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吉沢亮、横浜流星、李監督『国宝』公開初日以来の3人再会で本音?「李監督は悪魔かと」

2025.12.16 Vol.web original

 

 俳優・吉沢亮、横浜流星と李相日監督が12月16日、都内にて行われた「カンヌ監督週間 in Tokio」のトークイベントに登壇。映画『国宝』の快挙を喜んだ。

 映画『国宝』は6月に公開されるや話題を呼び、邦画実写映画歴代1位を記録する大ヒット中。第78回カンヌ国際映画祭の「監督週間」部門に選出され、公式上映を行った。

 公開初日舞台挨拶以来、顔をそろえたという3人。久しぶりに同作のイベントに参加した横浜に李監督が「待ってたよ、横浜くん!」と肩を抱くと、吉沢も「大河、お疲れ様!」とねぎらいつつ再会を喜び合った。

 この日は、カンヌ国際映画祭「監督週間」のアーティスティック・ディレクター、ジュリアン・レジ氏も登壇。レジ氏から「これほどまでに日本でヒットした理由をどう思うか」と聞かれた李監督は「もしかしたら10代、20代の方にとってこういう映画体験は初めてだったのかもしれない。そしてとくにご婦人方には、この2人がとにかく美しいということで(笑)。映画の力と美の力、これでどうでしょうか」と回答し“美しい”と言われた2人も照れ笑い。

 そんな2人にレジ氏が「李監督はこだわりの強さで知られており役者に厳しい要求を突きつけると聞いていますが…」と尋ねると、吉沢は「何回もやらされるのはそうなんですけど…」と修正指示がないまま「もう1回、としか言わない。なかなか絞られました(笑)」と振り返り「撮影の後半になると“(役名の)喜久ちゃん、今からすごく難しいこと言うね”ってうれしそうな顔で近づいてくる。悪魔かと思いました。喜久雄はこういう悪魔と契約したんだな、と」と語り会場も大笑い。

 一方で「実際の歌舞伎ではあり得ない表現」を演出した李監督に、吉沢は「様式美としての歌舞伎の稽古を1年やってきて、本番で、監督から“美しくやるのは分かったから、喜久雄でやってくれ”と言われるんです(笑)。でもそのおかげで、この映画で歌舞伎役者になれた気がしたし、我々役者がこの映画をやる意味があったと思う。監督のおかげです」と感謝。李監督は「悪魔ですけどね」と返し、会場は笑いに包まれていた。

「カンヌ監督週間 in Tokio」はカンヌ国際映画祭の「監督週間」の最新ラインナップがそろう特集上映。12月25日までヒューマントラストシネマ渋谷にて開催中。

ミセス大森元貴「最悪だよ!」メンバーと“個人活動”をイジリ合い

2025.12.13 Vol.web original

 

 Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架が12月13日、都内にて行われたイベントに登壇。互いに個人活動をイジリ合い観客の笑いを誘った。

 今年デビュー10周年を迎えた人気バンドMrs. GREEN APPLEのライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』と、活動の軌跡を追ったドキュメンタリー『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』の2作品が同時公開中。

『FJORD』『THE ORIGIN』の2作品合わせて早くも興行収入12億円超えの大ヒットを喜んだ一同。

『THE ORIGIN』冒頭のモキュメンタリー部分の撮影について聞かれると、大森が「スタッフが緊張してたね。本当のリアルスタッフたちですからね。でも移動中の打ち合わせとかも、いつもやってることで一つも嘘ではないので」。一方、若井は「僕は演技、緊張しましたね」と振り返り「2人はもう演技を経験している人たちなので…」。

 大森は映画『#真相をお話しします』など俳優としても活躍中、藤澤は2026年1月スタートのドラマ、日曜劇場『リブート』に出演。個人の演技活動をイジられた大森は「最低!最悪だよ!」とぼやいたが、藤澤が「最初の、みんなで車から降りるシーンは緊張した」と明かすと今度は大森が藤澤をイジり「“日劇”俳優なのに?」。

 そこに司会が「朝ドラ俳優としては…」と加わり、若井から「朝ドラ俳優もいた!」とさらにイジられ苦笑していた大森。「映画を見て新たに知ったメンバーの一面」を聞かれると「若井がとても1人でしゃべるのが上手ということですね」と答え「やっぱり、番組のMCをされてるから…」と、音楽番組で単独MCを務める若井に逆襲し、観客も大笑い。

