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『小川の辺』

2011.06.27 Vol.515

豪華キャスト&スタッフで贈る藤沢周平作品の最高峰

『武士の一分』や『蝉しぐれ』など、これまで多くの藤沢作品が映画化されてきたが、そのなかでも名作として愛される物語が待望の映画化。監督・篠原哲雄、主演・東山紀之というタッグが『山桜』に続いて再び藤沢周平の世界を描く。本作で東山が演じるのは、妹の夫を討つという藩命を負った主人公・戌井朔之助。苦悩を秘めて運命に向き合う姿、そして研ぎ澄まされた肉体からまさに武士の品格が漂う。国内外の作品で活躍する菊地凛子が夫を守るため兄・朔之助に剣を向ける妹・田鶴役で、時代劇に初挑戦。田鶴への思いを胸に秘め朔之助への忠義を全うしようとする新蔵役に、幅広いジャンルでの活躍がめざましい勝地涼。朔之助の親友にして田鶴の夫・佐久間役に歌舞伎界を担う片岡愛之助。発端となる海坂藩から江戸まで、朔之助と新蔵の旅路が主に描かれる本作は、これまでの藤沢原作とは一味違うロードムービー的な要素も楽しめる作品。

STORY:海坂藩士・戌井朔之助は、民のために藩政を批判して脱藩した親友・佐久間森衛を討てと命じられる。しかし佐久間は妹・田鶴の夫。複雑な思いを抱えながらも朔之助は2人を追って江戸へ向かう。

監督:篠原哲雄 出演:東山紀之、菊地凛子、勝地涼、片岡愛之助他/1時間43分/東映配給/7月2日より全国公開 http://www.ogawa-no-hotori.com


ショートフィルムの撮影現場を直撃取材!

2011.06.20 Vol.514

東京発

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(写真上) 多彩な作品で活躍する濱田龍臣くん。今は将棋にハマっているのだとか。 (写真下) 撮影現場は和気あいあい。(左から)田口トモロヲ、常盤監督、南沢奈央。

 世界中から選りすぐりのショートフィルム(短編映画)が集結する「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2011」が開催中。この映画祭で上映されるショートフィルムはいずれも長編映画にひけをとらないハイレベルな作品。そんなショートフィルムの製作現場を訪ねてみた。今回取材したのは、SSFF & ASIA 2011・ミュージックShort部門特別製作作品『皆既日食の午後に』の撮影現場。メガホンを振るうのは、昨年SSFF & ASIA 2010・ミュージックShortクリエイティブ部門で最優秀賞と監督賞をダブル受賞した常盤司郎監督だ。4人の登場人物が、とある“奇跡”によって交錯する様子を描く。出演俳優は濱田龍臣、新井浩文、南沢奈央、田口トモロヲという豪華な面々。

 この日は“骨折した少年”役の濱田龍臣くんの撮影日。上映時間は約15分だが、俳優・スタッフの仕事に、長編・短編の違いはない。濱田くんのシーンだけでも撮影はほぼ1日かかり、終了したのは夜9時近くだった。濱田くんにショートフィルム初出演の感想を訪ねると「楽しかったけど、1日だけで撮影が終わってしまうのが、ちょっとさみしいです」と頼もしいコメント。そんな濱田くんを常盤監督も「本番になると完璧に仕上げてくる。さすがプロの俳優だと思いましたね」と絶賛。「今回、他にも豪華な俳優・制作陣が快く参加してくれていて。上映時間は約15分ですが、贅沢だなと(笑)。この凝縮した感じがショートフィルムの醍醐味でもあると思うんですよね。15分で群像劇ってチャレンジングですけど、仕上がったらすごく面白くなりそうだと思ったんです。Superflyの曲と化学反応を起こしたら、また面白くなるだろうなという予感があります」。本作を含めた「ジャパンミュージックShortプログラム」は東京会場・ラフォーレミュージアム原宿(6月22日19時50分〜)、横浜会場・ブリリア ショートショート シアター(25日10時45分〜)にて上映。『皆既日食の午後に』特設サイトでは各出演者のコメントもチェック!


片岡愛之助

2011.06.20 Vol.514

人間同士の愛が結ぶ"絆"を強く感じる作品です。

年代を問わず愛されている藤沢周平作品の中でも映像化の要望が多かった『小川の辺』が公開される。美しい自然の中、山形県庄内地方をイメージした海坂藩から江戸へ向かう武士の姿を追ったロードムービーでもあり、義と情に揺れる人間の心を丹念に描いた作品だ。過酷な運命に翻弄される、主人公の義弟であり友を演じる片岡愛之助に作品の魅力を聞く。

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撮影:蔦野裕

 東山紀之演じる戌井朔之助の義弟で、脱藩した元藩士・佐久間森衛を演じるのが、上方歌舞伎のプリンスと呼ばれ、その端正なマスクと演技力で人気を誇る歌舞伎役者・片岡愛之助。新橋演舞場での歌舞伎の昼夜公演の合間を縫って、完成披露記者会見、そして取材をこなすという多忙なスケジュールの中話を聞いた。

