって“勝ってくるからな!”って叫んで。で、実際に勝ったので勝利の報告にも行きましたよ。“勝ったよー”って(笑)」

 それは恋愛にも向けられる?

「基本一目ぼれ系で、ガツガツいくタイプ(笑)。人からはちょこちょこジャブをついて相手が来るのを待ちつつ1回よけて、またジャブを打って、効いたと思ったら攻めるんだよって言われますが、関係ないです。俺はマイク・タイソンなので、最初からガンガンいく(笑)。ガンガン行って、少しでも相手が揺らいだら、一気に仕留める。試合も恋愛も全部一緒です(笑)」

 7月4日に開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」のスーパーファイト/K-1 −65kg Fightに出場。

「試合前からビッグマウスで大口叩きますが、それを有言実行できるかどうか、その目で確かめに会場に見に来てほしい。今度の試合もKOするって決めているので、お楽しみに。下手な勝ち方をしたら罵声をくれてもいいし、金返せコールもウエルカムなので。その前に記者会見やインタビューもチェックしてもらえれば。木村ミノルは記者会見とKOがお得なバリューセットになっておりますので(笑)。とにかくいろいろな意味で期待は裏切らないので、会場に足を運んで下さい」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 本膳(ほんぜん)

2015.05.23 Vol.643

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER
夏恒例!「東京タワー 天の川イルミネーション」

2015.05.22 Vol.643

 今年も毎年恒例の七夕特別企画「天の川イルミネーション」の季節がやってきました! 合計13万個の青色と白色のLED電球が、天の川が架かった夏の夜空のよう。そんな幻想的にきらめく光景でみんなをお出迎えするよ。

 高さ150mの大展望台では、夜空に瞬く無数の星を「青色」、その中心で大きくゆったりと流れる天の川を「白色」のLED電球で表現。その星空の中に赤色の織女星(織姫)と白色の牽牛星(彦星)が輝き、さらに流れ星が不定期で現れるんだ。日が落ちてくると「天の川イルミネーション」の光りが大展望台の窓ガラスに映りこんで、下に見える東京の夜景の上空に本物の天の川が流れているような幻想的な景色を見せてくれるんだよ。

 そしてなんと今年は、昨年大人気だった約600段の昇りの外階段のイルミ装飾に加え、新たな試みとして、下り階段にも青色のLED電球を装飾。青い星の外階段を昇って、天の川に一番近い展望台へ。そんな体験型のイルミネーションも楽しめるんだ。期間中は平日の17〜22時、土日祝は11〜22時まで外階段を夜間開放しているので、ぜひぜひ東京の夜景と一緒に「天の川イルミネーション」を楽しんで! 外階段を昇ったみんなには、特典として非売品の「ノッポン公認昇り階段認定証」もプレゼントするよ!

 6月1日には19時から大展望台1階Club333特設ステージで「天の川イルミネーション点灯式」も行うので、時間がある人は僕と一緒に今年最初の「天の川」イルミネーションが輝く瞬間を体験してね。七夕に向けて気分が盛り上がること間違いなし!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 本膳(ほんぜん)

2015.05.22 Vol.64

 ある村の庄屋の家で祝言が行われた。村人たちが祝いに一同で贈りものを送ると、その返礼として、村の主立ったもの36人が、宴会に招待された。そこではご馳走が振る舞われるということだったが、誰ひとりとして本膳の正式な作法・礼式が分からない。困った村の衆は、村長さんの前で恥をかくぐらいなら…と夜逃げの相談までする始末。するとあるものが「手習いの師匠なら、きっと正式な作法をしっているはずだから、教わりに行こう」と提案、師匠の所へ。

 師匠は「今夜中にひとりひとりに教えていたら間に合わない。しからば、私が上座に着くので、私を見て、逐一私がやることを真似れば大丈夫。ただし、羽織はきちんと着ていくように」とアドバイス。それならば簡単だと安心して帰路へついた。そしてあくる日、師匠がお辞儀をすればお辞儀をと、師匠の一挙手一投足を見つめる36人。いよいよ本膳のお椀が出てきた。その蓋を師匠があける。すると村人も一斉にあける。師匠が一口飲み込むと、村人も一口飲み込む…。「ん?お前、一気に全部飲んだらダメだよ。一口だよ、一口。お椀の中へ戻せ」と少しの違いもなく真似ようとする。次に平椀が出てきた。蓋を開けると、中身は里芋の煮っ転がし。

 しかも箸が塗り箸だったので、ツルツルしてなかなかつかめない。「エイっ」と持ち上げると運の悪いことに箸が滑って、膳の上に転がり落ちた。それを見た村人も、箸で里芋を外にコロコロ。ようやくその騒ぎがおさまったかと思うと、今度は師匠がうっかり鼻の頭にご飯粒を2粒くっつけてしまった。するとまた一斉に鼻の頭にご飯粒をくっつけだす。「おい、師匠は2粒くっつけてるんだよ。お前のは5粒あるじゃねえか」「本当か。じゃ、3粒食っちまおう」とまたもや大騒ぎ。師匠は「違う、違う。今のは作法じゃない」と言っても騒ぎに紛れてその声は届かない。“やめろ”の合図のつもりで、師匠、隣りの男の脇腹をゲンコツで突っついた。すると隣りの男、「変わった礼式だな」と言いつつ、その隣りの男に同じようにコツン。「痛てて、何するんだこのやろう! 本膳の礼式でこれを隣りに回すのか?」ということで、次々と隣りの人の脇腹をコツン。最後の36人目が「いよいよオラの番だ。思いっきり突いてやろう」と思って隣りを見ると誰もいない。

