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土屋太鳳、SNSで盛り上がる『マッチング』のキャラ考察に「あり得るかも!」

2024.03.17 Vol.web original

 

 公開中の映画『マッチング』の大ヒット舞台挨拶が17日、都内にて行われ、俳優の土屋太鳳、佐久間大介、内田英治監督が登壇。土屋がSNSで盛り上がるファンの考察に感心しつつキャラへの思いを語った。

 映画『ミッドナイトスワン』の内田英治が原作・脚本・監督を務め、マッチングアプリによる出会いの裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルで描くサスペンス・スリラー。

 2月の公開から1カ月弱。動員50万人、興行収入7億円突破という大ヒットに一同も感激。SNSではキャラクターの考察が大盛り上がり。土屋演じた主人公・輪花が真犯人説もあるといい土屋も「実際あり得るかも」と感心しつつ「でもそれを言っちゃうと、監督が続編を作るときに輪花を犯人にしなくなりそうで…(笑)」と影響を心配。すると内田監督も「考察が5周くらいしていて、すごいアイデアがいっぱいあって。ちょっとパクっちゃおうかな(笑)」と笑いをさそった。

 映画にちなみ、互いがマッチングしたことを聞かれると、土屋は「佐久間さん、保護猫を飼われているんですよね」と、自身が子ども時代に飼った保護猫の思い出を披露。「最初、自分から寄ってきてすごくかわいくて。二度目に会ったら飼おうと母と言っていたら、病院に入っていて、別のネコのように警戒心も強くなっていた。佐久間さんが演じた吐夢が、その保護猫みたいだなと思ったんです。その子みたいに吐夢もいろんなことがあったんだろうな、と」と、佐久間が演じたストーカーと保護猫のイメージが“マッチング”した様子。

 最後に、お互いやスタッフ、観客やファンに向け感謝の手紙を読み上げた一同。土屋は「この手紙を書き始めた瞬間、吐夢の気持ちが分かりました。もっと会いたいと思うからではなく、もう会えないかもしれないと思うから来てしまうんですね」と内田組との“別れ”を惜しみつつ「この寂しさの向こうに、皆と再会できる日が来ますように」と、続編でのキャラクターたちとの再会に期待を寄せていた。

笑福亭鶴瓶「最近、せんようになってるけど…挨拶は大事」江口のりこに挨拶特訓?

2024.03.13 Vol.web original

 

 映画『あまろっく』(4月19日全国公開)の完成披露舞台挨拶が13日、都内にて行われ、W主演をつとめた江口のりこ、中条あやみと共演の笑福亭鶴瓶、中村和宏監督が登壇。関西出身の一同が、関西弁でトークを楽しんだ。

 巨大な閘門”尼ロック”によって水害から守られている街・兵庫県尼崎市を舞台に、年齢も性格も異なる“ツギハギだらけ”の家族を描く人生賛歌。

 映画の舞台となる尼崎市でのロケについて聞かれると江口は「関西で1カ月滞在ということで決めたくらいうれしかったですね。尼崎は初めてだったんですけどいいところでした」、中条も「私は地元が大阪で、実家から尼崎の現場に通ったんですけど、朝5時とかの早い時間でもお母さんが朝ごはんを作ってくれたりして、こんな幸せな時間を持てるなんて」

 劇中では、鶴瓶が演じる一家の父・竜太郎の“39歳の娘”を江口、中条が“20歳の義母”という役どころ。

 竜太郎役に鶴瓶を熱望したという江口が「私の父にも見えなきゃいけないし、中条さんがほれる相手でもいなきゃいけない。両方兼ね備えた方は…と思ったら、鶴瓶さんや、と」と明かすと、鶴瓶もと照れ笑い。

 一見チグハグに見えて、不思議となじんでいく一家を自然体で演じた一同。劇中のセリフにちなみ「人生を楽しむヒント」を聞かれると、鶴瓶は「おはようございます、こんにちわ、さようならと、丁寧に挨拶をする。最近、挨拶をせんようになってるけど。ほんま、大事よ」と断言。

“娘”江口が「今のを聞いて、私もそのようにしていこうと思いました」と感服すると、鶴瓶が「お父ちゃんのいうことちゃんと聞いて。そのようにしてね。はい、こんにちは!」と、さっそく江口に挨拶の特訓をはじめ、会場の笑いをさそっていた。