「今回の映画は、朔之助と森衛の殺陣のシーンが見所のひとつですが、殺陣の稽古の時は、『花の武将 前田慶次』という舞台をやっていた時期で、舞台と殺陣の稽古場を行ったり来たりして、すごく大変でした。でも歌舞伎とはまた違う動きを一から教えていただいて、勉強になりましたね。その舞台が終わった次の日に山形のロケ地に行きましたが、その日からいきなり土砂降りの中、決壊した堤防を土嚢でせき止めるという、ハードなシーンで泣きそうになりました(笑)」

 緊迫した殺陣のシーンだが、そこに流れる時間は静寂さすら感じさせる。

「そうなんです。この作品は、全体を通して台詞が意外と少ないんです。それだけに雰囲気とか、視線とか、表情で会話をしている感じですよね。説明的な言葉はなく、殺陣のシーンなんかは、刀を一手一手交えるごとに、朔之助と心で会話をしている気持ちになりました」

 藤沢周平原作の作品は、映画や舞台、そしてテレビなどで、多く作品化されている。舞台では『蝉しぐれ』に出演し、2度目となる藤沢作品だが、世代を超えて愛される理由は何なのか。

「藤沢先生の作品は、ものの見方が面白いですよね。弱い者の味方っていうか、上下関係があるとしたら、下のほうから見ているというか...。普通の人の生活を描き、市井の人の心を丁寧に描いている。そういうところがすごく見ている人に共感の持てるところで、演じていても、無理なく演じることができるんです。今回の作品も、人間関係とか心情がすごく複雑ですけど、僕が演じた森衛自身は、単純な人なんです。すごく真面目一徹で正義感にあふれているっていう、ほんと純粋な人。正義感が強すぎて、大変なことになりますが、逆に言えば、理想ですよね。正義をつらぬく真っ直ぐな気持ちって素晴らしいって思うので、僕自身は演じるにあたって悩むことなく役に入れたし、見ている人も自然と共感できるのではないでしょうか。また、この映画は、藤沢先生の独特の世界観と、日本の原風景のような美しい景色、そして人間同士の"絆"を感じさせてくれる作品でもあります。恋人同士の愛、兄妹、親子、夫婦の愛、友情。いろんな愛の形が描かれていますが、その愛が結ぶ絆が丁寧に描かれています。今、一番必要なものだと思うし、東北の方たちにも見ていただいて、人との"絆"を感じていただければうれしいですね」

 東山さんとは初共演?

「東山さんだけではなく、キャストの皆さんとは、すべて初共演です。東山さんは、現代劇から時代劇までこなすので、共演させていただくことが楽しみでした。撮影中は役に入り込んでいるので、お互いそんなに喋りませんでしたが、終わってからは仲良くなりました。すごく明るくて、冗談ばっかり言っていますよ(笑)。でも、後輩をたくさん持っているからなのか、人に対する思いやりとか優しさはすごいです。それに武士みたいに真面目でストイック。毎日腹筋を15分で1000回やるんですから。意味分からないでしょ?(笑)。ある意味アスリート。でもそのぐらい自分に厳しい方だから逆に他の人に優しくできるんでしょうね。まさに現代の侍ですね」

 この日も歌舞伎の舞台を務め、5月まではテレビの連続ドラマ、そして7月は歌舞伎、8月は歌舞伎以外の舞台とさまざまなフィールドで活躍し多忙を極める日々を送っているが、歌舞伎役者として、実現したい夢があるという。

「歌舞伎をもっと知っていただきたいです。歌舞伎って好きな方はずっと見て下さりますが、若いお客様は、敷居が高いと思っている方が多くて、裾野が広がっていない気がして。こちらも勉強して育っていかなきゃいけないので、歌舞伎を体験したことがないお客様と一緒に育っていきたいですね。そして僕は上方歌舞伎の人間なので、将来は、京阪神のほうで、1年12カ月歌舞伎の舞台が行われるようになればいいなと思っています。TOKYO HEADLINEの読者の方、一度だまされたと思って、ぜひ歌舞伎も見に来て下さい(笑)」

 最後に...歌舞伎界では"ラブリン"の愛称で親しまれていますが...。

「ええ、大歓迎です。親しんでいただいていると思って受け入れています(笑)」

(本紙・水野陽子)

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『小川の辺』

監督:篠原哲雄 出演:東山紀之、菊地凛子、勝地涼、片岡愛之助、尾野真千子、松原智恵子、笹野高史、西岡徳馬、藤竜也/7月2日(土)全国公開 www.ogawa-no-hotori.com
原作/藤沢周平
©2011「小川の辺」製作委員会


『SUPER 8/スーパーエイト』

2011.06.20 Vol.514

J.J.エイブラムスが仕掛ける新たな謎、そして感動!

