SearchSearch

「ムロツヨシが忠臣蔵に爪痕を残す」20年来の盟友・永山瑛太が太鼓判「いい意味でも悪い意味でも(笑)」

2023.12.14 Vol.web original

 

 映画『身代わり忠臣蔵』(2024年2月9日公開)の完成報告会見が14日、都内にて行われ、俳優のムロツヨシ、永山瑛太と、原作・脚本の土橋章宏、河合勇人監督が登壇。およそ300年前の今日、討ち入りが行われたことに合わせムロと永山が劇中衣装で登場。“討ち入り”へ向けて気炎をあげた。

 『超高速!参勤交代』や『引っ越し大名!』を生み出した土橋章宏の原作を映画化。時代劇「忠臣蔵」をベースに“身代わり”をめぐる騒動を描くエンターテインメント。

 主人公・吉良孝証(きら たかあき)とその兄・吉良上野介を一人二役で演じるムロツヨシ。坊主頭の特殊メイクに「撮影中、二度と特殊メイクはしない、次は剃るぞと言っていたら、すぐに大河の話が来て、しかも同じ特殊メイクチームにまた坊主にされた」と苦笑。

 弟の孝証が上野介の身代わりとなり、永山が演じる大石と手を組み討ち入りを阻止しようとする…という斬新な設定。

 原作・脚本を手がけた土橋氏は「日本の伝統的コンテンツである忠臣蔵を現在の価値観で描いてみたかった」と言い「今、若い人も忠臣蔵を知らないという人がいるので、誰が見ても分かる、でも今までにあまりない、吉良側の視点で描いてみたかった」と語り「何より大好きなムロさんが一人二役だけでなくいろんな表情を見せてくれる」。

 河合監督も「忠臣蔵にまだこんな描き方があったとは」と感嘆しつつ「ムロさんと永山さんはほぼ当て書き。この2人しかありえない」と、かつてない吉良・大石を演じる2人を絶賛。

 永山は「往年の先輩方が重厚な作品を作られたうえで、今の時代に必要な忠臣蔵なのではと思いました」と言いつつ「確実にムロくんが忠臣蔵に爪痕を残すな、と。いい意味でも、悪い意味でも…」と微妙な太鼓判を押し、会場も大笑い。

 20年来の仲でありながら、映画共演は20年ぶりというムロと永山。

「ムロツヨシという俳優がこの時代に必要なんだと思った」とムロをたたえる永山に、ムロは「ぱっと横顔を見たとき、またかっこよくなったなあと思いました。この間に、家族を持ったりとか、僕の知らない感動や経験をされたんだな、と」と、感慨深げに語りつつ「なんか気持ち悪い(笑)」と照れ合っていた。

東宝2023年興収は歴代2位 1位は『名探偵コナン』、2位は『君たちはどう生きるか』 24年も強力ラインアップ

2023.12.13 Vol.web original

 東宝の配給ラインアップ発表会が13日、都内にて行われ、2024年公開の注目作が発表。合わせて、コロナの影響を脱した2023年の高成績も明かされた。

 2023年の東宝配給作品の興行収入は12月までに全体で830億円を見込めるとのこと。これは、『君の名は。』『シン・ゴジラ』が公開された2016年の854億円に次いで歴代2位の成績となる。

 作品ごとの興行収入で見ると、今年の1位は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』で、138.3億円の大記録を樹立。2位は宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』の86.1億円。3位は『キングダム 運命の炎』の56億円。

 現在、北米で日本映画興行収入記録を塗り替え話題を呼んでいる『ゴジラ-1.0』は41.5億円で8位。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した是枝裕和監督作『怪物』は21.5億円で13位。

 ヒットの1つの基準とされる興収10億円を超えたのは2023年公開作24本のうち16本。東宝の市川南氏は「コロナの影響は完全に脱したと言える」と成果を評価した。

 2024年は30本程度を配給予定とのこと。市川氏は「シリーズアニメーション」、「オリジナルアニメーション」、「テレビ局作品の実写大作」、さらに「ベストセラー原作の映画化や完全オリジナル作品など自社製作作品」の4点をあげ、来年の成績にも意気込み。

 シリーズアニメーションでは『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(2024年年3月1日公開)や『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)など。

