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“クール・ジャパン”にハリウッドがリスペクト!

2011.04.25 Vol.507

話題のハリウッド大作、ヒロインは“セーラー服と日本刀”!?

海外で“クール・ジャパン” と評価されている日本のコンテンツ。そんな“クール・ジャパン” の洗礼を受けた『300』の鬼才、ザック・スナイダー監督の最新作『エンジェル ウォーズ』。日本のゲームやアニメからの影響も感じる本作を、サブカルチャーをけん引するこの4 人も絶賛! 特別イベント〈COOL JAPAN!! 〜世界を変えるクロストーク〜〉での熱いトークをリポート!

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トークイベントの模様や、インタビューは下記のWEB サイトをチェック。
【エンジェルウォーズ特別試写会トークセッション】http://www.ustream.tv/recorded/13946628/highlight/164890
【桂正和】http://mantan-web.jp/pp/aw_110413/
【須田剛一】http://journal.mycom.co.jp/ad/2011/entertainment/suckerpunch/
【武田梨奈】http://news.livedoor.com/article/detail/5501862/
【喜屋武ちあき】http://movie.nifty.com/sp/angelwars/


『エンジェル ウォーズ』と“クール・ジャパン” の関係は?

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スナイダー監督もビデオメッセージで登場。日本での震災について「日本はこれまでにも世界に手本を示してきた。驚くほどの速さで復興できるはず」とコメントを寄せてくれた。

 本作は、自由を奪われた5 人の少女が、脱出に必要なアイテムを手に入れるためにさまざまな敵と戦う姿を描いた物語。『killer7』など世界的ヒット作を生み出しているゲームデザイナー・須田剛一は「目的のためにアイテムを揃えていく、というのもゲームの世界を思わせるし、ベイビードールが日本刀で武者姿の敵と戦う場面なんて、ゲームの『鬼武者』かと思いました。ドラゴンと戦う場面は『モンスターハンター』を思わせるし」と大興奮。「日本に感銘を受けたというよりこの作品を見て、僕らが感銘を受けると思う」と答えたのは、『ウイングマン』など世界中にファンを持つ漫画家・桂正和。「日本風のバトルシーン、武器の重みとか、ヒロインが飛ばされた衝撃とか、あそこまでリアルに感じられるのは、マンガじゃ無理。もうちょっとこっちもガンバらないと飽きられてしまう」。“セーラー服のヒロイン” に萌えたと興奮するのが自称“グラビアアイドルの威を借るオタク”喜屋武ちあき。「私は妄想の世界に入って戦う主人公・ベイビードールに共感しました。私もツライ現実から逃れるために妄想して日々を生きていたので、この設定はすごく萌えました」。超人的なアクションに反応したのは、本格アクション映画で活躍する空手2段の女優・武田梨奈。「アクションに感激しました。主人公のベイビードールが目をつぶると空想世界に入り込んでバトルになるじゃないですか。アクションが始まると息をするのも忘れるくらい世界に入ってしまいましたね」。

 クール・ジャパンの申し子たる4人も“この映画はスゴすぎる!”と大興奮。なにしろ本作のクール・ジャパンへの傾倒ぶりはハンパではない。

“クール・ジャパン”もザック・スナイダーをリスペクト!?

「現実と空想の世界をつなげるための、あのアイデアは天才的。もちろん、映像やアクションもすごい」と桂が言えば、須田も「『トロン』とか異世界に移行して戦う作品が最近多いけど、桂先生が20年以上も前に『ウイングマン』で描いてますよ。ゲームや漫画が大好きな、まさにザック・スナイダー監督の作品ですね」とコメント。「ベイビードールからして、まさに女子高生というブランドが使われていますからね。それに、ミニスカートのセーラー服ですよ! しかもあのスカート丈は完璧に日本の女子高生の“絶対領域”そのままです」と語った喜屋武は「“萌え”と“燃え”が両方とも入っている映画」と本作の魅力を語った。スナイダー監督、これは相当に日本のアニメやゲームを意識している…と4人の意見が一致したところで、監督からのビデオメッセージが。「僕は『AKIRA』や『攻殻機動隊』など日本のカルチャーの大ファンなんです! 桂先生の作品も大好きです」。そんな監督の熱意に喜屋武は「国や言葉が違ってもオタクはハートでつながることができるんです」。本作は、ハリウッド超大作でありながら本場・日本のアニメやゲームファンに向けたラブレターなのかも。しかも、本作の吹き替えは大人気声優ユニットの「スフィア」。ハリウッドの“萌え”と“燃え”ぶりを受けとめて!