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©2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 ハリウッド有数のヒットメーカー同士が初タッグ! 脚本・監督は「LOST」で新たなエンターテインメントのスタイルを生み出した“メディアの天才”J.J.エイブラムス。製作には『E.T.』や『未知との遭遇』など、傑作SF映画の数々を手掛けた巨匠スティーブン・スピルバーグが参加。J.J.とスピルバーグのタッグならではの、謎、衝撃、そして感動に満ちたSF超大作が誕生した。

 偶然、列車事故を目撃した少年たちがアメリカ軍の極秘情報を8ミリカメラで撮影してしまい“未知”との出会いを経験するという物語。禁断の秘密とは、そして“未知”とは何なのか。J.J.の秘密主義は相変わらずで、その情報のほとんどが明かされていないが、J.J.いわく「70〜80年代の名作スピルバーグ映画へのオマージュを込めた作品」だとか。LA Timesも「『スタンド・バイ・ミー』と『E.T.』を倍増させたような映画だ」と評しており、世代を超えて楽しめる新たな傑作として、話題を集めそう。

STORY:1979年、夏。14歳の少年・ジョーは、親友・チャールズの8ミリ映画を手伝うため、仲間とともに夜中の駅へ。ところが目の前で列車の大事故が発生。彼らの8ミリカメラは軍の極秘情報を撮影してしまう。

監督:J.J.エイブラムス 出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング他/1時間51分/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて公開 http://www.super8-movie.jp/


帰還1周年! 竹内結子&高嶋政宏 が“はやぶさ”ケーキで祝福

2011.06.13 Vol.513
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実話にちなんだ“はやぶさケーキ”で帰還1周年をお祝い!

 13日、東京国際フォーラムにて小惑星探査機・はやぶさの帰還1周年記念イベントが行われ、その実話をもとに製作された映画『はやぶさ/HAYABUSA』に出演する竹内結子、高嶋政宏、JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授・技術参与の的川泰宣氏が登場した。
 ちょうど1年前のこの日、はやぶさは7年の旅を終えオーストラリアのウーメラ砂漠にカプセルを投下し使命を全う。幾度もの困難を乗り越え見事、小惑星のサンプルを持ち帰るという世界初の快挙を達成。的場氏は「震災以降、はやぶさの意義が変わったと感じる。(サンプルを)採って帰ってきた無人の探査機というところから、日本人のシンボルのようになってきた。この映画で、さらに“はやぶさ”熱が高まって、日本の力になってくれれば」と語った。
 はやぶさプロジェクトに参加する研究生役の竹内は「専門用語がたくさんあって、セリフが大変でした。よく分からない用語をネットで調べると、さらに難解な用語でいっぱいの説明が出てきて…宇宙って広いんだなと思いました(笑)」。チームを総括する坂上研究員を演じた高島は「僕はもともとセリフ覚えの良いほうなんですが、実は震災以降セリフが覚えられない時期がありまして」と、それぞれ“研究者役”ならではの苦労を明かした。
 実際のカプセルと同じ重さのレプリカを手にした竹内と高嶋は「重い! お米5.8キロくらい?」とビックリ。こちらのレプリカは、東京国際フォーラム1Fに10月10日までの期間限定でオープンする「はやぶさi」に展示される。映画は10月1日より全国公開。


東京に、厳選フランス映画がやってくる!

2011.06.13 Vol.513
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『アーサー3(仮)』実写とアニメの融合が楽しい、リュック・ベッソン監督“アーサー”シリーズ第3弾配給:角川映画
©2010 EUROPACORP ©TF1 FILMS PRODUCTION ©APIPOULAI PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS Images et Effets 3D ©BUF

 毎年、多くの映画ファンが訪れるフランス映画の祭典が今年で19回目を迎える。「フランス映画祭2011」が23日より有楽町朝日ホールと、TOHOシネマズ日劇にて開催。毎年、フランス映画界を代表する大御所が務める映画祭団長に、今年は世界的ヒットメイカー、リュック・ベッソン監督が就任。他にも、オタール・イオセリアーニ監督、ジャン=ポール・ジョー監督、俳優のジュール・ペリシエらが来日決定。23日には、ベッソン監督の記者会見と全ゲストによるオープニングセレモニーが予定されている。

 今年上映されるのは全12プログラム(長篇11本、短篇集6本1プログラム)。ベッソン監督の最新作『アーサー3(仮)』をはじめ、イオセリアーニ監督待望の新作『Chantrapas(原題)』、92年の地球サミットで伝説のスピーチを行った少女、セヴァン・スズキが日本とフランスで傷ついた地球と向き合い続ける人々の姿を追ったドキュメンタリー『セヴァンの地球のなおし方』など、今年も話題作がそろっている。

「フランス映画祭2011」
6月23日(木)〜6月26日(日) ※全4日間
会場:有楽町朝日ホール(メイン会場)、TOHOシネマズ 日劇(レイトショー会場)
【問い合わせ】ハローダイヤル 050-5541-8600(8〜22時) 【URL】http://unifrance.jp/festival/2011/


『127時間』

2011.06.13 Vol.513

“生きたい”―その思いは絶望を超えた。ダニー・ボイル監督 話題の最新作!