 今年で「フェーズ2」が終了、新年から「フェーズ3」を迎える気持ちを聞かれると、大森は「あまり実感がわかない」と答えつつ、またしても「まず日劇が始まりますよね」とニヤリ。藤澤が「初めての連続ドラマが日曜劇場って…」と恐縮すると、大森は「本当に怒られるべきですよ」と混ぜっ返し、会場は爆笑に包まれた。

 笑いを交えつつも大森は来年に向けて「ライブとかやりたいですね。来年はファンクラブの10周年なので。JAM’Sに対して、より密に感謝を伝えたい。10周年を駆け抜けられたのはJAM’Sのおかげなので」と感謝を語っていた。

上白石萌歌、高橋恭平、木村柾哉、中島颯太らのロマンティックポーズに観客大興奮!

2025.12.12 Vol.web original

 

 映画『ロマンティック・キラー』の初日舞台挨拶が12月12日、都内にて行われ、俳優の上白石萌歌、高橋恭平(なにわ男子)、木村柾哉(INI)、中島颯太(FANTASTICS from EXILE TRIBE)らキャスト12名と英勉監督が登壇。“ロマンティック”なゲームとトークで会場を盛り上げた。

 冒頭、観客席を通って登場し、2組ずつ“ロマンティックポーズ”を披露したキャストたちに会場も大興奮。

 百世渡による人気同名コミックの映画化。絶対に恋愛したくないのに次々と恋愛トラップを仕掛けられてしまう女子高生の胸キュン必至コメディー。

 主人公を演じた上白石が「皆さん、ロマンティックに包まれる覚悟はできていますか?」と呼びかければ、高橋も「この映画でロマンティックを100%充電していただけたら」。木村がイベント配信先の出身地・愛知のファンにアピールすると、中島が「出身のニューヨークの皆さん」とボケ、すかさず高橋が「ニューヨークちゃうやろ!」とツッコむ息ピッタリのやりとりも。

 そんな仲良しキャストたちが、この日は「キラーチーム」と「ロマンティックチーム」に分かれてゲームで対決。

 結果は高橋、木村、中島ら男性陣のロマンティックチームが3戦全勝。中でも「絵しりとり」で「鐘(カネ)」から「鳥(トリ)」で失敗となるところを、高橋が「ネ…眠そうなトリ!」と強引に?つなげるファインプレーに観客も大盛り上がり。

 一方、違うマスに絵を描くなど失敗続きの上白石は、中島から「さっきから萌歌氏が何をやってるのか…」、英監督からも「萌歌さんがやらかしまくってる」とツッコまれ「キラーなので(笑)」と苦笑しつつ、座長として場を盛り上げたと主張し、笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は上白石萌歌、高橋恭平、木村柾哉、中島颯太、髙橋ひかる、森香澄、醍醐虎汰朗、犬飼貴丈、西垣匠、ゆうたろう、内藤秀一郎、豊田裕大、英勉監督。

来日ジェームズ・キャメロン、新作ゴジラ撮影中の山崎貴に「2ndユニットに雇って」

2025.12.10 Vol.web original

 

 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(12月19日公開)のジャパンプレミアが12月10日、都内にて行われ、ジェームズ・キャメロン監督が登壇。俳優・宮世琉弥と山崎貴監督もゲストとして駆け付けキャメロン監督との対面に感激した。

 世界記録を樹立した『アバター』(09)、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)に続く第3弾となる最新作。

 3年ぶりの来日を果たしたキャメロン監督。「最新作は前2作よりさらにエモーショナルな作品になっています」と笑顔。

 この日は、キャメロン監督の大ファンという宮世と、昨年『ゴジラ-1.0』(23)で第96回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した山崎貴監督がゲストとして登壇。

 すでに新作『ゴジラ-0.0』の製作を発表している山崎監督。この日も撮影中だったとのことで「某怪獣映画を撮っていまして。今日、5時までに行けばキャメロン監督に会えるということで…スタッフが“キャメロン監督なら仕方ないな”とすごく協力してくれて、1時間くらい早く着いて新宿をウロウロしていました(笑)」。