オリジナルアニメーションでは』『聲の形』の・山田尚子監督による『きみの色』(夏公開)や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪、岡田麿里、田中将賀が贈るオリジナル長編最新作『ふれる。』(秋公開)など。

 テレビ局製作の注目配給作品としては、三谷幸喜監督、長澤まさみ主演の『スオミの話をしよう』(9月13日公開)や、シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)、『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)など。

 東宝製作としては、実話をもとにしたオリジナルの感動作『ディア・ファミリー』(6月14日公開)やベストセラーの映画化『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)、『六人の嘘つきな大学生』(秋公開)など。

 他にも、ハリウッドのモンスター・ヴァース最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』(4月26日公開)も話題を呼びそうだ。

【2023年東宝作品興行収入成績】※10億円以上16本
1位『名探偵コナン 黒鉄の魚影』 138.3億円
2位『君たちはどう生きるか』 86.1億円
3位『キングダム 運命の炎』 56億円
4位『ミステリと言う勿れ 』 47.4億円
5位『劇場版TOKYO MER ~走る緊急救命室~』45.3億円
6位『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』43.4億円
7位『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』41.6億円
8位『ゴジラ-1.0』41.5億円
9位『わたしの幸せな結婚』28億円
10位『ラーゲリより愛を込めて』26.7億円
11位『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』24.7億円
12位『Dr.コトー診療所 』24.4億円
13位『怪物』21.5
14位『沈黙の艦隊』13.4億円
15位『アナログ』11.8億円
16位『映画 イチケイのカラス』10.8億円

三谷幸喜監督「長澤まさみ映画を撮りたかった」2024年公開最新作は5つの顔を持つ意欲作

2023.12.13 Vol.web original

 

 東宝の配給ラインアップ発表会が13日、都内にて行われ、2024年公開の注目作が発表。三谷幸喜監督も登壇し、長澤まさみ主演の最新作『スオミの話をしよう』への意気込みを語った。

 2024年、東宝は30本程度を配給予定とのこと。東宝の市川南氏は、2024年公開作の4つの強みを紹介。「『名探偵コナン』などの人気シリーズアニメーション」、「オリジナルアニメーション」、「日テレの『キングダム』最新作(2024年7月12日公開)、WOWOWの『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)などテレビ局作品の実写大作」、さらに「ベストセラー原作の映画化や完全オリジナル作品など自社製作作品」の4点をあげ、来年の成績にも大いに期待。

 この日は、三谷幸喜監督も登壇し、完全オリジナルの最新作『スオミの話をしよう』(9月13日公開)を発表。

 三谷監督は「作った側が“こういうジャンルです”というのは違う気がする」と言いつつ新作はミステリー、コメディー、恋愛映画、そして“長澤まさみ映画”、“三谷幸喜映画”という5つの顔がある、と解説。

 長澤まさみが演じる、突然いなくなった大富豪の妻スオミと、彼女を愛した5人の男たちの物語。5人の男たちを演じるキャストは「まだ言えないが、あまり僕の作品に今まで出てこなかった俳優さんに集まってもらいました。佐藤浩市は出てないです。中井貴一、西田敏行さんも出ていないです(笑)」。

 さらに三谷監督は「何よりこれは“長澤まさみ映画”。長澤さんはおそらく今の日本映画界で最も力があって輝いている女優さん。コメディエンヌとしての輝きも含めて、今現在の長澤さんの魅力をスクリーンに収めたかった。ファンが、こんな長澤さんが見たかったと思ってもらえると思う」と胸を張り「最後に“三谷幸喜映画”。僕にとって9本目の映画になります」と早くも手ごたえを明かしていた。

 ちなみにタイトルにもなる主人公スオミの名前は「フィンランド語でフィンランド(人)のことですが、響きが印象的だったので。最後にちょっとフィンランドが出てくるが取ってつけたようなもの」と言い笑いをさそっていた。

『七人の侍』にインスパイア SF大作『REBEL MOON』来日キャスト陣が日本語版声優と対面し感激

2023.12.11 Vol.web original

 