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©2010 TWENTIETH CENTURY FOX

 過酷なストーリーでありながらラストには熱い感動と爽やかな高揚感に包まれる、と世界中で絶賛されている話題作が、ついに日本でも公開。監督はイギリスの鬼才ダニー・ボイル。アカデミー賞8部門に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』に続く傑作誕生と、今年の賞レースでも大きな話題となった作品だ。物語の元となっているのは、無人の荒野で崖に腕を挟まれ動けなくなり“究極の決断”を下した青年の実話。狭い谷底、主要登場人物は1人という限定的な設定ながら、冒頭からラストまで退屈な瞬間は一切無し。リアルに広がる心理描写と、スケール感あふれる大自然の描写を組み合わせ、ドラマチックでスケール感満点の映画に仕上げた監督の腕前はさすがだ。見る者を疑似体験に引き込む主演・ジェームズ・フランコの演技にも拍手。ラストに響く力強い生命の鼓動に、想像以上の感動と高揚を感じるはずだ。

STORY:金曜の夜、ロッククライミングを楽しむため、1人ブルー・ジョン・キャニオンに向かったアーロン。ところが落石に右腕を挟まれ、谷底から身動きできなくなってしまう。どうあがいても抜け出せないと悟った時、生き延びるためにアーロンが下した決断とは…。

監督:ダニー・ボイル 出演:ジェームズ・フランコ他/1時間35分/20世紀フォックス映画、ギャガ配給/6月18日よりTOHOシネマズシャンテ他にて公開 http://127movie.jp/


ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011 part.1

2011.06.13 Vol.513

6.16(thu)〜6.26(sun) 原宿・表参道・新宿・六本木・横浜 今年は5カ所にて堂々開催!

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25分以内の奇想天外!? 米国アカデミー賞への道となるグランプリ作品を選ぶのは、この5人!!
左から犬童一心(映画監督・CMディレクター)、小澤征悦(俳優)、菊川怜(女優 ※旅シヨーット!プロジェクト審査員と兼任)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、ジョージナ・ポープ(プロデュ−サー)


さらに広がるショートフィルムの可能性!

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 日本で生まれた、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2011」が6月16日から開幕。13年目を迎える今年は世界104カ国から4200以上もの作品が応募。映画祭では、その中から選りすぐりの100作品が上映される。映画祭史上初となる3D部門など新たな企画も加わり、ショートフィルム(短編映画)の可能性をさらに広げる今年のSSFF & ASIA。その見どころを一挙紹介!

 1999年に原宿で誕生して以来、毎年東京を中心に開催し、ショートフィルムの魅力を紹介してきたSSFF & ASIA。映画祭で上映されるショートフィルムは短いもので1分、長いものでも25分。ショートフィルムは短いながらもメッセージ性が強く、凝縮された面白さが魅力。2010年に米国アカデミー賞にノミネートされた『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督や『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーン監督など、現在第一線で活躍する監督たちの作品も数多く出品されてきた。短編映画は若い製作者たちが羽ばたくためのチャンスをつかむためのものともいえる。そんなショートフィルムならではの魅力に加え、SSFF & ASIAならではのさまざまな楽しさが、毎年多くのファンをひきつけている。その1つが、長編映画に劣らぬ豪華作品。セレブ俳優や著名監督が携わった作品、世界的な国際映画祭で絶賛された作品、また音楽やスポーツなど他ジャンルとのコラボや、環境問題や観光発展などへの取り組みなど、SSFF & ASIAならではのユニークな企画の数々も、ファンを生む理由となっている。SSFF & ASIAは、短い時間の中に込められたショートフィルムの無限の可能性に触れることができる映画祭なのだ。

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左から、アン・ソンギ/犬童一心/パク・コニョン/リュ・ヒョンギョン

豪華ゲスト来場イベント開催決定!
参加予約・チケット購入はお早めに

★日韓観光振興トークイベント(K-EVENT)
6月23日(木)17時40分〜 ラフォーレミュージアム原宿 参加無料・予約制(6月19日正午 予約締め切り)

 日韓観光振興プロジェクト特別製作作品『スーパースター』『スマイルバス』のキャスト&スタッフが来場! 出席予定:萩原健太郎監督、櫻井淳子、キム・ウンス、パク・サンジュン、パク・コニョン、リュ・ヒョンギョン、田中要次、アシアナ国際短編映画祭実行委員長 アン・ソンギ※応募方法は映画祭公式サイト参照のこと。受付は先着順。定員になりしだい締め切り。応募は1人1回限り。

★犬童一心監督によるクリエイター向けセミナー
6月18日(土)15時45分〜 表参道ヒルズ スペース オー(要チケット購入)

 日本映画界をけん引する犬童一心監督が映像クリエイターを対象に、将来の映像ビジネスについてを語るセミナー

★韓国ミュージックShortスペシャルイベント
6月17日(金)15時45分〜 表参道ヒルズ スペース オー(要チケット購入)
6月18日(土)10時45分〜 ブリリア ショートショート シアター(横浜)(要チケット購入)

 韓国大衆文化ジャーナリストでもある古家正亨がMCを務め韓国PV界のパイオニア、チャン・ジェヒョク監督と韓国エンタメトークを繰り広げる


米国アカデミー賞公認国際短編映画祭
SHORTSHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2011
開催日程&会場案内

原宿
6月22日(水)〜26日(日) ラフォーレミュージアム原宿

渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6F http://www.laforet.ne.jp/ ★各コンペ部門、特別部門、イベント多数!