中条あやみ、鶴瓶に「耳フーフー」映画『あまろっく』で歳の差夫婦

2024.03.13 Vol.web original

 

 映画『あまろっく』(4月19日全国公開)の完成披露舞台挨拶が13日、都内にて行われ、W主演をつとめた江口のりこ、中条あやみと共演の笑福亭鶴瓶、中村和宏監督が登壇。夫婦役を演じた中条と鶴瓶が夫婦漫才さながらのやり取りで会場を沸かせた。

 巨大な閘門”尼ロック”によって水害から守られている街・兵庫県尼崎市を舞台に、年齢も性格も異なる“ツギハギだらけ”の家族を描く人生賛歌。

 劇中では、鶴瓶が演じる一家の父・竜太郎の“39歳の娘”を江口、中条が“20歳の義母”という役どころ。もし本当に娘が江口、妻が中条だったら?と聞かれると鶴瓶は「最高ですよ!」。

 セリフも関西弁、キャストの息もピッタリで、気を遣わず役に臨めたという一同。互いに「このお2人とでなければできなかった」と感謝し合っていたが、ふと鶴瓶が中条に「ひどいよ、この人。全然気を遣わない。耳に息を吹きかけてくるんですよ」と暴露。

 中条は「ちょっと語弊があります(笑)。商店街を2人で歩くシーンで、監督から“もっと夫婦っぽく歩いてください”と言われたんです。それで思いついたのが“耳フーフー”だったんです」と照れ笑いし、鶴瓶は「こんなええ歳のおっさんがそんなんやられたら…」とタジタジ。

 トークでは、中条が江口、鶴瓶との共演を「2人とも個性的が強い方なので…」と振り返っていると、鶴瓶は「お前が一番、個性強いわ。その顔で関西弁て」とすかさずツッコミ。さらに「僕も作品のことちゃんと考えてるんですよ」と言う鶴瓶に、中条が「ずっと昼寝してたやないですか、台本も覚えんと!」とツッコみを入れるなど夫婦漫才さながらのやりとりを繰り広げていた2人。

 中条は「私のおふざけにも付き合ってくれるし、いい旦那さんだな、と。鶴瓶さんでなければ、この歳の差夫婦の感じは出なかった」と“のろけ”ていた。

「日本のVFXが世界と戦えるとは全然思えない」山崎監督、受賞要因は「ポンコツチームの頑張り」?

2024.03.12 Vol.web original

 

 映画『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞記念会見が12日、都内にて行われ、アメリカから帰国した山崎貴監督らが登壇。日本映画史上初の視覚効果賞受賞の快挙を喜びつつ、日本のVFXの現在地を冷静に語った。

 11日(日本時間)に行われた第96回アカデミー賞授賞式では『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』などの強敵を抑え見事、視覚効果賞を受賞した同作。

 日本映画史上初の同賞受賞、さらにアカデミー賞で監督による同賞受賞は『2001年宇宙の旅』(1968年)のスタンリー・キューブリックに続いて2人目という快挙尽くし。本作の監督・脚本・VFXを務めた山崎監督も「監督よりVFXのキャリアのほうが長いので、ずっとやってきてここに立てたことは本当にうれしい」と笑顔。

 従来、ハリウッドの潤沢な予算がつぎ込まれる視覚効果賞をハリウッド外の作品が受賞することは難しいとされてきたといい、山崎監督は「アメリカに生まれた人にしか与えられなかったようなチャンスをハリウッドは広く与えてくれるんだな、と。視覚効果賞は聖域のようなものだった。懐の深さと同時に、それくらいで我々は揺るがないという自信も感じた」と感嘆。

 一方、桁違いのVFX制作費がかけられている他の候補作と比べ勝っていたところはと聞かれると、VFXディレクターの渋谷紀世子氏は「ショートリストに残った方々から“無い知恵を絞ってVFXを作っていた最初のころを思い出した”と言われたことがあって、皆さんが温かい気持ちで見守ってくれたところもあるのでは」と語り、3DCGディレクターの髙橋正紀氏も「やっぱり世界はすごいなと思った」。エフェクトアーティスト兼コンポジターの野島達司も「勝っていたところ…。映画が面白かったことが一番かと思います」と、ハリウッドのVFXはまだまだ先にいる様子。