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4人が“萌え&燃え”たシーン・その〈1〉
 日本の人気ゲーム『鬼武者』かと思った、と須田剛一が語ったのが、このシーン。主人公・ベイビードールの最初のバトルステージは、15世紀の日本がモデル。日本刀と銃を手にしたベイビードールが、戦国武将のような鎧姿の巨大な敵に立ち向かう。過酷な訓練を経たヒロインのアクションシーンのカッコよさは必見!

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4人が“萌え&燃え”たシーン・その〈2〉
 何といっても本作の中心は、セクシーでキュートなヒロインたち。アクション女優の武田は「本作のように、ドラゴンと戦ったりする空想の世界でのアクションにあこがれます。それにヒロインたちのセクシーさも身につけたい(笑)」。ミニスカセーラー服で超人アクションを披露するベイビードールは、まさに日本のアニメから出てきたかのよう。


そこは、命がけのミッションが待つ空想世界。
自由をかけた、5人の少女たちの戦いがいま始まる!

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『300〈スリーハンドレッド〉』『ウォッチメン』など究極の映像世界を生み出してきたザック・スナイダー監督最新作! 何が起こるか分からない空想の世界を舞台に、数々の敵と戦い抜く5人の少女たちを描くバトルアクション。かつてない世界観と映像美が、見る者を未知のトリップへといざなう、GW必見の話題作!

STORY:愛する者と自由を奪われた少女・ベイビードールは施設でスイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバーという4人の少女たちと出会い、自由を手にするため戦いに挑んでいく。
監督:ザック・スナイダー 出演:エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ他/1時間50分/ワーナー・ブラザース映画配給/丸の内ピカデリー他にて公開中 www.ANGELWARS.JP ©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

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ベイビードール
愛する者と自由を奪われた少女。再び自由を手にするため、4人の仲間とともに、空想の世界でのし烈な戦いに挑む。演じているエミリー・ブラウニングはオーストラリア出身の旬な若手女優。

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スイートピー(アビー・コーニッシュ)
リーダー格。新たにやってきたベイビードールに反感を抱く。

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ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)
あだ名とはうらはらの黒い髪がチャームポイント。気弱な一面がある。

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ロケット(ジェナ・マローン)
スイートピーの妹。気さくな性格で、すぐにベイビードールと親しくなる。

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アンバー(ジェイミー・チャン)
仲間思いの少女。脱出計画でも献身的にサポートする。

『エンジェル ウォーズ』“ココがクール”

★ヒロインはツインテール、セーラー服、日本刀
ブリトニー・スピアーズもPV の中で日本の女子高生ルックを披露して話題になったが、本作のヒロインは“萌え”ど真ん中。ミニスカセーラー服と、ニーハイ黒ソックスのヒロインなんて“クール・ジャパン”以外に存在しません!

★これっていわゆる日本の“カワイイ”文化?
過酷なバトルの中でも少女たちは“カワイイ”を忘れない。ベイビードールの銃には女子高生のようなストラップ。アンバーが愛用する有人型戦闘ロボットには、ポップなウサギのイラスト。戦いの中にあっても、だって女の子だもん!