 すでに最新作を見たという山崎監督。「まさにパンドラを体験できる。技術的にすごいことはたくさんあるんですが、何がすごいかと言うとキャラクターたちの魂がちゃんと見えてくる。泣かずにはいられない作品」と圧倒された様子。

 使用されている最新技術を解説しつつ「すごいのは、技術が感情を表現するためにある。技術が物語に仕えているということ」と熱く語る山崎監督に、キャメロン監督も感激し「ドモ、アリガトウゴザイマス!山崎監督ほどの偉大な、技術面も理解してくださっている監督にそう言っていただけるのは本当に光栄です」。

 さらにキャメロン監督は「ゴジラの日本語での正式な発音は? 新作を作っていることは発表してますか」と山崎監督に確認してから「今日、撮影中に来ていただいたということで…もし撮影が遅れたら、僕を2ndユニットに雇ってください」とアピール。山崎監督も爆笑しつつ「そっちのほうが良いシーンができてしまって僕の立場がなくなる可能性があるので(笑)」と断りつつ、巨匠監督の気遣いに感謝していた。

あのスピッツの名曲を名匠行定勲監督が映画化!映画『楓』で、福士蒼汰と福原遥に涙とキュンが、止まらない!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.12.10 Vol.web Original

 黒田勇樹です。

 一気に冬らしくなってきました。まあ12月なのでしようがないといえばしようがないので、ここは我慢して生き抜こうと思う今日この頃です。

 昨今、スキマバイトやnoteを書いてるだけの人に見られているかもしれませんが、年明けにやる公演の準備を着々と進めています。とんでもないことになりそうなので、ご期待ください。

 では今週も始めましょう。

中村雅俊74歳、秋野太作82歳、田中健74歳「安心してください、青春してます」“俺旅”50年目の「同窓会」

2025.12.08 Vol.web original

 

 映画『五十年目の俺たちの旅』(2026年1月9日公開)の完成披露舞台挨拶が12月8日、都内にて行われ、俳優の中村雅俊、秋野太作、田中健、岡田奈々が登壇。“俺旅”の仲間たちが映画での再結集を喜んだ。

 1975年に放送された青春ドラマ「俺たちの旅」が放送開始50年を迎える今年、中村雅俊監督・主演で初映画化。

 カースケ(津村浩介)役の中村、グズ六(熊沢伸六)役の秋野、オメダ(中谷隆夫)役の田中、オメダの妹・真弓役の岡田と、50年前のオリジナルキャストの集結に観客も大歓声。

 今回、監督も務めた中村は「大役を任されまして…」と緊張を明かし、秋野は「82歳になりました。この先も今しばらく生きたいと思っています」と笑いを誘い、田中は「同窓会ですね」と笑顔。

 ドラマシリーズからメインライターを務める鎌田敏夫氏からの指名で監督をすることになったと明かした中村は「大変でしたけど、つくづくやってよかったです」と言い、共演陣と観客からの労いに感謝。そんな中村に、秋野は「50年前は、ただただどうやったら女にモテるかしか考えてなかった」「50年も経つと、立派なことを言うようになった」と茶々を入れ、観客も大笑い。

 この日は、ファンがSNSで寄せたメッセージも紹介。中村の下駄スタイルや井の頭公園にあこがれたという声が紹介されると、秋野は「あのドラマを見て真似しようなんて思う子は今どうなってるか心配だね」と茶化したが、中村は「僕と健ちゃんを包み込んでくれたのが秋野さんの芝居だった」と感謝。拍手が起こる中、すかさず秋野が「もっと大きな声で」と催促し、会場はさらなる拍手と笑いに包まれた。

 最後に中村は「皆さんの目の前には70歳をとうに過ぎた老人2人と82歳のおじいちゃんと、年齢不詳の女性が立ってますけど、心配しないでください、映画ではちゃんと青春してます」と胸を張っていた。

「また日本に来たい」来日セレブが山本耕史の音頭で一本締め!「東京コミコン2025」閉幕

2025.12.07 Vol.web original

 

「東京コミックコンベンション2025」(以下「東京コミコン2025」)が12月7日に閉幕。イライジャ・ウッドやマッツ・ミケルセンらが登壇し今年のコミコンを締めくくった。