 山崎監督も映像プレゼンテーションの際には「なんで自分はオリンピックに来ているんだろうと思うような場所で、僕らの“面白ビデオ”を見せるような…(笑)。ポンコツチームが頑張っている感じが…、VFX初期の感じに頑張っていた時代を思わせて、皆さんの琴線に触れたのかな、と」と苦笑しつつ分析。

 日本のVFXがこれで世界と戦えると思うかと聞かれると「全然思えない」と断言しつつ「これで可能性は広がったと思う」と今後に期待を寄せていた。

 この日は、山崎監督らにサプライズで、本作でヒロインを演じた浜辺美波も駆けつけ一同を祝福した。

 この日の登壇者は山崎貴(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子(VFXディレクター)、髙橋正紀(3DCGディレクター)、野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波(キャスト)。

渋谷紀世子(VFXディレクター)

 

髙橋正紀(3DCGディレクター)

 

野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)

 

 

 

浜辺美波、オスカー像を渡され「落としちゃったら怖い(笑)」山崎監督らをサプライズで祝福

2024.03.12 Vol.web original

 

 俳優の浜辺美波が12日、都内で行われた映画『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞記念会見に駆け付け、アメリカからオスカー像とともに帰国した山崎貴監督らを祝福した。

 11日(日本時間)に行われた第96回アカデミー賞授賞式では『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』などの強敵を抑え、見事、日本映画史上初の視覚効果賞を受賞した同作。

 受賞会見に駆け付けた浜辺は「私も受賞の瞬間を見守らせていただいていて、選ばれたときはビックリして。皆さんの喜んでいる表情と、監督の素晴らしいスピーチに…」と、山崎監督が一生懸命メモを読み上げた英語スピーチに言及。その前に「僕の拙い英語スピーチを会場の皆さんが温かく見守ってくれていた」と振り返っていた山崎監督は「うるさいわ(笑)!本当にやめて」と苦笑い。

 実際にオスカー像を手に持たせてもらうと浜辺は「重い! まさか生で見られる日が来るなんて」と感激しつつ「(落とすと)怖いので…(笑)」とすぐに返却。

 浜辺は「皆でゴジラを持っているのが良かった」とチームの雄姿を振り返り「本当にうれしい。皆さんが、ゴジラが実際に存在するように素晴らしいVFXで作ってくださった。こんな作品に携われたことが幸せ」と感激しきり。

 受賞により「また映画館にもお客さんがたくさん入っているようなので」と期待を寄せ、「(受賞前との)動員比が1600%」と聞くと「100%以上!」と目を丸くして笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は山崎貴(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子(VFXディレクター)、髙橋正紀(3DCGディレクター)、野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波(キャスト)。

 

山崎貴監督、受賞の英語スピーチに「会場の皆さんが“頑張れ”という温かい空気」

2024.03.12 Vol.web original

 

 映画『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞記念会見が12日、都内にて行われ、アメリカから帰国した山崎貴監督らが登壇。日本映画史上初の視覚効果賞受賞の快挙に喜びを語った。

 11日(日本時間)に行われた第96回アカデミー賞授賞式では『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』などの強敵を抑え見事、視覚効果賞を受賞した同作。

 本作の監督・脚本・VFXを務め、同賞を手にした山崎監督は「どうなることやらと思っていたんですが最高の結果」と笑顔。オスカー像を手にした感想を聞かれると「想像を超える重さで、緊張していたんですけどそれを一瞬忘れるくらいの重さでした」と振り返りつつ「シュワルツェネッガーさんから頂きたかったんですけど、僕はダニー・デヴィートさんからで…。でもシュワルツェネッガーさんと握手できたのでよかった」と笑いをさそった。

 授賞式会場の雰囲気について、エフェクトアーティスト兼コンポジターを務めた野島達司氏が「山崎さんの英語のスピーチを会場の皆さんが温かく見守ってくれていて、いい場所だなと思った(笑)」と言うと、山崎監督も苦笑しつつ「めちゃくちゃ温かかったですね。僕の非常に拙い英語のスピーチを“頑張れ!”って見守ってくれている空気が心地よくて」と会場の雰囲気に感謝。

「アカデミー賞の視覚効果賞という部門は“聖域”だった」とハリウッド外からの受賞は難しいとされ続けていた部門であることを語り「その門戸を開放してくれるんだ、とハリウッドの懐の深さを感じました」と感嘆した山崎監督。