六本木
6月17日(金)・18日(土) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

港区六本木6-10-2 けやき坂コンプレックス内 http://www.tohotheater.jp/ ★毎年人気のオールナイトプログラムを上映

表参道
6月16日(木)〜19日(日) 表参道ヒルズ スペース オー

渋谷区神宮前4-12-10 http://www.omotesandohills.com/index.php ★FC TOKYOプログラム(無料上映)はここだけ!

新宿
6月17日(金)〜24日(金) シネマート新宿

新宿区新宿3-13-3新宿文化ビル6、7F http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/ ★3D特別プログラム上映はここだけ!

横浜
6月18日(土)〜26日(日) ブリリア ショートショート シアター

横浜市西区みなとみらい5-3-1 フィルミー2F http://www.Brillia-SST.jp ★ナショナルツアー横浜同時開催


www.shortshorts.org
公式ツイッター 日本語版 @s_s_f_f 英語版 @ssff_en

携帯サイトへはこちら
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ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011 part.2

2011.06.13 Vol.513

13年目のSSFF & ASIAが見せる“ショートフィルムのさらなる可能性”!

6月16日(木)〜6月26日(日)
原宿・表参道・新宿・六本木・横浜の5カ所開催!

今年も、ショートフィルムの祭典が幕を開ける! 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2011」。13年目を迎える今年、毎年恒例の人気プログラムだけでなく、新登場となるプログラムやイベントも多数。また、今回は原宿・表参道・新宿・六本木・横浜の5カ所にて上映されるので、鑑賞タイミングが増えたのもうれしい。これまでSSFF & ASIAを見たことが無いという人も、いずれかの会場をのぞいてみてはいかが。

ショートフィルムが生んだ絆で復興を応援

 ショートフィルムの持つ“映像の力”を伝え続けてきたSSFF & ASIAでは今年、東日本大震災の復興に向け映画祭チケット収益の一部寄付を決定。さらに2つのチャリティー企画を実施した。第1弾は「チャリティショートフィルムプロジェクト」。一般から“思いを込めた写真”を募集し、その写真をつなげて一本のショートフィルムを作るというもの(募集終了)。完成した作品は映画祭で上映される。第2弾は、著名人が超レア&貴重なグッズを出品する、チャリティーオークション。名作『スター・ウォーズ』シリーズの巨匠ジョージ・ルーカス監督や、これまでの審査員など、国内外問わず豪華な顔触れが“映像の力で、日本に笑顔を!”という映画祭の趣旨に賛同し続々参加している。今年はこれまでとは違う“ショートフィルムの力”を実感するはずだ。

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©Lucasfilm Ltd. & TM. All rights reserved.

世界の映画人が続々参加!
「SSFF & ASIA 2011 チャリティオークション」

 第1弾に出品するのは、SSFF & ASIA創立時から同映画祭を応援しているジョージ・ルーカス監督の直筆サインと、スター・ウォーズの名台詞「May The Force Be With You(フォースとともにあらんことを)」の直筆メッセージ付き「スター・ウォーズ:帝国の逆襲」のメイキング本など。他にも岩井俊二、ガレッジセール・ゴリ、コシノジュンコ、デーブ・スペクター、中田英寿、中村俊輔、蜷川美花、三池崇史、宮本亜門、渡部陽一など、豪華な顔触れが参加を表明している。

<オークション日程>
第1弾 6月11日(土)〜17日(金)
出品者:ジョージ・ルーカス、ジェイソン・ライトマン、ユ・ジテ、サム・テイラー=ウッド
第2弾 6月18日(土)〜24日(金)
第3弾 7月2日(土)〜8日(金)
※第2弾以降の出品者&ラインアップは公式サイトにて順次発表


オフィシャルコンペティション
上映場所 ラフォーレミュージアム原宿/ブリリア ショートショート シアター

“未来の巨匠”たちがグランプリを競うコンペティション(以下:コンペ)。今年、「インターナショナル部門」には映画祭史上最も多い3065作品が応募。うち16カ国・35作品を上映。コンペ出品作品だけでなく、コリン・ファースとキーラ・ナイトレイ共演作『スティーブ』など豪華な作品を集めた「セレブリティショート」も見逃せない。日本とアジアの監督作が集う「アジア インターナショナル & ジャパン 部門」には17カ国から585作品の応募があり、そのうち厳選された17作品を上映。『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督作『波瀾万丈』など、特別招待作品も豪華だ。各部門の優秀賞から選ばれるグランプリ作品は、次年度の米国アカデミー賞ノミネート候補作品となる。他にも、観客の投票によって決まるオーディエンスアワードなどの賞があり、今年の賞金総額は500万円以上となる予定だ。

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★豪華な「セレブリティショート」を楽しもう (写真左) コリン・ファースとキーラ・ナイトレイが夢の競演を果たした『スティーブ』

★巨匠たちの「マエストロショート」を堪能! (写真中央) 『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がベルリン映画祭金熊賞を受賞した作品『波瀾万丈』