 映画『REBEL MOON』のジャパンプレミアイベントが11日、都内にて行われ、来日したザック・スナイダー監督をはじめキャストのソフィア・ブテラ、ペ・ドゥナ、エド・スクラインらが登壇。来日陣が日本の巨匠にインスパイアされた一大巨編に胸を張った。

『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督が、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け、20年の構想を経て放つSFスペクタクル巨編。

 日本のファンの熱烈歓迎に大喜びの一同。スナイダー監督は「今日のプレミアを見たら、もうちょっと見たいと思うはず。これはパート1。パート2は4月配信になります」と胸を張り、サムライ顔負けのアクションを繰り広げた主人公コラ役のソフィア・ブテラも「一番好きなアクションシーンはエドと対戦する最初の方のシーン。なぜ戦うのかといった葛藤なども込められているんですが、説明するのが難しいので、ぜひ見てみてください(笑)」と2部作をアピール。

 剣士ネメシスを演じたペ・ドゥナは「ロサンゼルスに到着したとたんトレーニングセンターに送られました。これは参加者全員なんですけど」と苦笑しつつ「私たちはジムの中で一緒にトレーニングに励み、ある意味、家族のようになれたと思います。ウェイトトレーニングはもちろん、農業の訓練までしたので将来は農家になれるかも(笑)。休みも無くトレーニングして、お金を稼ぐって本当に大変なことだと思いましたけど、皆さんと楽しく撮影することができました」と茶目っ気たっぷりに振り返った。

 この日は、日本語吹き替え版キャストの沢城みゆき、神谷浩史、一ノ瀬ワタルも参加。

「まさかお会いできるなんて」と感動する沢城に、ソフィアも「自分の吹き替えを担当してくださる声優さんと会うのは初めてなんです。ぜひ日本語吹き替え版を拝見したいです!」と笑顔。エドも自身の声を担当した神谷に「今後、私の作品ですべて声を当ててほしいです」と依頼し、神谷も「うれしい!」と笑顔に。

一方、『サンクチュアリ』で成り上がる力士を演じた一ノ瀬は「今日本で髷を結っているのはお相撲さんだけ。そういう意味でもネメシスを演じられたペ・ドゥナさんの剣のアクションが侍のようで本当にかっこよかった」と大興奮。ペ・ドゥナから「今度、剣で戦うシーンを一緒に演じましょう」と言われ大喜びしていた。

 映画『REBEL MOON — パート1: 炎の子は12月22日より、『REBEL MOON — パート 2: 傷跡を刻む者』は2024年4月19日よりNetflixにて配信。

赤ペン瀧川が12月30日に年末恒例の「添削スライドショー」を開催。「例年より多めに映画を紹介します」

2023.12.11 Vol.Web Original

 俳優、そして映画プレゼンターとして活躍中の赤ペン瀧川が12月30日に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで毎年恒例のソロライブ「赤ペン瀧川の添削スライドショーVol.34 ゆくネタくるネタ2023」を開催する。

 瀧川は小劇場を中心に活動するかたわら、2008年から当時頻繁に送り付けられていた“エロメール”の添削を中心としたスライドを駆使したトークライブを開催。ライブでは回を重ねるごとに“エロメール”の添削にとどまらず、エロメールに返事をして本当に出会えるか?といった潜入ネタ的な企画など、現在You Tubeで盛んに行われるような企画を先取りして行っていた。

 当時は今のようにSNSで告知や評判が広がる時代ではなかったのだが、文字通り”口コミ“で人気が広がり、東京・大久保のネイキッドロフトをスタートにトークライブの最高峰ともいえる新宿ロフトプラスワンにまで進出。多い時は年間3~4本開催し、常に満員となるロフトグループでも指折りのヒットコンテンツとなった。

 そのライブでのコンテンツの一つにスライドを駆使しての映画の紹介があったのだが、映画に対する豊富な知識と巧みな話術、そして斬新な切り口が評判を呼ぶようになる。そして東京国際映画祭といった大規模なイベントでもMCに起用されるなど徐々に仕事のフィールドを広げ、その一方で俳優としての活動も盛んになり、2018年にはBSフジの『警視庁捜査資料管理室(仮)』で連続ドラマ初主演を果たした。