 受賞の要因について聞かれると「完全にゴジラのおかげですね。アメリカの人たちがいかにゴジラが好きか、想像以上でした。ゴジラのVFXだからあの場所に立てたと思わないといけない」と“世界のゴジラ”にも感謝。

 この日は、山崎監督らにサプライズで、本作でヒロインを演じた浜辺美波も駆けつけ一同を祝福。

 監督に花束を渡して祝福した波辺は持ってみたオスカーに「わ、重い!」とびっくり、授賞式は日本で見守っていたといい「選ばれたときはビックリして。皆さんの喜んでいる表情と、監督の素晴らしいスピーチに…」と言及し、監督は「本当にやめて」と、またしても苦笑していた。

 この日の登壇者は山崎貴(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子(VFXディレクター)、髙橋正紀(3DCGディレクター)、野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波(キャスト)。

渋谷紀世子(VFXディレクター)

 

髙橋正紀(3DCGディレクター)

 

野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)

米国アカデミー賞『オッペンハイマー』7冠!『ゴジラ-1.0』受賞の山崎監督は「いつか日本人としてアンサーを」

2024.03.11 Vol.web original

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスののドルビー・シアターにて行われ、原爆開発者の葛藤を描いた『オッペンハイマー』が作品賞をはじめ最多7冠に輝いた。

『オッペンハイマー』は、最高賞となる作品賞をはじめ、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・ジュニア)、編集賞、撮影賞、作曲賞の最多7部門を受賞。

 物理学者ロバート・オッペンハイマー役で主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーは「和平を構築する人のために、この賞をささげたい」と感激し、初の監督賞を受賞したノーラン監督も、プレゼンターを務めたスティーヴン・スピルバーグ監督からのオスカー像授与に感激し「この作品の可能性に気づいてくださった方々に感謝したい」。

 他、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』が主演女優賞(エマ・ストーン)など4部門受賞。アウシュビッツ収容所の隣で平和に暮らす一家の日常を描いた『関心領域』が国際長編映画賞など2部門を受賞。

 また、ロシア侵攻開始後からウクライナ・マウリポリの様子を記録した『実録 マリウポリの20日間』が長編ドキュメンタリー賞を受賞。ミスティスラフ・チェルノフ監督は「本当なら、こんな映画は作りたくなかった。もう攻撃は止めてほしい。ウクライナのこと、マウリポリのことをどうか忘れないでほしい」とウクライナの苦境と平和を訴えた。

 日本勢では、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が見事、視覚効果賞を受賞。

 受賞後の取材で山崎監督は、7冠と席巻した『オッペンハイマー』について聞かれ「ゴジラは、戦争や核兵器の象徴であり、それをなんとか鎮めたいという思いが込められていて今、世界がその感覚を求めているのかもしれない」と語りつつ「それとは別に、日本人として『オッペンハイマー』に対するアンサーとなる映画をいつか作らないといけないと思っています」と語っていた。

「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」は11日21時よりWOWOWプライム]、WOWOWオンデマンドにてを配信(字幕版)。WOWOWオンデマンドでは3月19日23時59分までアーカイブ配信。

主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー(Photo by Patrick T. Fallon / AFP) ©AP/アフロ 
『オッペンハイマー』クリストファー・ノーラン監督がスピルバーグ監督から監督賞のオスカー像を授与 (Photo by Patrick T. Fallon / AFP) ©AP/アフロ 

オスカー受賞『ゴジラ-1.0』会場からも大声援!山崎監督「ハリウッドは見てくれている」

2024.03.11 Vol.web original

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスののドルビー・シアターにて行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。アジア、日本の作品が視覚効果賞を受賞したのは初。

 視覚効果賞にノミネートされたのは『ザ・クリエイター/創造者』、『ゴジラ-1.0』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』の5作。

 強敵たちと並んで紹介される中、会場から一際、大きな喝さいを受けた『ゴジラ-1.0』。会場からは「ゴジラ―!」の叫び声も。

 見事、オスカーを獲得し壇上に上がったゴジラチーム。山崎監督は「私のキャリアは40年前に始まりました。ハリウッドから非常に離れたところから、このステージに立つとは思いもよりませんでした」と感激。

 さらに「ノミネーションの知らせを受けたときは、リングに入って強敵と対戦しなければならないという気持ちでした」と笑いをさそいつつ「ハリウッド以外で頑張っている皆さん、ハリウッドは私たちを見てくれています。誰にでもチャンスがあるということの証だと思います」とハリウッドよりもはるかに低い予算で、アジア初の同部門受賞を成し遂げた快挙に感動のスピーチ。