★コンペティションも秀作揃い! (写真右) インターナショナル部門より『カンバセーション・ピース』


無料上映 旅シヨーット!プロジェクト
上映場所 表参道ヒルズ スペース オー/ブリリア ショートショート シアター

「旅シヨーット!プロジェクト」は、国土交通省観光庁とのコラボレーションにより、2010年から始動したプロジェクト。「旅シヨーット!プロジェクト」は、「旅っていいな」「旅がしたくなった」「日本に行きたくなるね」をキーワードに作品を募集する部門。好評つき今年も無料上映を実施。日本にあふれる多彩な観光資源を映像コンテンツとして表現し、世界中の人々に“日本の魅力”を訴えていくことを目的としている。第2回目となる今年も日本各地のさまざまな魅力を伝える作品が勢ぞろい。

 また、「日韓観光振興プロジェクト」によって特別製作された2作品も見逃せない。日本人監督によるオールソウルロケの作品『スーパースター』(出演:櫻井淳子、キム・ウンス)と、韓国人監督によるオール鎌倉・藤沢ロケの作品『スマイルバス』(出演:パク・コニョン、リュ・ヒョンギョン)の2作品とも鑑賞し両国の魅力を体感してほしい。韓国旅行気分をそそられる「韓国トラベル・ショート」も必見。

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(写真左端) 『スーパースター』/(写真左から2番目) 『スマイルバス』

旅シヨーット!プロジェクト 審査員はこちら!
(写真左から) セイン カミュ(タレント・俳優)/中島信也(映画監督)/菊川怜(女優 ※公式審査員と兼任)


無料上映 ストップ!温暖化部門
上映場所 表参道ヒルズ スペース オー/ブリリア ショートショート シアター/ラフォーレミュージアム原宿

 映像の力を信じてストップ温暖化! 今年で4回目を迎え、すっかり映画祭に欠かせぬ部門となった「ストップ!温暖化部門」。地球温暖化防止のための国民運動「チャレンジ25キャンペーン」との連携により、国内外から温暖化防止を訴えるショートフィルムを募り、今年も無料で上映する。今回は、全世界から282本もの秀作が寄せられ、そのうち厳選した13作品を上映。

 本部門が多くの支持を得ている理由の1つには、ときにユーモアを、ときに感動を味わいながらも、地球への思いを新たにできるという点。今年の上映作もバラエティー豊かな作品セレクトとなっている。北海道・網走の流氷という、日本の風物詩をテーマに温暖化を考えるドキュメンタリー『流氷はいつやってくる?』。ブロッコリーとマッシュポテトで気候を表現した実験的映画『気候という名の料理』。ドキュメンタリーであっても、フィクションであっても、見終わった後に温暖化防止への思いが残るはず。

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(写真左端) 『流氷はいつやってくる?』/(写真左から2番目) 『気候という名の料理』

ストップ!温暖化部門 審査員はこちら!
(写真左から) 石原良純(俳優・気象予報士)/江守正多(気象学者)/黒谷友香(女優)


映画祭史上初企画が続々。13年目の注目ポイントを一挙紹介!

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『27年後』

3D部門 supported by SHARP
上映場所 新宿

 映画祭初登場として今年注目したいのがこちら、3D部門。3Dの面白さを満喫できるショートフィルムが大集合だ。舞台『テニスの王子様』の川隅美慎とSSFF & ASIA 2010美女暦グランプリの瀬古あゆみ共演作『2028 Belief』、韓国SF映画界の鬼才シン・テラ監督の新作『27年後』など4本を厳選上映。思わず驚くハイグレードな作品ばかりだ。また、山崎貴監督や押井守監督など豪華ゲストが来場するイベントもお見逃しなく!

★スカパー! presents 3Dクリエイターズトークセッション
日時:6月18日19時〜 ゲスト:山崎貴監督ほか

★シャープスマートフォン 3Dコンテスト
CG・アニメーション部門授賞式イベント 日時:6月24日19時〜 審査員:押井守監督ほか


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『落としもの』

CGプログラム
上映場所 六本木/表参道/横浜/原宿

 こちらも映画祭史上初となるプログラム。2011年米国アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作品『落としもの』をはじめ、世界基準のフルCG作品を集めた注目プログラムだ。ショートフィルムならではのドラマチックな展開とCGによる、ダイナミックな演出は見ごたえ満点。ちなみにこちらは、IT関連及びデジタルコンテンツの人材育成スクールなどを運営するデジタルハリウッド株式会社とSSFF & ASIAとのコラボにより実現したもの。日本から世界へ向けて、CGクリエイターの才能を発信する場としても注目したい。

★上映終了後、デジタルハリウッド講師とクリエイターによるトークセッションを行う予定


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『パパの思い出』

フットボールプログラム presented by J.LEAGUE
上映場所 表参道/横浜/六本木

 Jリーグ設立20周年を記念して新設されたのがこちら“フットボール”をテーマにしたショートフィルムを世界中から集めた「フットボールプログラム」。名作『リトル・ダンサー』のスティーブン・ダルドリー監督が父に思いをはせるサッカー少年の姿を描いた『パパの思い出』、第一次世界大戦中の実話をもとにした感動作『オフサイド』など秀作揃い。フットボールを通して描かれる人間模様とドラマの数々に“映像の力”そして“スポーツの力”を感じとることができるプログラムとして注目したい。