 そういった仕事が増える中、ライブの本数はどうしても減ってしまい、この年末のライブは生で瀧川のトークが楽しめる貴重な機会となっている。

 ライブではこの1年の瀧川の活動をもとにしたネタを展開。今年は例年より多めの約50本ほどの映画を紹介する予定で「年末年始に何の映画を観ようかなー?というお悩みに役立つライブとなっております」(瀧川)とのこと。また瀧川はこの秋、ドラマの撮影にあたり大幅なダイエットを敢行したのだが、そのダイエットリポートもありそうで、例年とは一味違ったライブになりそうだ。

 今年は年末としては初めて大阪でも開催。23日の大阪 ロフトプラスワンウエストは完売。東京では30日に13時と18時の2回開催の予定となっている。

 瀧川によると「仕上がりは上々ですが、このネタは配信ができません」とのことなので、ライブ会場で存分に楽しんで頂きたいところだ。

「大ブレイク中の村重杏奈です!」7歳弟に10万円のドローンをねだられ「もっとお仕事ください」

2023.12.11 Vol.web original

 

 映画『アクアマン/失われた王国』(2024年1月12日公開)のキックオフイベントが11日、都内にて行われ、本作のアンバサダーを務める関口メンディー(EXILE/GENERATIONS)とタレント・女優の村重杏奈がゲストとして登壇。ブレイク中の村重が、ある目標を明かした。

 ジェイソン・モモアが“海底アトランティス”の王を演じる大ヒットアクション・エンターテインメント第2弾。

 二ホンモニターが発表する今年のTV出演ブレイクの一人に輝いたという村重は「大ブレイク中の村重杏奈です!」と自画自賛で挨拶しつつアンバサダー就任に大喜び。

 劇中で大活躍するタコのキャラクター“トポ”がお気に入りと言い「村重も芸能界のトポになりたい」と目を輝かせた

 テレビでも引っ張りだこの村重。海の仲間たちのように、背中を押してくれる存在はと聞かれると「弟ですかね。今7歳で、めっちゃかわいいんですけど」と言いつつ「最近ずるがしこくなって、お姉ちゃんがちょっとお金を持っていることに気づき始めて。これ欲しいなというものの値段が上がってきているんです」と苦笑。

 一番高いおねだりはと聞かれると「ドローンを頼まれていて。調べたらいいものは10万円越え。さすがに村重、10万は無理だと。ポンと買えるように頑張りたいです。もっとお仕事くださーい!」と盛大にアピール。

 この日は、関口と村重が、プールに浮かべた“海の仲間たち”捕獲対決に挑戦。村重は、劇中でアクアマンが使う槍“トライデント”を手にした関口に「似合う! めっちゃ写真映えする!」と盛り上げ、関口も「オレはアクアマンだ!」と乗り気になったが、網を使う村重に対して、使いにくいトライデントで四苦八苦。

 見事、関口に勝った村重は、途中でルールを破ろうとした関口を「アクアマンはそんなことしない!」と叱り、最後は関口を押しのけて「メインアンバサダーの村重杏奈です」とご満悦だった。

関口メンディー、GENERATIONSは家族「お父さんは片寄涼太、白濱亜嵐はお母さん、末っ子は…」

2023.12.11 Vol.web original

 

 映画『アクアマン/失われた王国』(2024年1月12日公開)のキックオフイベントが11日、都内にて行われ、本作のアンバサダーを務める関口メンディー(EXILE/GENERATIONS)とタレント・女優の村重杏奈がゲストとして登壇。関口がグループのメンバーを家族になぞらえた。

 ジェイソン・モモアが“海底アトランティス”の王を演じる大ヒットアクション・エンターテインメント第2弾。

 前作の公開時にもアンバサダーを担当した関口。「本当に面白かったです。テーマパークのアトラクションのように没入感ある映画体験でした。しかも今回はアクアマンが海だけでなく、空、陸も制覇。一瞬たりとも飽きさせない」と大興奮。

 海の仲間たちと最強の敵に立ち向かうアクアマンにちなみ、グループのメンバーはどんな存在かと聞かれた関口は「ファミリー。特にGENERATIONSはデビュー前からずっと一っしょにいて、事務所に入る前から知っているメンバーもいる。家族ゆえに、ときにはぶつかることもあるけど、その度に絆が強くなります」とメンバーへの思いを語った。