妻夫木&松ケン「魂込めて作った」最新作

2011.04.18 Vol.506
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 妻夫木聡と松山ケンイチが初共演した映画『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督、5月28日公開)の完成披露試写会が13日、千代田区の日経ホールで行われた。上演前、妻夫木は「60年代に生きていなかった僕らですが、魂を込めて作った」と熱くコメント。松山も「今(の時代)に必要な作品」とアピールした。

 妻夫木と松山はこの作品で初共演。妻夫木は「事務所も同じで、初めて会ったのは9年前ぐらい。その時は体育館の隅で体育座りしているような感じで大丈夫かなと思っていた」としたうえで、初共演について、「(青春ものでも)学生がワーイ!といった作品ではなくて、ちゃんと向き合う作品で良かった。刺激を受けます」と、松山をベタ褒め。松山は「今でも体育座りしてますけど…」とユーモアで返しつつ「普通を演じるのは難しいんです……。妻夫木さんは普通を演じさせたら並ぶ人はいない」。あふれ出てきた言葉をつなげて一気に話す松山に、妻夫木が「話がざっくりしすぎなんだよ!」と突っ込むシーンもあった。

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エンディングテーマとして、米歌手ボブ・ディランの「My Back Pages」をカバーした真心ブラザーズと奥田民生

 妻夫木はジャーナリスト、松山は活動家という役どころ。取材する側とされる側でありながら、次第に築かれていく奇妙な関係、緊張感あふれる2人の駆け引きに引き込まれる。専門用語を巧みに繰り出す、“説得力のある”松山演じる梅山のスピーチも見どころのひとつ。松山は「彼がどういう意図で行動しているのか分からない。言葉で絡めとって、みんなを巻き込んでいくような……見てくれれば分かると思います(笑)」と、煙に巻いた。

 映画は、川本三郎による同名のノンフィクション作品を原作とし、1960年代の終わりから1970年代初めの激動の時代に生きた若者たちの姿を描く。


ハリウッドは“クール・ジャパン”に夢中!

2011.04.18 Vol.506
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『300』の鬼才、ザック・スナイダー監督の最新作『エンジェル ウォーズ』の公開を記念して12日、〈COOL JAPAN!!〜世界を変えるクロストーク〜〉と題したイベントが行われ、漫画家・桂正和、アクション女優・武田梨奈、アニメ好きのグラビアアイドル・喜屋武ちあき、ゲームクリエイター・須田剛一が登壇した。本作は、自由を求める5人の美少女たちの戦いを描く空想バトルアクション大作。日本のアニメや漫画が大好き、というスナイダー監督作品だけに、主人公はミニスカセーラー服で日本刀と銃を持って戦うという設定。ポップカルチャーをけん引する登壇者たちも、ハリウッド超大作の中の“クール ジャパン”に大興奮の様子。妄想の世界で戦うヒロインに共感したという喜屋武は「“萌え”と“燃え”がある映画ですね!」。映画は丸の内ピカデリー他にて公開中。


『GANTZ PERFECT ANSWER』

2011.04.18 Vol.506

映画オリジナルの衝撃ラストを見逃すな!

 既刊30巻で累計1550万部を突破した超人気コミックを、二宮和也と松山ケンイチという超豪華キャストを主演に迎えて描く話題作、待望の完結編がいよいよ公開。

 死んだ人間が正体不明の黒い球体“GANTZ”によって集められ、謎の“星人”たちと戦うという独創的な設定。完結編となる本作では、主人公・玄野と加藤の残酷な対決を主軸に、さらなるドラマが待ち受ける。玄野役の二宮、加藤役の松山が、演技とアクションで見せるガチンコ対決は、さすがの迫力だ。他、ミッションのターゲットとなってしまう多恵役の吉高由里子や、玄野たちを探る謎の男・重田役の山田孝之も本格参戦。実際にりんかい線を使ったロケと巨大なオープンセットとで、GANTZの世界観が見事に再現されているのもファンにはうれしい。最後に待つ、映画オリジナルのエンディングも期待大だ。

STORY:黒い謎の球体“ガンツ”に召還され星人との戦いを強いられた玄野と加藤。戦って生き抜くことを選んだ加藤に対し、戦いを否定する加藤。対立する2人が、この不条理な世界に下した究極の選択とは…。

監督:佐藤信介 出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子他/2時間21分/東宝配給/4月23日より全国東宝系にて公開 PG12 http://gantz-movie.com/perfect-answer/


『エンジェル ウォーズ』

2011.04.11 Vol.505

『300』の鬼才監督が描くガールズアクション!