 来日セレブ数が過去最大となった、今年の「東京コミコン2025」。3日間の開催を締めくくるグランドフィナーレにもオープニングから参加したセレブたちがほぼ登壇。口々に日本のファンへの愛と感謝を口にし、再来日を希望した一同。

『ザ・ボーイズ』のヒューイ役で人気のジャック・クエイドは「最高の時間でした。皆さんがとても温かく迎えてくれて。初来日だったんですが、これが最後になるなんてことは絶対にありません」。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役でおなじみ、クリストファー・ロイドは大きく手を広げて「ジャパーン!」。ピルウ・アスベックは「友人たちから日本のファンは最高だよと言われていたけど、納得です!」。マッツ・ミケルセンは「先日は私のバースデー(11月22日)をお祝いしてくれてありがとう。お酒を飲んで20歳年を取った気分になったけど、皆さんに会って30歳若返りました!」。

 またこの日12月7日は『スーパーマン』(2025)などのニコラス・ホルトの誕生日ということで、バースデーケーキでお祝い。ニコラスは「この皆さんと一緒に誕生日を祝えるなんて。このケーキは独り占めして帰りの飛行機で頂きます(笑)」。

 最後は、アンバサダー山本耕史の音頭で恒例の一本締めとランチャーでの観客プレゼントで華やかに締めくくった。

 グランドフィナーレの登壇者はイライジャ・ウッド、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウェルズ、ニコラス・ホルト、ダニエル・ローガン、ジョン・バーンサル、クリスティーナ・リッチ、イヴァナ・リンチ、ノーマン・リーダス、ショーン・パトリック・フラナリー、ジャック・クエイド、セバスチャン・スタン、マッツ・ミケルセン、ピルウ・アスベック、浅野忠信、ジム・リー、C.B.セブルスキー、山本耕史(東京コミコン2025 アンバサダー)、伊織もえ(東京コミコン2025 PR大使)、LiLiCo、中丸雄一(東京コミコン2025 メインMC)。

大遅刻のジョニデ、尾田栄一郎による“ジャック”イラストのれんに感激!

2025.12.07 Vol.web original

 

 来日中の俳優ジョニー・デップが12月7日「東京コミックコンベンション2025」(以下「東京コミコン2025」)のトークステージに登壇。声優・平田広明から漫画家・尾田栄一郎が描いた“のれん”を贈られ感激した。

 12月2日には約30年ぶりとなった監督作『モディリアーニ!』のジャパンプレミアに登壇。東京コミコンでもファン向けの撮影会に参加したが、この日のステージも含めいずれも予定より大幅に遅れるなど、相変わらずの自由奔放さを見せたデップ。

 そんなデップがステージに登場すると、今か今かと待ち受けていた会場のファンも大歓声。「皆さんに深く深く感謝したいです。いつも温かく迎えてくれて本当にありがとうございます」。

 この日は、吹き替え版でデップの声を演じている平田も登壇。「デップさんに少し早いクリスマスプレゼントを。日本では歌舞伎俳優などに“のれん”を贈る風習があります。海賊の漫画を描いている知り合いがいまして…」と、漫画家・尾田栄一郎による、ジョニー・デップの代表作『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャックが描かれたのれんを贈呈し、デップも「これにくるまりたいくらい」と大感激。

 ファンへの思いを語ってさっそうとステージを後にしたデップ。司会が「本来、このステージも無くなるはずだったんですが、デップさんがこんなに人が待っているなら、と時間を作ってくれました」と明かすと、観客も大きな拍手。さすがのジョニデ節でファンにインパクトを与えていた。

「東京コミコン2025」は12月7日まで開催。

イライジャ&ショーン 東京で感激『ロード・オブ・ザ・リング』コンビが自分の声を吹き替えた声優・浪川大輔と初対面

2025.12.07 Vol.web original

 

 来日中の俳優イライジャ・ウッドとショーン・アスティンが12月7日「東京コミックコンベンション2025」(以下「東京コミコン2025」)のトークステージに登壇。声優・浪川大輔との対面を喜んだ。

『ロード・オブ・ザ・リング』で主人公フロドを演じたイライジャ、従者サムを演じたショーンの2ショットに観客も大興奮。ショーンは以前に来日した際にランニングのロードレースに参加したというエピソードを披露し「そのときに同じタイミングでゴールして一緒にセルフィーを撮った人が、昨日の撮影会に来てくれたんだ!」と大喜び。