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『サイレント スクリーム』

ミュージックShort部門(ジャパン/韓国)
上映場所 表参道/原宿/横浜

 本部門で上映されるのは、ショートフィルムの視点でセレクトしたオフィシャルのミュージックビデオ作品と、楽曲をもとにクリエイターが製作したオリジナルショートフィルムだ。今年は、昨年の受賞監督・常盤司郎が、Superflyの楽曲「Ah」をテーマに製作した『皆既日食の午後に』(出演:濱田龍臣他)や、水嶋ヒロが原作、脚本、特別出演を果たした『サイレント スクリーム』などイチオシ作品が満載。韓国ミュージックショートでは韓国で国民的人気を誇るガールズグループ WONDER GIRLS出演作などを上映。


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『バス停より愛をこめて』

EOS MOVIE プログラム
上映場所 表参道/横浜

 キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS」で撮影された映像「EOS MOVIE」。国内応募作品から選りすぐりのショートフィルム作品5本を上映する「EOS MOVIE プログラム」が新登場。カメラで撮影された映画と聞いて驚く人も多いかもしれないが、映像業界で「EOS MOVIE」はスタンダードになりつつある。事実、本映画祭の国内応募作品の約4分の1は「EOS」を使用して撮影されている。高画質なだけでなく、コンパクトなボディーや好感度機能により、最小限のスタッフでのさまざまな撮影を可能にすることから、ショートフィルムの撮影現場でも高い支持を得ているのだ。そんな「EOS」の実力を満喫できる作品を上映。映像に興味のある人は必見のプログラムだ。


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『ハートタンゴ』

イタリアプログラム
上映場所 六本木/表参道/横浜

 イタリア統一150周年を記念し、映画史に名を残す巨匠から現代の映画界を担う俊英監督の作品まで、イタリアのショートフィルムを一挙上映! 現代イタリアを代表する女優モニカ・ベルッチ主演、『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督の『ハートタンゴ』や、2010年カンヌ映画祭主演男優賞を受賞したエリオ・ジェルマーノが主演の『ミツバチと風』、そしてイタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督作『街の清掃人』など、レア&豪華な作品ばかり。


 
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『MIRROR 〜a documentary film of UNDERCOVER』

桐生プログラム
上映場所 表参道

 今年7月24日から開催される「きりゅう映画祭」とのコラボ企画。人気ブランド『UNDERCOVER』デザイナー・高橋盾の、桐生・東京・パリコレでの姿を追ったドキュメンタリー『MIRROR 〜a documentary film of UNDERCOVER』を始め、これまで映画祭でノミネートまたは受賞している新鋭クリエイター3名が桐生市・みどり市を舞台に撮影したオリジナルショートフィルムなど、計4本を上映する。


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『お父さんの手』

高雄映画祭プログラム
上映場所 表参道/原宿/横浜

 SSFF & ASIAとパートナーシップを組んでいる台湾の高雄映画祭からのセレクト作品を上映。国内外の長編映画だけでなくショートフィルムの上映にも力を入れている高雄映画祭から、台湾若手作家の優秀なショートフィルムを“愛の世代”と“となりの英雄”というテーマで厳選。ドラマ『お父さんの手』、アニメ『桜の咲く頃に』など推薦作品を上映する。


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『ゴッド・オブ・ラブ』

アカデミープログラム
上映場所 表参道/横浜/六本木

 2010年米国アカデミー賞短編部門受賞作品&ノミネート作品を上映! 同短編実写部門受賞作『ゴッド・オブ・ラブ』、同ノミネート作品『告白』など、アカデミー賞のレッドカーペットを“歩いた”作品をスクリーンで観賞するまたとない機会だ。米国アカデミー賞公認映画祭だからこそ実施可能な、贅沢なプログラム。世界が認めたハイクオリティーなショートフィルムを堪能して。


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ブリリア ショートショート シアター

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5-3-1フィルミー2F【交通】新高島駅4番出口から徒歩5分、みなとみらい駅2番出口から徒歩6分【問い合わせ】045-633-2151【営業時間】10〜22時【休館日】火曜【通常料金】一般/学生1000円 シニア800円チケットはシアター窓口、WEB携帯にて販売

www.Brillia-SST.jp


ショートフィルムにハマったら…専門シアターにGO!

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「トラベルアイス THE大仏」
バニラ味、黒ゴマ味 各350円 6月18日より期間限定販売。映画祭上映作『スマイルバス』をイメージした大人向けコールドスイーツ。

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「フルワット」
2個入り 400円 6月16日より期間限定販売。「アジアインターナショナル&ジャパンプログラム」にちなみ料理研究家・西出美紀子と映画祭のコラボメニュー第2弾!