『300〈スリーハンドレッド〉』『ウォッチメン』など究極の映像世界を生み出してきたザック・スナイダー監督最新作! 何が起こるか分からない空想の世界を舞台に、数々の敵と戦い抜く5人の少女たちを描くバトルアクション。

 これまで人気のグラフィックノベルを映像化してきた監督だが、今回はオリジナル原案を自ら映画化。“逃避”をテーマに、究極の空想世界を作り上げる。5人のヒロインを演じるのは、エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ヴァネッサ・ハジェンズら、ハリウッドの次世代スターたち。セクシーかつダイナミックな衣装をまとった彼女たちが、披露する激しいバトルアクションも、大きな見どころ。現実と空想とが入り乱れる世界観を、圧倒的な映像美で堪能できるのも、スナイダー作品ならではの楽しみだ。

 ダークなファンタジーゲームに飛び込んだかのような、空想体験を味わえる一本。

STORY:監禁生活を送る〈ベイビードール〉は、つらい現実から逃れるため空想にふける日々を送っていた。あるとき彼女は〈スイートピー〉〈ロケット〉〈ブロンディ〉〈アンバー〉という4人の仲間とともに脱走を図る。

監督:ザック・スナイダー 出演:エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ他/1時間50分/ワーナー・ブラザース映画配給/4月15日(金)より丸の内ピカデリー他にて公開 www.ANGELWARS.JP


AKB48・梅田彩佳「来年はイメージガールに返り咲きます!」

2011.04.04 Vol.504

 東京タワーで3月29日、インター FMの公開生放送が行われ、東京タワーイメージガール・AKB48の梅田彩佳が最後のDJ姿を披露。2009年から2年連続イメージガールを務めた梅田の東京タワーでの最後の仕事に、多くのファンがつめかけ、感極まった梅田が番組の最後に涙を流す場面も。番組終了後、「2年間は、自分にとってすごく大きなものでしたが、あっという間の時間でした。誕生日にファンやスタッフがサプライズでお祝いしてくれたり、多くの人の優しさに触れられた日々でした。次はAKB48の小林香菜がイメージガールになりますが、来年は私が返り咲きます(笑)」と復帰宣言も飛び出した。DiVAというユニットでデビューも決まった梅田の今後の活躍に期待したい。

 

“悪魔払い”は実在した。では“悪魔”は…?『ザ・ライト エクソシストの真実』

2011.04.04 Vol.504

 現実に存在する、悪魔払いのプロフェッショナル・エクソシストの秘密が、今明かされる―!? ごく普通の神学生がエクソシストになるまでを追い、彼が目の当たりにする“禁断の真実”を描くミステリアスな話題作。

 知られざる神秘の世界にいざなうのは『羊たちの沈黙』『ハンバニル』などで、見る者を戦慄させてきた名優アンソニー・ホプキンス。本作では、主人公の青年を導く一流のエクソシストに扮し、またしても観客をおののかせてくれる。 その弟子となる青年・マイケル役に、本作で長編映画デビューを果たしたイケメン舞台俳優コリン・オドノヒュー。他、キアラン・ハインズ、ルドガー・ハウアーら熟練俳優も顔を揃える。

 バチカン公認の正式な職業として、21世紀の今も実在するエクソシスト。実際に「悪魔はいる」と語る司教もいるという。その事実があるだけに、映画で描かれるエピソードがリアルに迫る。

『高校デビュー』

2011.03.28 Vol.503

恋に悩むすべての女子にモテレッスン!?

