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オスカー受賞『ゴジラ-1.0』会場からも大声援!山崎監督「ハリウッドは見てくれている」

2024.03.11 Vol.web original

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスののドルビー・シアターにて行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。アジア、日本の作品が視覚効果賞を受賞したのは初。

 視覚効果賞にノミネートされたのは『ザ・クリエイター/創造者』、『ゴジラ-1.0』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』の5作。

 強敵たちと並んで紹介される中、会場から一際、大きな喝さいを受けた『ゴジラ-1.0』。会場からは「ゴジラ―!」の叫び声も。

 見事、オスカーを獲得し壇上に上がったゴジラチーム。山崎監督は「私のキャリアは40年前に始まりました。ハリウッドから非常に離れたところから、このステージに立つとは思いもよりませんでした」と感激。

 さらに「ノミネーションの知らせを受けたときは、リングに入って強敵と対戦しなければならないという気持ちでした」と笑いをさそいつつ「ハリウッド以外で頑張っている皆さん、ハリウッドは私たちを見てくれています。誰にでもチャンスがあるということの証だと思います」とハリウッドよりもはるかに低い予算で、アジア初の同部門受賞を成し遂げた快挙に感動のスピーチ。

 また、長編アニメ映画賞は『君たちはどう生きるか』が受賞。宮﨑駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは授賞式には不参加。司会のジミー・キンメルは「宮﨑監督がいらっしゃらないのは残念。“鳥”に会えなかったのも」と笑いをさそった。

 ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の『PERFECT DAYS』がノミネートされていた国際長編映画賞は、アウシュビッツ強制収容所の隣で幸せで平穏な日常を送る一家を描く『関心領域』が受賞した。

「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」は11日21時よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにてを配信(字幕版)。WOWOWオンデマンドでは3月19日23時59分までアーカイブ配信。

©AP/アフロ (Photo by Robyn BECK / AFP)

dip BATTLES KENSEIにMVD「チームプレイ、やっと学びました」シーズン初勝利に導く 今後に期待〈Dリーグ〉

2024.03.11 Vol.Web Original

 日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」(以下、Dリーグ)レギュラーシーズンのROUND.10が3月10日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。この日行われた全6マッチのうち5つがひとつのチームがオーディエンスとジャッジからの票のすべてを獲得するSWEEPでの勝利という派手なROUNDで、シーズンのトップを走り続けるCyberAgent Legit(以下、Legit)もSWEEPで勝った。勝利チームそれぞれ順位をあげてCS進出に一歩近づいた。

 ROUND.10で、MVD(Most Valuable Dancer)に輝いたのは、dip BATTLESのディレクターでダンサーのKENSEIだった。チームは、SPダンサー3人を招へいし、Benefit one MONOLIZを、オーディエンスとジャッジの票すべてを総取りするSWEEPで破り、待ち望んでいたシーズン初勝利をてにした。

 勝利した直後は思いが言葉にならなかったKENSEIだったが、マッチ終了後の取材で、感想を聞かれると「I本当に、ようやく」とやわらかい笑顔。

「去年のメンバーだった時と、ディレクターになった自分。今シーズンは責任感が違いすぎて。自分が(チームを)勝たせなきゃいけないっていうのがあって、気持ちよく踊れてなかったんです。(踊っている)2分15 秒、ぶちかます前に頭が働いていて。どれだけ練習しても体力がついてこなくなって最後とかは体が動かなくて、カマせてないかもしれないみたいな。どんどん気持ちがロウになって、いつもラウンドを終えていました」

CyberAgent Legit「楽しさ」追求でSWEEP勝利!シーズン首位をひた走る 〈Dリーグ ROUND.10〉

2024.03.11 Vol.Web Original

 日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」(以下、Dリーグ)レギュラーシーズンのROUND.10が3月10日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。この日行われた全6マッチのうち5つがひとつのチームがオーディエンスとジャッジからの票のすべてを獲得するSWEEPでの勝利という派手なROUNDで、シーズンのトップを走り続けるCyberAgent Legit(以下、Legit)もSWEEPで勝った。勝利チームそれぞれ順位をあげてCS進出に一歩近づいた。