 そんな関口に司会から「家族とするなら、誰がお父さん?」と聞かれ関口は「片寄涼太」と回答。村重が「意外!」と驚くと「リーダーは(白濱)亜嵐くんなんですが、お父さんというよりお母さんぽい」と言い、末っ子はと聞かれると「(小森)隼ですかね。年齢も一番下なので」。

 この日は、映画にちなみプールに浮かんだ“海の魚”たちを制限時間内に捕まえるゲームに挑戦。「サメンディー、カメンディー、ヒラメンディー…語尾に“メ”がつく海洋生物を全部集めてメンディーオールスターで戦いたい」と言っていた関口。村重に乗せられて、扱いづらい“トライデント”を手にし「オレはアクアマンだ!」とノリノリだったが、あえなく敗北。あげくに村重に“ルール違反”を叱られ「ゴメンディーー!」とお約束のひと言で笑いをさそっていた。

「宇宙戦艦ヤマト」ささきいさお「変な曲書くなと思った」宮川彬良「マツケンサンバと同じ」

2023.12.10 Vol.Web Original

 公開中の映画『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4K リマスター公開記念トークイベントが12月10日、都内で行われ、歌手のささきいさおと作曲家の宮川彬良が登壇した。

杉咲花、女優オーラを消して主演作のティーチインに観客として参加「私に目もくれず監督のサインに並ぶ姿に感動」

2023.12.09 Vol.web original

 

 公開中の映画『市子』の舞台挨拶が9日、都内にて行われ、俳優の杉咲花、若葉竜也と戸田彬弘監督が登壇。杉咲が主演作のティーチインに観客として参加していたことを明かした。

 監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterによる舞台「川辺市⼦のために」を自ら映画化。恋人からのプロポーズの翌日に姿を消した女性・市子の謎と、次第に明かされる壮絶な過去を描く。

 本作が単独初主演となった杉咲は、昨日の公開初日に「監督のティーチイン上映があって空席を見つけたので行きまして、上映後にたくさんの方がパンフレットを買って監督のサインをもらうために列をなしているのを見たときに言葉にできない幸福に包まれました」と明かした。

 戸田監督も「パンフレットにサインを書き終わったら(杉咲だと)気づきました。たぶん並んでいた方も気づいてないと思うんですよね。すごい、存在を消してましたね」と主演女優の存在感を消しきった杉咲に脱帽。

 杉咲も「(観客から)手が上がらなかったら、私が手を上げて、皆さんにありがとうと言いたい気持ちでいっぱいだったんですけど、ぐっとこらえて。自分には目もくれず監督のサインをもらおうとする姿にうれしくて」と、目の当たりにした観客の反応に大感激。

 一方、恋人役の若葉は、撮影時のエピソードで、セミが指から離れなかったという話題になると「撮影中はずっと鳴いていたのに、あのシーンを撮影するときに全滅していて。各部署が虫取り網を持って探し回ったんですけど、あの1匹しか見つからなくて。その1匹を大切に、大御所俳優のように扱いながら撮影していました」と明かし、会場の笑いをさそっていた。

 

杉咲花「誰かハンカチくださーい!」主演作舞台挨拶で監督からの仰天謝罪に泣き笑い

2023.12.09 Vol.web original

 

 公開中の映画『市子』の舞台挨拶が9日、都内にて行われ、俳優の杉咲花、若葉竜也と戸田彬弘監督が登壇。杉咲が主演作への思いを涙ながらに語った。

 監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterによる舞台「川辺市⼦のために」を自ら映画化。恋人からのプロポーズの翌日に姿を消した女性・市子の謎と、次第に明かされる壮絶な過去を描く。

 過酷な家庭環境で育ちながらも生き抜くことを諦めなかった川辺市子を演じ、絶賛の声が相次ぐことに、杉咲は「見てくださった方が、市子を実在の存在のようにとらえていただいていることがうれしい」と笑顔。

 恋人役の若葉も「僕の周りの映画関係者からも“杉咲花が本当にヤバい”という声をたくさん頂いています」と明かし、戸田監督も「やっぱり杉咲さんへの感想をよく見るんですけど俳優陣皆さん素晴らしいという声も増えている」と手ごたえ。