 この日は、声優の浪川もゲストで登壇。浪川と初対面という2人は、浪川がイライジャの日本語吹き替えを25年にわたり務めており、さらにショーンが子役時代に出演した『グーニーズ』でショーンが演じる主人公マイキーの声を演じたことを告げられると、2人は感激して立ち上がり、イライジャは深々とおじぎ、ショーンは熱いハグ。

 浪川が「これからもイライジャさんの吹き替え担当を続けても?」と聞くとイライジャは「プリーズ!(ぜひお願い)」。ショーンは「ノー」と答えて笑いを誘いつつ「日本の皆さんとの関係をピュアに保ちたいので、ぜひお願いします」と快諾。2人から公認を得た浪川は感激しきり。

 トークでは、2027年の公開が決定した『ロード・オブ・ザ・リング :ザ・ハント・フォー・ゴラム(原題)』についてイライジャが言及する一幕も。「フロドが出るのか出ないのか、僕は否定も肯定もできないんだけど、最近、ある“ウィザード”がフロドとガンダルフが出るんじゃないかと示唆してくれて(笑)。ゴラム視点の物語で、ゴラム役のアンディ・サーキスが監督を務めるんです。僕もとても興奮してます」と笑顔を見せていた。

「東京コミコン2025」は幕張メッセにて12月7日まで開催。

「マイケルもここに来たかったはず」『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ファミリーが日本愛を語る

2025.12.07 Vol.web original

 

 来日中の俳優クリストファー・ロイドらが12月7日、「東京コミックコンベンション2025」(以下「東京コミコン2025」)のトークステージに登壇。日本のファンへの思いを語った。

 冒頭、「東京コミコン2025」アンバサダーを務める山本耕史が、マイケル・J・フォックスが演じた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公マーティ風の衣装で登場し映画の主題歌「Power of Love」を熱唱。見事な歌唱力に会場も大盛り上がり。

 続けて日本語吹き替え版でマーティの声を務める声優・三ツ矢雄二も登場し、来日キャストたちと“家族の再会”を果たしハグとキス。なぜかマーティの宿敵ビフ役のトム・ウィルソンまでも、三ツ矢の頬にキスで挨拶し会場も大笑い。

 母親ロレイン役のリー・トンプソンは「マイケルも絶対にここに来たかったと思います。こんな素敵なメンバーがこうしてここに集まっていることをとても喜んでくれているはず」と感嘆。

 ドク役のクリストファー・ロイドは“マーティ”三ツ矢から「なぜドクはそんなに変人なの?」と聞かれ「私は私のままでいるだけなんだけどね。もし変わってると言うなら、いろんな旅をしてクレイジーなアイデアが出てくるからだろうね」と返し、ファンもドクらしい回答に大喜び。

 40年前の12月7日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の日本公開日。なぜこれほど世界で、日本で愛され続けていると思うかと聞かれると、リーは「普遍的な要素があるんだと思う。そして日本の方々はとくに趣味が良いんだと思います」。トムも「私も5回来日しているけど毎回、私や家族を温かく迎えてくれて感銘を受けています。日本の観客は漫画やアニメが人気で、SFやマシンが出てくる作品も好きだし、家族や友情も大切にしていますよね」。

 恋人ジェニファー役のクローディア・ウェルズも「日本の皆さんはとても秩序を大切にしていて、細部にも気を配る、超・完璧を求める人たちだと感じています。この映画を愛してくれるのも、完璧で、細かいところまで描きこまれている完璧な映画だからだと思う。日本人ってこうなんだよ、こういうことを大事にしているんだよと、ぜひ世界中に行って教えてあげてほしいです」と熱く語り、会場からも大きな拍手が起こっていた。

「東京コミコン2025」は幕張メッセにて12月7日まで開催。

台湾でアリ・アスターとついに対面!親日台湾人たちの優しさに涙!