 試合の結果発表があるたびに歓声で会場が揺れるようだった。

 ROUND.10は、首位を狙う昨シーズンの王者であるKADOKAWA DREAMS(KD)とようやく調子が上がってきた強豪、SEGA SAMMY LUX(以下、LUX)との対決でスタートした。偶然にも同じヒップホップをテーマにした作品で、それぞれのチームの色や工夫を凝らしたショーケースをぶつけ合ったが、会場をより巻き込んだLUXがオーディエンスとジャッジのポイントを総取りした。

 セカンドマッチは、KOSÉ 8ROCKS(以下、8ROCKS)とSEPTENI RAPTURES(以下、RAPTURES)の対戦。8ROCKSはダンスを見せることに特化したショーケースで、照明を活用した演出を駆使したり、ダイナミックながらもシームレスにつながっていく胸が空くようなパフォーマンスで会場を魅了。その一方で、RAPTURESはお寺を舞台にした前代未聞の「雑巾パフォーマンス」。前身を使った雑巾がけダンスで客席を沸かせただけでなく、4ポイントを奪取。ステージもピカピカにした。

 サードマッチは、dip BATTLES(BATTLES)とド派手なステージでオーディエンスを驚かせ続ける Benefit One MONOLIZ(以下、MONOLIZ)。今シーズンまだ勝ちがなく勝利を渇望していたBATTLESはSPダンサーを3人投入してのパフォーマンスでSWEEP勝利。結果が出てディレクターでダンサーのKENSEIがマイクを手にするも声にならなかった。KENSEIはこの日のMVD(Most Valuable Dancer)にも選ばれた。

 後半は、首位をひた走るLegitと強豪のFULLCAST RAISERZ(以下、RAISERZ)が相対する注目のカード。両チームともコミカルな作品で勝てるチームで、Legitはそれぞれの個性を生かした楽しさが伝わる作品を披露すると、RAISERZはボクシングを取り入れたコミカルな作品をぶつけた。ステージの上も下も笑顔が途切れない時間だったが、結果はLegitがSWEEPで勝利した。

 ラスト前のマッチは、毎ラウンドごと唯一無二のショーを見せてくれるLIFULL ALT-THYTHM(以下、アルトリ)とDYM MESSENGERS(以下、MESSENGERS)が初顔合わせ。アルトリは神事を思わせる祭りの雰囲気を醸し出す和テイストの作品でオーディエンスを前のめりにさせた。一方、MESSENGERSは世界観のアルトリに対して、これまで見せたことがなかった物語性があり、テーブルなどの小道具や衣装などを取り入れた作品をぶつけ、SWEEP勝利した。

 最後は、Medical Concierge I’moon(以下、I’moon)とぐんぐんと調子をあげているValuence INFINITIES(以下、INFINITIES)による対戦。I’moonはトロピカルな森林のなかを自由に飛び回る原色の鳥たちかのようなパフォーマンスでオーディエンスの目を開かせたが、「ヒップホップ・オーケストラ」と題してメンバーそれぞれの個性と得意技で攻めるINFINITIESには及ばなかった。は、INFINITIESのSWEEP勝利だった。

 本ラウンドの様子は、D.LEAGUEの公式YouTubeチャンネルなどでアーカイブ配信している。

 ROUND.11は3月21日開催。

 以下に、勝利チームのコメント。

 