「先生、この礼式はどこへやるだ?」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第39回「大谷に敵はいない」

2015.05.20 Vol.642

 先週末は「ABSまつり」で秋田に行ってきました。『キキマス!』でも話したし、自分のブログにも書きましたが、あったかくていいイベントでね。お客さんもたくさんきていただきました。秋田のお客さんは、しっかり見てくれてるんだなって感じでした。もしかしたら、人によっては「ノリが悪いな」って感じちゃう雰囲気なのかもしれないけど、じっくり見たうえで笑う、みたいな、僕にとってはすごくいい感じで。ついつい出演時間もオーバーしちゃいました。……秋田、好きだなあ。

 仕事でいろんなところに行かせてもらっていますが、お客さんだったり、その土地の食べ物だったり、いろんなことからその土地に想いをはせます。秋田でも鍋にトッピングされてた白いネギの甘さの向こう側、名産の「いぶりがっこ」もそうですね。帰りの空港で知った「ババヘラ」っていうアイスクリーム。おばちゃんたちが、ヘラでコーンに盛ってくれるジェラードっていうかそういうものらしいんだけど、そこからおばちゃんたちを想う……。やっぱり、秋田好きだなあ。

 行くところ行くところ、好きになっちゃうんだよね。本当に好きなところばっかりです。もう、みんな好き!

 そんなことを考えてたら、これって地方の魅力に限ったことじゃないかもしれないなと思いました。僕ね、映画にしても、音楽にしても、芸人にしても、みんないいなって思っちゃってるんですよ。どんなものでも一歩近づいてみると「おもしろい」だとか「いいな」ってところがあって、そう感じると好きになる。「自分の好みじゃないんで」って距離を取ってたら、この感覚はないんじゃないかなあ。

 で、思うんです。そういう俺、無敵じゃないかって。今の大谷に敵はいないぞって。なぜなら、みんな「いい」から。誰のことも敵だと思っていないからです。何を言ってるんだって言われるだろうけど、本当にそう思ってるんですよ。いろいろあっていい、いろいろあるからいいんじゃないって。そう思えれば、誰でも無敵。だから、俺は無敵なんです。

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第38回 「〇〇の日」は〇〇に想いをはせる日

2015.05.14 Vol.642

 ゴールデンウイークの連休明け、2日ほど布団に潜っていました。体調を崩しながらも、6日は駒沢公園の「肉フェス」から『キキマス!』の公開生放送をどうにか終え、病院へ。本当に声が出なくなってしまって、翌7日の放送はお休みさせていただきました。何年かに一度、何もできないほど体調を崩すことがあるんですよね……こればっかりは、どうにもならない。いい先生に診ていただいて、どうにか復活。9日の土曜日から仕事に戻りました。『キキマス!』にも月曜日から復帰。「よしもと」ってすごいね、月曜は仕事が6カ所でありましたよ…

 伏せっていた2日間、考えていたのが母や家族のこと。母親とあとどれぐらい一緒に時間を過ごせるんだろうなって。スペシャルウイークで介護のことが話題になったし、SMAPの中居さんが、ニッポン放送でやっている彼のラジオ番組でお父様が闘病の末に2月に亡くなられていたことをしゃべりましたよね。俺はまだ肉親を亡くした経験はないんだけど、中居さんとは同い年だしね。自分が体を壊してたことも影響してるんだろうけど、余計にそんなことを思ったんです。
 

 番組でも話したんだけど、そんなふうに考えていたことをツイートもしたら、いろいろな反響があって、みんなにとっても、あるあるなんだなって思いました。お母さんに想いをはせる感じとかがね。10日は母の日でしたけど、感謝するのはもちろん、そうやって想いをはせる日なのかなって思います。これが父の日でも、他の日でも同じです。きっと、そういうことに気づくために、あるんだと思います。

 今、アメリカで人気の動画があります。『World’s Toughest Job』っていうタイトルなんだけど、ビデオチャットで就職面接をするっていう内容で、面接官がすごいハードな仕事だ、時間は関係ないし休みもない、とすごい条件を付き突けるんです。…とどめにサラリーはゼロ円とくる。面接を受けている人は、無理だよっていう当然の反応です。で、面接官はいうんです、今もその仕事をしてる人がいるんですよ、「Mom(お母さん)」って。

 仕事に復帰した土曜の夜、焦りにも似た気持ちから、大分にいる母親に「1カ月でも2カ月でもいいから、東京に出てきて一緒に暮らさないか?」とメールしました。母親は今も大分にいて、弟が面倒を見てくれています。弟がずっとやっていることを、1カ月、2カ月っていう短時間でやろうしてるなんて都合がいいとは思うけど……。で、母親の返事はというと、「なんの罠?」でした。  

 あの時、母が何を考えていたのか。40を超えてくると、そういう思いに寄りそっていくのが生活の一部になってきているような気がします。母を、妻や息子に置き換えても同じですね。そういう家族っていう、ちょっと厄介なものが今、非常に楽しいんです。

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