 また、長編アニメ映画賞は『君たちはどう生きるか』が受賞。宮﨑駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは授賞式には不参加。司会のジミー・キンメルは「宮﨑監督がいらっしゃらないのは残念。“鳥”に会えなかったのも」と笑いをさそった。

 ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の『PERFECT DAYS』がノミネートされていた国際長編映画賞は、アウシュビッツ強制収容所の隣で幸せで平穏な日常を送る一家を描く『関心領域』が受賞した。

「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」は11日21時よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにてを配信(字幕版)。WOWOWオンデマンドでは3月19日23時59分までアーカイブ配信。

©AP/アフロ (Photo by Robyn BECK / AFP)

妻夫木聡が新人俳優賞受賞者たちに熱血エール!話題賞の山田裕貴「僕も新人賞取れますか?」

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、新人俳優賞のプレゼンターを務めた妻夫木聡が後輩たちに感動的なエールを贈った。

 新人俳優賞を受賞したのはアイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)。

『怪物』で注目を集めた黒川は「今僕は“この役を演じられたのは皆さんのサポートと運のおかげ”という自分と“称賛を頂いているうちに自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分”という2つの自分と戦っています。この先もこの戦いはずっと続くと思いますが、この感情の戦いに打ち勝って、常に優しい人間であり俳優でありたいと思っています」と語り、大人の俳優たちも感動の面持ち。

 高橋文哉は「僕はこの中で一番の“赤ちゃん”」と言いつつ演技への情熱を語り「大先輩たちが作り上げた世界を自分らしくエンジンフルで駆け抜けたい」。

 福原遥は先日亡くなったという祖母に思いをはせ「小さいころから、祖母といつかこの日本アカデミー賞の場に立てたらと夢見ていたので、他界する前に素敵な報告ができた」と瞳をうるませた。

 そんな若い俳優たちに、プレゼンターを務めた妻夫木は「僕は今年で俳優25年なんですが“1つの作品で人の人生を変えることができるか”と問い続けていて、僕はできると思っています。映画にはその力がある」と語り「皆さんも、作品に向き合う中でつらい瞬間もあると思いますが、これだけは忘れないでほしいのは、映画は絶対に裏切らない。そして皆さんの後ろには僕たちがいます。映画に熱い情熱を持ったスタッフたちがいます。だから精一杯これからも芝居を楽しんでください」と熱いエールを贈った。

 そんなメッセージを目を輝かせて聞いていた新人俳優賞の受賞者たちに、話題賞受賞の山田裕貴は「いつかこの中に自分も入りたい。新人賞はまだ取れますか?」。すでに大活躍している山田の問いかけに会場からも笑い声が漏れたが、山田は真剣な表情で「新人俳優賞から助演男優賞、そして主演男優賞もいつかとれるような俳優になりたい。話題だけで終わらず、長く続く話題を残せる俳優になりたいと、ここに宣言します」と断言し、会場の拍手をさらっていた。

最強『ゴジラ-1.0』日本アカデミー賞で8冠!来週の米国アカデミー賞へはずみ

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、『ゴジラ-1.0』が最優秀作品賞をはじめ脚本賞、助演女優賞、撮影賞など8部門で最優秀賞を受賞した。

 海外でも話題を呼んでいる山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』は、授賞式の序盤から最優秀脚本賞(山崎貴)や、最優秀撮影賞(柴崎幸三)、最優秀美術賞(上條安里)などを次々と受賞。

 終盤に『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司が「やっとゴジラの牙を少し抜いた(笑)」と笑いをさそう一幕も。

 その『PERFECT DAYS』を手がけたヴィム・ヴェンダース監督は優秀監督賞を受賞したものこの日、会場に参加できず「初めて外国人監督が受賞したとのことで光栄です。この賞は私が愛してやまない小津安二郎監督にささげたいと思います」とビデオメッセ―ジ。その後、見事、最優秀監督賞を受賞し、代わりにトロフィーを受け取った役所は「今、監督はアメリカにいると思いますが、この賞をまたお渡ししたいと思います」と喜んだ。

 俳優賞や監督賞が『PERFECT DAYS』『怪物』などに授与される中、最後に発表された作品賞に輝いた山崎監督は「ゴジラの牙が少し戻って良かった(笑)」と安どしつつ「皆さんとゴジラが取った賞」と感激。