写真は(c)D.LEAGUE 23-24

元キンプリ岩橋玄樹、初写真集の感想は「やっぱり自分、格好いいなと思いました(笑)」

2024.03.10 Vol.Web Original

 King&Princeでアーティストの岩橋玄樹が3月10日、都内で3月14日発売の1st写真集『Labneh(ラブネ)』(講談社)発売記念会見を行った。

ぽかぽかなアジフライ弁当を待つ間、スキマスイッチさんを心底うらやましいと思った昼下がり〈徳井健太の菩薩目線第199回〉

2024.03.10 Vol.Web Original


“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第199回目は、ネタの作り方について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

 お笑い芸人のネタの作り方はさまざまだよね、なんてことをあらためて思った今日この頃。

 我が家の近くには、お弁当屋さんがある。とても美味しいのだけれど、揚げ物などは注文してから調理をするので、アジフライ弁当なんかを頼んだ日には、15分ぐらい店先で待たなければいけない。ある意味、至福の時間。

 たまたまその日は、店内のテレビで『ぽかぽか』(フジテレビ系)が流れていて、アジフライがふっくらと揚がるまでの時間、僕はなんとなく番組を眺めていた。

 ゲストとして登場したのはスキマスイッチのお二人だった。楽曲の作り方などについてトークをしていて、なんでもスキマスイッチさんは二人で曲を作ると話していた。お笑いでも、二人でネタを作ることがある。片方が大まかな設定を考え、それを二人であーでもないこーでもないと言いながら作り上げていく。二人で作ること自体は珍しくないだろうから、特に驚きはないかもしれない。

 ところが、スキマスイッチさんは昔も今もずっと、今から手掛ける曲のテンポはどれくらいにしよう……などなど、相談しながら進め、歌詞も分担作業で作るという。正真正銘、二人でゼロから作っていくとテレビの中で明かしていた。お互いのアイデアがぶつかって、ともに譲れなくなったときはどちらも取り下げ、また新しいアイディアを考えるそうだ。

 パチパチとアジフライが揚がる音を聞きながら、僕は呆気にとられていた。

 音楽とお笑いを一緒くたに考えることはできないけど、お笑いではありえないような作り方をしているなって。めちゃくちゃ面白いことを思いついたけど、相方がそれを面白いと思わないのであれば、それを取り下げてまで新しいことを考える――これって、ものすごく信頼関係が成り立っていなければできないこと。

 自分は、その思い付きを面白いと思っている。だけど、自分が信用している相方が面白くないと思うのであれば、きっと再考する余地があるのだろうと割り切れる。スキマスイッチさん、あなた方はなんてうらやましいコンビなんでしょうか。

 僕たち平成ノブシコブシは、吉村が考えたアイデアを二人で一緒に練っていくという作り方をしていた。今となっては、僕らのネタを見たことがあるという人は絶滅危惧種だと思うけど、僕らもネタをしていたときがあったのだ。

 ネタを作るとき、僕と吉村の感性はまったく違うから、最 終的に揉めて、第三者に決めてもらうことがほとんどだった。第三者に決めてもらっているのに、僕も吉村も心の中では納得していないままそのネタをやっていたから、スキマだらけ。僕らのネタは、なんちゃって合議制のもとで作られていたけど、裏を返せば、そうでもしないと着地することができなかったってこと。

 想像している以上に、ネタは作り続けられない。衝突すれば、その分コンビに不協和音が増える。ネタ作りはリスクが大きい。そんな苦痛を伴うことを、ずっと続けることができるのは、ネタを作る才能があることに加え、相方を信頼しているからに他ならない。

 芸人のネタの作り方って、本当に多種多様だと思う。

 たとえば、同期のピースは、又吉くんも綾部もどちらもネタを作る能力に長けている。言わば、シンガーソングライター同士がコンビを結成したようなものだけど、ピースのネタの多くは、又吉くんがネタの骨格を考え、綾部が演技指導を施すといった役割分担があった。