 全国の女子中高生に人気を博す「別冊マーガレット」で連載され、コミックでは累計発行部数600万部を突破した、河原和音による大ヒットラブストーリーが、旬なキャストと『ハンサム★スーツ』のスタッフにより、待望の映画化! 主演は、映画・ドラマで引っ張りだこの溝端淳平。ヒロインに“モテ”の特訓をするイケメン・小宮山ヨウ役で、女子のハートをわしづかみ。ヒロイン・長嶋晴菜役には、本作で女優デビューする新人・大野いと。

“絶対に自分を好きになるな。なったらすぐコーチは終了”という条件でモテコーチを引き受けたヨウに対し“絶対好きにならない”と断言した晴菜。ところがモテ指導のなかで、しだいにヨウに惹かれてしまう。告白=会えなくなる。果たして晴菜の恋はどうなるのか…。

 ティーンはもちろん、少女マンガ好きな大人女子も、ヨウのモテ指導を参考に、思わず恋したくなるラブストーリー。

STORY:ソフトボールに明け暮れた中学時代を送っていた晴菜は、高校では恋に全力投球しようと決意。ところが一向に彼氏ができず、偶然知り合ったイケメンの先輩・ヨウに“モテのコーチ”をお願いするのだが…。

監督:英勉 出演:溝端淳平、大野いと、菅田将暉、逢沢りな、塚地武雅、温水洋一他/1時間33分/アスミック・エース配給/4月1日(金)より新宿バルト9他にて公開 http://www.koigashitai.com


吉高由里子

2011.03.28 Vol.503

映画『婚前特急』

「人生は楽しまなきゃ」5人の彼氏をかけ持つヒロインが本命探しに悪戦苦闘する姿を描くハートフルラブコメディー。主演はドラマ「美丘―君がいた日々―」や、前後篇の超大作映画『GANTZ』など話題作への出演も続く吉高由里子。“5人の彼氏”を持った感想を直撃!

人を好きになる気持ちに、理由なんて無いんですよね

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撮影・神谷渚 スタイリスト・福田春美 ヘアメイク・RYO

 彼氏5人を掛け持ちしする超合理的ヒロイン・チエを、その持前の魅力ではつらつと演じた吉高由里子。まずはどんな夫婦になりそうかを“査定”しつつ、5人の彼氏を紹介してもらうことに。まずは西尾みのる(加瀬亮)。33歳。食品会社の営業部長でバツイチ、チエの良き相談相手。

「西尾と結婚していたら、熱く話すことがない夫婦、仮面夫婦みたいなことになるかも…(笑)」

 出口道雄(青木崇高)。29歳。ハマりやすく凝り性だが飽きっぽい。

「出口とは、何にもやらない夫婦になりそう。趣味や家のことも、最初は楽しいねって言ってても、2人ともスパッと“もういいわ”って何にも続かない(笑)」

 三宅正良(榎木孝明)。54歳。海外旅行に連れて行ってくれる。既婚。

「三宅とは、週末妻みたいなことになりそう。モノで釣るような人だし、チエもまんまと釣られてるし(笑)」

 野村健二(吉村卓也)。19歳。大学生。若くてかわいいが余裕がない。

「野村と結婚したら、全部自分が決めなきゃいけなくなりそう。“何でもいい”しか言わなそうだから(笑)」

 田無タクミ(浜野謙太・SAKEROCK)。26歳。パン工場の工員。ずうずうしく、いい加減。唯一のメリットは“ラク”。

「田無とは衝突することが多そう。でも衝突するというのはちゃんと向き合えているということじゃないかな、と」

 ちなみに吉高が選ぶとしたら誰?

「出口ですね。例え趣味が違っても、この人は飽き症だからすぐ新しいことを見つけるじゃないですか。自分が興味を持てそうだったら、それに便乗すればいいかな、と(笑)。でも本音を言えばこの中にはいないですよ。“だめんず”ばっかりですもん(笑)」