2025.12.06 Vol.web original

出品作品やゲストも豪華! 台湾・台北金馬映画祭の充実ぶり

 11月6日から23日まで開催された、第62回台北金馬映画祭(金馬影展)に昨年に続き参加してきた。会場は観光名所でもある超高層ビル、台北101のそばの2つのシネコン。台湾の映画祭なので、台湾や香港、中国、さらに日本といったアジアの新作が中心のラインナップだが、そこにカンヌやベネチアなどのメジャーな国際映画祭でお披露目になった欧米の話題作も上映されるので、アジアの映画祭では韓国の釡山国際映画祭に匹敵するバラエティに富んだ充実した内容の映画祭といえる。僕は今回、自分のプロジェクトの仕事や、映画を軸にしたコンテンツビジネスの祭典「TCCF」への参加もあり、台湾に2週間滞在し、映画祭では32本の作品を鑑賞した。

 オープニング作品の台湾映画『A Foggy Tale(原題:大濛)』が、最終的に同映画祭の金馬獎最優秀作品賞を受賞したが、これは白色テロ期の台湾を舞台に、嘉義に住む少女が処刑された兄の遺体を回収するため北に向かうというドラマ作品。監督はチャン・ユーシュン(『1秒先の彼女』)で、新進女優ケイトリン・ファンと、人気シンガーで女優の9m88が主演を務めた。台湾作品では他にも、ツォン・ジンファ、ムーン・リー、チャン・チー主演のNetflixシリーズ「もしも太陽を見なかったなら」と、ムーン・リーとGOT7のジニョン主演の中壢(ちゅうれき)事件を背景にした青春映画『The Photo from 1977(原題:那張照片裡的我們)』が注目を集めていた。

 映画祭での個人的なハイライトは、アリ・アスターとようやく対面できたことだろう。僕は彼のデビュー作『ヘレディタリー 継承』以降、『ミッドサマー』『ボーはおそれている』そして最新作『エディントンへようこそ』(12月12日公開)まで、全監督作の「完全ネタバレ徹底解析」を映画の公式サイトと劇場パンフレットに寄稿させてもらったのだが、実は一度も取材したことも会ったこともなかった。唯一、2018年に『ヘレディタリー 継承』を初めて鑑賞したテキサスのSXSW映画祭にアスターがゲストとして来場していたので、話すチャンスはあったのだが、終映後のQ&Aが終わった頃には午前3時半を過ぎていたので、そんな余裕はなかったのであった。今年10月に開催された東京国際映画祭でも『エディントンへようこそ』が上映され、来日したアスターが登壇した終映後のイベントは取材させてもらったが、ここでも直接会うことはなかった。

 金馬映画祭で『エディントンへようこそ』は、台湾が誇る大スクリーンの劇場、TITANEで上映された。僕は5月のカンヌ国際映画祭でこの映画を鑑賞し、その後日本でもマスコミ試写で観させてもらっていたので、スクリーンで観るのは3回目。それでもIMAX級の巨大スクリーンで鑑賞できたこともあり、新たな発見もあり、クライマックスのスリリングなアクションシーンも大迫力で、豪華キャストが集結した、このCOVIDパンデミック下のニューメキシコを舞台にしたネオウェスタンにして風刺ブラックコメディを改めて堪能することができた。台湾のお客さんのリアクションは相変わらず非常に素晴らしく、要所で笑いの渦が巻き起こっていた。

 終映後には60分間みっちり、アスターのQ&Aが行われた。この日のチケットはソールドアウト(客層は男女問わず20代の若者がほとんど)で、観客は積極的に挙手し、鋭い質問を投げかけていたのだが、アリは真剣に丁寧に言葉を選びながら、時にサービス精神旺盛に、誠実に答えている姿が印象的だった。『ヘレディタリー 継承』の製作資金集めで出会ったある会社との交渉での苦労話や、『ヘレディタリー 継承』と『ミッドサマー』が直接的に影響を受けた実生活での悲しい出来事、さらに前日にあるファンから届いたという彼の作品を酷評する悪意あるメッセージも披露し、「なんて返事しようか迷っているところ」と吐露(場内爆笑)。繊細で気難しい監督なのかと思いきや、その真逆だった。Q&Aが終わるとロビーでアスターのサイン会が行われた。観客はみな殺到し、しかし行儀良く列に並んでいた。映画のポスターやDVDのジャケット、サイン帳などを手にし準備万端である。僕はサインにはそんなに興味はなかったが、一言でも挨拶できる折角の貴重な機会だと思って列に並んだ。300人から400人が並んでいるので、さすがに時間がなく一言しか話せなかったが、彼の人となりを間近に感じることができたのは大きかった。

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