 ジェラードンは、まず面白い設定だけを考え、その後はフリー演技で作り上げていくと話していた。彼らのYouTubeなんて、まさにその真骨頂が表れている。

 M-1を獲ったときのブラックマヨネーズさんのネタは、ラジオよろしく、実際に二人が掛け合いをする体で、一緒にネタを作り上げていったという。

 天竺鼠は、川原にアイデアが降りてこない限り、ネタが完成することはないと言っていた。単独ライブの直前になっても降ってこなければ作れない、中世の作曲家みたいな作り方。瀬下のセリフが極端に少ないのは、直前まで何も決まらないことも珍しくないからだそうだ。

「お待たせしました。アジフライ弁当になります」

 お目当ての一品を受け取ると、僕は帰路についた。いろいろな作り方がある。作られている最中は、なんだかんだで待ち遠しくて、至福の時間なのかもしれない。

Hey! Say! JUMPの髙木雄也と清水くるみで10の情事「どう感じるかを大事にして」舞台『東京輪舞』10日開幕

2024.03.10 Vol.Web Original

 

 Hey! Say! JUMPの髙木雄也と清水くるみで10の情事を描いていく舞台『東京輪舞』が3月10日、渋谷区のPARCO劇場で開幕する。


 初日を控えた9日、プレスコールが行われ、劇中の一部が公開された。東京、トーキョー、とうきょうといろいろな東京で埋め尽くされた舞台上で、髙木と清水がドキドキする会話と、ドキッとするフレーズ、一抹の切なさと嫌な感じも、さまざまな感情を呼び起こした。

 緊迫したシーンでプレスコールを終えると、髙木はすくっと立ち上がって「すごいところで終わりました」と笑って舞台裏に消え、清水、脚本の山本卓卓、演出と美術を担当した杉原邦生とともに登場し、取材に対応した。

 翌日10日に初日を控え、髙木は「キャスト、スタッフの皆さんで一丸となって作り上げてきたので、ようやく皆さんにお披露目できるのかというのと、早かったなーっていう、ドキドキとワクワクのフィフティフィフティ状態。自分ができることは100%やってきたつもりなので、早くみなさんに見ていただけるとうれしいです」と、意気込みのコメント。

 清水も1カ月強の稽古期間はあっという間だったとしたうえで、「見ごたえがあるんじゃないかなって思って。このセットにワクワクしますし、(髙木と)2人で8役、6役やらせていただいて、きっと面白いものになってるんじゃないかなと思って。皆さんの反応が気になるんですけど、精一杯頑張りたいと思います」と、笑顔を見せた。

小沢健二とスチャダラパー、4月に「今夜はブギー・バック」発売30周年で記念ライブ

2024.03.09 Vol.Web Original

 小沢健二とスチャダラパーが、“今夜はブギー・バック発売30周年記念ライブ「ぶぎ・ばく・べいびー」”を、4月26日にNHK ホールで開催することを発表した。

 「今夜はブギー・バック」は、1994年に発表。小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック nice vocalバージョン」、スチャダラパー featuring 小沢健二「今夜はブギー・バック smooth rapバージョン」の2つのバージョンがあり、どちらも愛され親しまれ続けている。また数多くのアーティストたちによってカバーされ続けている名曲でもある。

 リリースから30周年を記念して行われる本ライブでは、「対バン」スタイルを超えた、新しいスタイルの共演ライブを届けるという。30年ぶりの両者によるコラボ新曲「ぶぎ・ばく・べいびー」も演奏されるという。

 全席に本人デザインによる限定Tシャツ(USサイズ 2XL)付きで、公演中の着用が推奨されている。

 ライブは、昨年8月から開催されてきた、ホットスタッフ・プロモーション設立45周年を記念したイベントのひとつ。

 ローソンチケットで、本日3月9日18時からオフィシャル先行予約がスタートする。

THE RAMPAGE、ニューシングル「CyberHelix」を5月リリース!最新ツアーのテーマ曲

2024.03.09 Vol.Web Original


 16人組ダンス&ボーカルグループのTHE RAMPAGEが、ニューシングル「CyberHelix」を5月8日にリリースする。

 同曲は、4月6日からスタートする最新ツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16」のテーマ曲で、16人のDNAを融合して新たなエンタテインメントを創造していくことの決意を表明した楽曲に仕上がっているという。