 とはいえ、そんな“だめんず”を演じる役者たちはいずれも、個性あふれる魅力の持ち主ばかり。

「浜野さんとは一緒にいる時間が一番多くて、キスシーンもあったんですけど…ドキドキはしなかった(笑)。でも浜野さん、キスシーンの前日にリップを塗ってラップでパックまでしてくれたらしくて、唇がすごいプルんプルンになってたんですよ! いつもは乾燥して石畳みたいになっているのに。私が “これ、キスしたら痛いよー”って言ったから気を使ってくれて…カワイイ方だなと思いました(笑)。吉村君はキスシーンが初めてだったみたいで、前の晩から何も食べることもできず、4回も歯を磨いたとか。当日もすごく緊張してて、2人でスタンバイしているときにも“ふーっ、ふーっ”って…こっちが緊張しちゃいますよ(笑)。榎木さんはファンタジーな方でしたね。待ち時間にふと見ると口をパクパクしているんです。役者さんだから顎をほぐしたりしているのかな、と思ったんですけど、聞いてみたら“<気>を食べてるんですよ”と。スタッフのほうを見たらみんな目をそらしてるので“あの、<気>って…”と聞かざるをえなくなり。結局、私も榎木さんと並んで<気>を食べましたけど(笑)。青木さんはラテンな人でしたね。印象的だったのが、キスシーンでもテストからキスするので、テストからちゃんとする人なんだな、と思っていたら、スタッフから“青木さん、テストはキス無しで!”って止められて恥ずかしそうにしていて。かわいらしい人だなあ、と(笑)。加瀬さんは以前から知っているので、一緒にいると安心します。今回もいろいろ救われましたね。加瀬さんが相手だと、隠しておきたいことでも素直に言える気がしますね」

 吉高自身が考える、恋愛で大切にしたいこと、とは?

「人を好きになる気持ちって、理由が無いことじゃないですか。なぜ好きなの、と聞かれてカッチリ答えるほうが怖い気がする。理由があるから人を好きになるの?って。分からないのに無性に好き、というほうがうれしいし。“人間は感情の動物”といいますよね。だから感情を楽しんで、満喫したら良いのではないかと思います」

 震災に心を痛めながらも余震の続く中、真摯に取材に答えてくれた吉高。スクリーンで見せてくれる“はっちゃけぶり”に思わず心もほぐされます!

(本紙・秋吉布由子)

『婚前特急』

監督:前田弘二 出演:吉高由里子、加瀬亮、浜野謙太、杏、石橋杏奈、青木崇高、榎木孝明、吉村卓也他/1時間47分/ビターズ・エンド、ショウゲート配給/4月1日(金)よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開 http://konzentokkyu.com
©2011『婚前特急』フィルム・パートナーズ


笑いのエール送る! 沖縄国際映画祭開幕

2011.03.28 Vol.503
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「第3回沖縄国際映画祭」が22日、予定通り、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。震災と節電ムードで多くのイベントが中止や延期されるなかで、「自粛する」ことよりも「行動する」ことで被災した人々の力になりたいと、「エール,ラフ&ピース(Yell,Laugh&Peace)」のコンセプトを新たに掲げ、震災チャリティーとしての開催を決意した。

 18日からスタートしたカウントダウンイベントでは、各会場に義援金の募金箱を設置、「私たちにもできることがきっとある」というメッセージをプリントしたTシャツ姿の参加芸人たちが協力を呼びかけた。映画『漫才ギャング』(品川ヒロシ監督)のプレミア上映会と舞台挨拶に出席した、品川監督は「チケット代を義援金として送らせていただき、映画祭の収益金も日本赤十字社を通じて寄付したい」とあいさつ。東京、大阪で行う同作の舞台挨拶でも、その上映回の入場料と同額を義援金にすることを明らかにした。他のイベントに出演した芸人たちも、劇場の前などで支援を呼びかけ、スリムクラブの真栄田賢が手を合わせ「皆さん本当にありがとうございます」と真剣な表情でお礼する姿は印象的だった。

 22日のレッドカーペットイベントでは、映画『漫才ギャング』と映画『月光ノ仮面』の石原さとみら俳優陣も勢ぞろい。小雨の降るなか、全長約300メートルというレッドカーペットを手を振りながらウオーク。映画『FLY!』の相武紗希は、震災の影響で同映画祭での上映を自粛した中国映画「唐山大地震−想い続けた32年−」の吹き替えも熱演。1995年に、故郷の兵庫県で阪神・淡路大震災を経験しているだけに「私たちが一歩一歩、歩いていくことで被災者の方も元気になってくれると思う」と平常心でサポートする決意を真剣に語った。


『SOMEWHERE』主演 スティーヴン・ドーフ

2011.03.28 Vol.503

ソフィア・コッポラ監督最新作は“アラフォー男”目線!

