15年の時を経て待望の再演
日本総合悲劇協会というのは大人計画の松尾スズキが“悲劇”をテーマとした作品を書くためにできたプロデュース公演。1996年の『ドライブイン カリフォルニア』、1998年の『ふくすけ』と続き、この『業音』はその第3回公演として2002年に初演された。このたび15年の時を経て待望の再演となる。
主人公は演歌歌手として再起を目指す元アイドルの女。女は自分が運転する車で、ある夫婦の妻のほうをひいてしまう。植物人間になってしまった妻に代わり、その夫と結婚させられる女。奇妙な共同生活が始まるのだが、やがて女は周囲の人間たちを不幸のループに巻き込み、負の連鎖はさらに奇怪にうねっていくことになる。
人間の“業”とか“執念”といった生々しい感情がうごめく舞台は、普段の大人計画の舞台のつもりで見にいくと痛い目に遭うかも?
初演で主人公の女を演じたのは荻野目慶子。その体当たりの演技で大きな話題を呼んだ。その大役に今度は大人計画の平岩紙が挑む。