 カップリングには、2023年10月クールに日本テレビで放送した『RUN!RUN!RAMPAGE X』の主題歌「Let’s Go Crazy」を収録する。この曲は「東京インテリア 」のTVCMソングにも決定している。

 映像付き商品のMV盤には、「CyberHelix」のミュージックビデオとメイキングを収録。RRRX盤には「RUN!RUN!RAMPAGE X」全9話を一挙収録する。

妻夫木聡が新人俳優賞受賞者たちに熱血エール!話題賞の山田裕貴「僕も新人賞取れますか?」

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、新人俳優賞のプレゼンターを務めた妻夫木聡が後輩たちに感動的なエールを贈った。

 新人俳優賞を受賞したのはアイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)。

『怪物』で注目を集めた黒川は「今僕は“この役を演じられたのは皆さんのサポートと運のおかげ”という自分と“称賛を頂いているうちに自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分”という2つの自分と戦っています。この先もこの戦いはずっと続くと思いますが、この感情の戦いに打ち勝って、常に優しい人間であり俳優でありたいと思っています」と語り、大人の俳優たちも感動の面持ち。

 高橋文哉は「僕はこの中で一番の“赤ちゃん”」と言いつつ演技への情熱を語り「大先輩たちが作り上げた世界を自分らしくエンジンフルで駆け抜けたい」。

 福原遥は先日亡くなったという祖母に思いをはせ「小さいころから、祖母といつかこの日本アカデミー賞の場に立てたらと夢見ていたので、他界する前に素敵な報告ができた」と瞳をうるませた。

 そんな若い俳優たちに、プレゼンターを務めた妻夫木は「僕は今年で俳優25年なんですが“1つの作品で人の人生を変えることができるか”と問い続けていて、僕はできると思っています。映画にはその力がある」と語り「皆さんも、作品に向き合う中でつらい瞬間もあると思いますが、これだけは忘れないでほしいのは、映画は絶対に裏切らない。そして皆さんの後ろには僕たちがいます。映画に熱い情熱を持ったスタッフたちがいます。だから精一杯これからも芝居を楽しんでください」と熱いエールを贈った。

 そんなメッセージを目を輝かせて聞いていた新人俳優賞の受賞者たちに、話題賞受賞の山田裕貴は「いつかこの中に自分も入りたい。新人賞はまだ取れますか?」。すでに大活躍している山田の問いかけに会場からも笑い声が漏れたが、山田は真剣な表情で「新人俳優賞から助演男優賞、そして主演男優賞もいつかとれるような俳優になりたい。話題だけで終わらず、長く続く話題を残せる俳優になりたいと、ここに宣言します」と断言し、会場の拍手をさらっていた。

最強『ゴジラ-1.0』日本アカデミー賞で8冠!来週の米国アカデミー賞へはずみ

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、『ゴジラ-1.0』が最優秀作品賞をはじめ脚本賞、助演女優賞、撮影賞など8部門で最優秀賞を受賞した。

 海外でも話題を呼んでいる山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』は、授賞式の序盤から最優秀脚本賞(山崎貴)や、最優秀撮影賞(柴崎幸三)、最優秀美術賞(上條安里)などを次々と受賞。

 終盤に『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司が「やっとゴジラの牙を少し抜いた(笑)」と笑いをさそう一幕も。

 その『PERFECT DAYS』を手がけたヴィム・ヴェンダース監督は優秀監督賞を受賞したものこの日、会場に参加できず「初めて外国人監督が受賞したとのことで光栄です。この賞は私が愛してやまない小津安二郎監督にささげたいと思います」とビデオメッセ―ジ。その後、見事、最優秀監督賞を受賞し、代わりにトロフィーを受け取った役所は「今、監督はアメリカにいると思いますが、この賞をまたお渡ししたいと思います」と喜んだ。