 横浜・みなとみらいにあるショートフィルムの専門シアター、ブリリア ショートショート シアターでも、6月18日から26日まで「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」を開催。フランス映画祭2011で上映した短編作品を上映するフレンチ・ショート特集は、本会場限定上映となるのでお忘れなく! また、映画祭期間中しか食べることのできない限定メニューも続々登場。オシャレ&こだわりメニューでも評判のシアターだけに、限定メニューも楽しみ。

 さらに6月29日(水)〜8月31日(水)の期間、 2011年度の受賞作品や審査員おすすめ作品で構成するスペシャルプログラムを上映。

 また現在、お得な年間パスポートが通常1万円のところ、8400円にて販売中。シアターの特別イベントへの招待など特典たっぷりの、シアター会員も受付中だ。


www.shortshorts.org


映画ファンと妻夫木・松山が熱いトーク

2011.06.08 Vol.512
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 映画「マイ・バック・ページ」ティーチイン イベントが8日、都内で開催され、沢田役の妻夫木聡、梅山役の松山ケンイチおよび、山下敦弘監督が参加した。会場にはすでに映画を鑑賞した約30人もの映画ファンが集まり、作品に関して熱いトークが繰り広げられた。

 学生運動を背景に、週刊誌編集者として働く沢田と、活動家として革命を目指す梅山が時代に翻弄される姿を描いた「マイ・バック・ページ」。会場には親が学生運動に参加していたという人も参加していて、親はいまだに当時の感覚を引きずっているとのこと。山下監督は、どうしてそういう気持ちを引きずっているのかを考えて脚本を手がけていると語る。


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 作品については、「重いテーマだったのですが、映画って何だろうというのを考えて3年ぶりに作った作品です。映画としてはすでに完成しているのですが、見るたびに、見え方が変わって、いまだに自分の中で決着がついていないのですが。いろんな人の意見を聞いて、やっと映画が完成しつつある状態です」という。
 役作りが難しかったという妻夫木は、「学生運動をメインにしているわけでもないですし、視点がそこにとらわれて、大事なものが見えてこないことが怖かったですね。一人ひとりが時代に翻弄されているのは確かなのですが、人間の欲とか内面から出るものを大切にして役をやっていました」と共感がなかなかできない役へ取り組んだ。その中でも自らの経験から「芸能界に入ると、お金もラクに稼げて、女にもモテてと思っていたけど、何もできませんでしたね。台詞も出てこないし、芝居も意味が分からないし、自分が情けなかったですね。そういう挫折があるからこそ、今の自分がある」と、挫折が人を成長させることを役を通じて再認識させられたようだ。
 松山は、「学生が立ち上がったのは、日本が間違った方向に行くかもしれないという危機感があったからで、国を愛する気持ちは今も昔も変わらないと思うんです。日本人として何ができるかですね」としながら震災後は、「福島に瓦礫を撤去しに行っているんです。バイトは不真面目だったのですが、瓦礫の撤去は時間を惜しんでやっているんですよ。よくこれだけ動けるなというくらい。何かしなきゃという思うのは、昔も同じような気がしますね」と、その熱い気持ちを語っていた。


『マイ・バック・ページ』
全国大ヒット公開中 新宿ピカデリー、丸の内TOEI 他
©2011 映画『マイ・バック・ページ』製作委員会



ファッション業界に嵐? 「SERENE Dept.」ローンチ

2011.06.06 Vol.512

表参道発

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(写真左)「グッドガール」をキーワードに「ベーシック・クラシック・キュート」をコンセプトにしたスタイルだ。“おばあちゃんが着ていた服を今風にアレンジ”。 (写真中央上)SERENE Dept.は靴にも注力。リーズナブルな価格帯で多数のアイテムを投入予定。 (写真中央下)注目度の高いアイテム、フード付きキルトコートは1万2000円(予定)。
(写真右端)総合プロデューサーの佐々木大輔氏。「ファストファッション、ハイメゾンはある意味完成された市場。それとは違う新しい層を生み出したい」。世代を代表するデザイナーを起用し「ジャパンカルチャーを世界に発信したい」とも語った


 5月24、25日、都内で東京スタイルが手掛ける新しいブランド「SERENE Dept.」の展示会が開催され、多くのマスコミ、アパレル業界の関係者が詰めかけた。本ブランドは東京スタイルが初めてF1層をターゲットにしたブランドとして話題を集めている。

 総合プロデューサーには、札幌コレクションなどを手掛けた佐々木大輔氏を迎えた。ファストファッションとハイメゾンの2極化が進むF1層の中で「パイ(客)を取り合うのではなく、新しいマーケット、新しいカルチャーを創出したい」と佐々木氏。キーワードは「グッドガール」。「家族も仕事も大切にしながら自由を謳歌する女性」のイメージで、「日本のユーザーには世界を感じてもらいながら、海外から見ると“東京ポップ”を感じさせる」スタイルを作り上げている。

 イメージアイコンには、アメリカの名門7女子大学のセブン・シスターズをモチーフにした「セブンスターズ」を使用するなど、視覚的・聴覚的なイメージ戦略にも力を入れており、今後さまざまな展開を行っていく予定だ。今年秋に旗艦店となる路面店をオープンし、今秋5店舗展開を目指していく。


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