 主演の神木隆之介は「ゴジラと皆さんに引っ張っていただいた」と感謝し、ヒロイン役の浜辺美波は「このトロフィーを刻んで関わったすべての人にお渡ししたい」と笑いをさそい、安藤サクラは「やっぱりゴジラは強い!」。山田裕貴は「皆でおめでとうとありがとうを言えるのはこの賞だけ。僕もゴジラの牙の一部としてここに立てたことを誇りに思います」と胸を張った。

 日本時間3月11日にアメリカ・ロサンゼルスにて行われるアカデミー賞では、日本から国際長編映画賞に『PERFECT DAYS』、長編アニメ映画賞に『君たちはどう生きるか』、視覚効果賞に『ゴジラ-1.0』がノミネートされている。

 

【最優秀賞および主な受賞一覧】

最優秀作品賞…『ゴジラ-1.0』
最優秀アニメーション作品賞…『君たちはどう生きるか』(監督・宮﨑駿)
最優秀監督賞…ヴィム・ヴェンダース(『PERFECT DAYS』)
最優秀脚本賞…山崎貴(『ゴジラ-1.0』)
最優秀主演男優賞… 役所広司(『PERFECT DAYS』)
最優秀主演女優賞…安藤サクラ(『怪物』)
最優秀助演男優賞…磯村勇斗(『月』)
最優秀助演女優賞…安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)
最優秀撮影賞…柴崎幸三(『ゴジラ-1.0』)
最優秀照明賞…上田なりゆき(『ゴジラ-1.0』)
最優秀音楽賞…上原ひろみ(『BLUE GIANT』)
最優秀美術賞…上條安里(『ゴジラ-1.0』)
最優秀録音賞…竹内久史(『ゴジラ-1.0』)
最優秀編集賞…宮島竜治(『ゴジラ-1.0』)
最優秀外国作品賞…『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(東和ピクチャーズ配給)
新人俳優賞…アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)/桜田ひより(『交換ウソ日記』)/原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)/福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)/市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)/黒川想矢(『怪物』)/高橋文哉(『交換ウソ日記』)/柊木陽太(『怪物』)
話題賞 作品部門:『キリエのうた』/俳優部門:山田裕貴

安藤サクラ 最優秀主演・助演女優賞W受賞!自分で受賞発表し呆然

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ『ゴジラ-1.0』の安藤サクラが『怪物』で最優秀主演女優賞、『ゴジラ-1.0』で最優秀助演女優賞を受賞。最優秀助演女優賞ではプレゼンターを務め、自ら受賞を発表した。

 優秀助演女優賞を受賞したのは、安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)/松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の5人。

 トークでは、上戸彩が安藤サクラと「ママ友」と明かし、共にに登壇できたことに大喜び。上戸は「子どもが3人いるんですけど、新しい作品に足を踏み入れるとき、皆さんの足を引っ張るのが嫌で怖くなったりするんですけど」と明かしつつ今作チームのサポートに感謝。さらに「安藤サクラちゃんと、ママ友というか。私の長女が9歳なんですけど、その娘のものをたくさんもらってもらったんですよ。それで会いたいと思っていたら昨日、やっと会えて食事に行けました」と笑顔。安藤も子ども同士が「同級生じゃないけど、同じ年生まれなので」と顔を見合わせニッコリ。

 最優秀助演女優賞の発表では、昨年『ある男』で助演女優賞を受賞した安藤がプレゼンターとして登壇したが、発表の瞬間に動揺の表情を見せ「最優秀助演女優賞は…『ゴジラ-1.0』の安藤サクラ…」と呆然としながら「すごいですね!ゴジラ!」。

「私はこの映画の中でゴジラを見てませんし、恐怖も感じておりません。でも皆さんが作り出したあの世界観のおかげで“近所のおばちゃん”はこんな賞を頂くことができました」と胸を張り、本作の故・阿部豪プロデューサーをしのんでいた。

 さらに『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤。新人俳優賞を受賞した黒川想矢と柊木陽太を中心に、是枝裕和監督のもとチーム一体となった撮影現場を振り返り、最優秀主演男優賞を受賞した役所の「ゴジラの牙を少し抜いた」というコメントを引き合いに「よっしゃ、やった! これでゴジラの牙をまた1本抜いた…けどなんか複雑(笑)」と笑いをさそっていた。

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