『マリー・アントワネット』ではガーリーなナイーヴさで世界を魅了したソフィア・コッポラが、今度はアラフォー男の切なさで魅せる! 主役は映画ファンが愛する仕事人スティーヴン・ドーフ。

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エルのお土産はキディランドで買おうか、それとももっと大人めの物のほうがいいかな…とつぶやくスティーヴン。やはりまだ“ジョニーが入ってる”もよう
(撮影・神谷渚)

「昨日の夜は東京でちょっと飲み過ぎちゃって。ソフィアに会ったら、今日はちょっとジョニー入ってます、って言わなきゃ(笑)」と笑うスティーヴン。ジョニーとは、本作で彼が演じた主人公の名。フェラーリを乗り回し、夜は気ままに飲み歩く。自堕落な日々を過ごす俳優だ。

「この作品は、自分のキャリアの中でも最も重要な作品になったと思ってるんだ。パーフェクトなタイミングでやってきたパーフェクトな役、というところかな。もっと若いころに、この役を今同様に演じられたかというと、決してそうではないと思うから」

 ある日ジョニーの前に、別居中の妻と暮らす11歳の娘・クレオが現れる。不器用な父と大人びた娘の数日間。特に衝撃的なドラマが展開するわけでもないのだが、スクリーンを見つめているだけでなぜか切なくなるような、ナイーヴさがにじむ。ジョニー同様、スティーヴンの元にも多くの脚本が送られてくるが、もしソフィアの作品と知らなかったら…?

「それでもたぶん選んだと思うよ。ソフィアが書く脚本は短いことで有名で、今回もすごく薄かったから、きっと“誰だ、こんな薄い台本を送ってきたのは”と、興味を抱いたんじゃないかな(笑)。それに彼女の脚本はとても詩的で、強いものを持っているからね。ただ、例え彼女が監督しなかったとしても僕は、大人びた娘がいる未熟な父親というマルコ役にひかれただろうね。前半は娘と父の立場が逆転しているけれど、しだいに変化が表れて、彼は大人の男に、本当の父親になっていく。僕自身、昔つき合ってた女の子との間に11歳の娘がいたっておかしくないわけで(笑)。共通点を意識したり、あくまで役を演じるというスタンスに戻ったりと、面白い体験だったよ」

 監督はマルコ役にスティーヴンを想定してシナリオを書いたとか。

「これまでにも“アテ書き”してもらったことは、何度かあった。ジョン・ウォーターズ監督の『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』とかね。ジョンはタイプライターに僕の写真入りの記事を挟んで脚本を書いたとか(笑)。今回演じたジョニーと僕は同じ俳優だけど、けっこう違うところが多いんだ。ホテル住まいは僕もやったことがあるけど(笑)。でも演じるという意味では、これまでで一番大変な役だった。『ブレイド』の悪いヴァンパイアのような役のほうが、メイクの助けもあって演じやすい。でも今回はそういった小道具は何もない、ネイキッドな自分だった。素に近いから大変だったというのはあると思う。でもだからこそ、こうやって演じることができて誇らしく思ってる。エンターテインメント作品のキャラクターを演じるのも楽しいけれど個人的には人間を表現する役や物語のほうが好きなんだ」

 娘・クレオ役には12歳の若き天才女優エル・ファニング。

「この作品はやはり、クレオのキャスティングが重要だった。僕をジョニーにしてくれたのはエルだったと言っていい。ソフィアが彼女を選んでくれて本当に感謝してるよ。11歳の女の子を学校に迎えに行くという体験もできたしね。タバコのにおいに気をつけたり、汚い言葉を口にしないようにしたり、運転中も毒づかないようにしたり(笑)」

 父親を“経験”した彼の今後の仕事も楽しみだ。

(本紙・秋吉布由子)

『SOMEWHERE』

監督:ソフィア・コッポラ 出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング他/1時間 38分/東北新社配給/4月2日より新宿ピカデリー他にて公開 http://www.somewhere-movie.jp
©2010 - Somewhere LLC


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