 この日は、戸田監督から若葉にサプライズの手紙が。オファー時に杉咲だけが熱烈な手紙をもらったことを「根に持っていた」という若葉は「この映画で監督人生を終えてもいいと思っていましたが、こんなに素敵な俳優さんがいるならまだまだ映画を続けたいと思った」という監督の言葉に感激の面持ち。「助演男優賞でも受賞したのかと思った(笑)」と笑いをさそいつつ「もらいました!」とほこらしげに手紙をかかげた。

 ところが、戸田監督が杉咲にもサプライズの手紙を用意したと明かし、杉咲は早くも「無理無理!」と涙目に。杉咲とまた差が付いた若葉は「(合計で)オレ1通また足りなくなるよ」とぼうぜん。

 涙を浮かべながら監督の言葉を聞き入っていた杉咲だったが、戸田監督が突然「杉咲さんに謝らなければならないことがあります。実はオファー時の手紙は自分が書いたものではありません…と言うか、字のきれいな知人に代筆してもらいました」と告白し、会場も爆笑。

「杉咲さんに市子を託して本当に良かったです」という監督の言葉に、涙が止まらない杉咲は「誰かハンカチくださーい」。

 涙をぬぐいつつ「最初にお手紙を頂いたとき、本当に達筆な方だと思ったんですけど、まさか他の方の代筆とは…」と泣き笑い。今度は正真正銘の直筆手紙をうれしそうに受け取った。

 最後に杉咲は「またいつかと簡単には願えないくらい、すぐには生まれない作品」と本作への特別な思いを語り「『市子』に関わるすべての時間が楽しすぎて、そのすべてを愛しているので、この舞台挨拶が終わるのもさみしいんですけど」とまた涙声に。

 さらに「“市子が分かったと思ったら最後につきはなされた”という感想を聞いて、人の複雑さを演じきることができたんだと安どしました。自分のすべてを人に分かってもらうことはできない。分からないということを受け入れることが、人と関わるよすがなのではと今は思います」と振り返っていた。

役所広司、7歳主役の舞台挨拶スピーチに脱帽「アカデミー賞の授賞式みたい」

2023.12.08 Vol.web original

 

 映画『窓ぎわのトットちゃん』の初日舞台挨拶が8日、都内にて行われ、声優を務めた子役・大野りりあな、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司と八鍬新之介監督が登壇。大野の大人顔負けのスピーチに“カンヌ受賞俳優”の役所が舌を巻いた。

 黒柳徹子が、激動の時代を背景に自身の幼少期を自伝的に描いた同名ベストセラーを、原作出版より42年の歳月を経て初めて映像化した話題作。
 
 主演・大野の7歳とは思えないほどしっかりした冒頭あいさつに、役所は「りりあなちゃんの素晴らしいスピーチに大人たちはタジタジです(笑)」と苦笑しつつ、小林先生役に「家内の母親が小林先生を非常に尊敬していて話を聞いていましたので。僕もこんな先生がいたら子どもたちも学校に行くのが楽しみになるのにな、と。僕もどちらかというと学校に行くのがあまり好きではなかったので」と照れ笑い。

 そんな役所に、大野は「アニメだと小林先生が頭をなでて“君は、本当はいい子なんだよ”と言ってくれたので、役所さんに本当にやってもらえたらいいなと思います」と、役所におねだり。役所も微笑んで大野の頭をなで、大野は「夢が叶いました!」と満面の笑顔。

 一方で、黒柳からの手紙に涙をぬぐいながら「徹子さんのような、世界を変えられる女優さんになりたいです」と夢を語った大野。

 最後の締めの挨拶では、共演者からスタッフ、事務所のマネジャー、家族や学校の先生、観客にまで感謝をささげた大野に、役所も「アカデミー賞の授賞式のような(笑)」と笑いをさそいつつ「ニュースで子どもたちが傷つけられている映像を見ると本当に胸が痛くなります。本作がここに公開されたということは何か運命的な、徹子さんの思いが伝わっているような気がします」と平和への思いを重ねていた。

 映画『窓ぎわのトットちゃん』は公開中。

Copyrighted Image