 俳優賞や監督賞が『PERFECT DAYS』『怪物』などに授与される中、最後に発表された作品賞に輝いた山崎監督は「ゴジラの牙が少し戻って良かった(笑)」と安どしつつ「皆さんとゴジラが取った賞」と感激。

 主演の神木隆之介は「ゴジラと皆さんに引っ張っていただいた」と感謝し、ヒロイン役の浜辺美波は「このトロフィーを刻んで関わったすべての人にお渡ししたい」と笑いをさそい、安藤サクラは「やっぱりゴジラは強い!」。山田裕貴は「皆でおめでとうとありがとうを言えるのはこの賞だけ。僕もゴジラの牙の一部としてここに立てたことを誇りに思います」と胸を張った。

 日本時間3月11日にアメリカ・ロサンゼルスにて行われるアカデミー賞では、日本から国際長編映画賞に『PERFECT DAYS』、長編アニメ映画賞に『君たちはどう生きるか』、視覚効果賞に『ゴジラ-1.0』がノミネートされている。

 

【最優秀賞および主な受賞一覧】

最優秀作品賞…『ゴジラ-1.0』
最優秀アニメーション作品賞…『君たちはどう生きるか』(監督・宮﨑駿)
最優秀監督賞…ヴィム・ヴェンダース(『PERFECT DAYS』)
最優秀脚本賞…山崎貴(『ゴジラ-1.0』)
最優秀主演男優賞… 役所広司(『PERFECT DAYS』)
最優秀主演女優賞…安藤サクラ(『怪物』)
最優秀助演男優賞…磯村勇斗(『月』)
最優秀助演女優賞…安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)
最優秀撮影賞…柴崎幸三(『ゴジラ-1.0』)
最優秀照明賞…上田なりゆき(『ゴジラ-1.0』)
最優秀音楽賞…上原ひろみ(『BLUE GIANT』)
最優秀美術賞…上條安里(『ゴジラ-1.0』)
最優秀録音賞…竹内久史(『ゴジラ-1.0』)
最優秀編集賞…宮島竜治(『ゴジラ-1.0』)
最優秀外国作品賞…『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(東和ピクチャーズ配給)
新人俳優賞…アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)/桜田ひより(『交換ウソ日記』)/原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)/福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)/市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)/黒川想矢(『怪物』)/高橋文哉(『交換ウソ日記』)/柊木陽太(『怪物』)
話題賞 作品部門:『キリエのうた』/俳優部門:山田裕貴

安藤サクラ 最優秀主演・助演女優賞W受賞!自分で受賞発表し呆然

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ『ゴジラ-1.0』の安藤サクラが『怪物』で最優秀主演女優賞、『ゴジラ-1.0』で最優秀助演女優賞を受賞。最優秀助演女優賞ではプレゼンターを務め、自ら受賞を発表した。

 優秀助演女優賞を受賞したのは、安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)/松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の5人。

 トークでは、上戸彩が安藤サクラと「ママ友」と明かし、共にに登壇できたことに大喜び。上戸は「子どもが3人いるんですけど、新しい作品に足を踏み入れるとき、皆さんの足を引っ張るのが嫌で怖くなったりするんですけど」と明かしつつ今作チームのサポートに感謝。さらに「安藤サクラちゃんと、ママ友というか。私の長女が9歳なんですけど、その娘のものをたくさんもらってもらったんですよ。それで会いたいと思っていたら昨日、やっと会えて食事に行けました」と笑顔。安藤も子ども同士が「同級生じゃないけど、同じ年生まれなので」と顔を見合わせニッコリ。

 最優秀助演女優賞の発表では、昨年『ある男』で助演女優賞を受賞した安藤がプレゼンターとして登壇したが、発表の瞬間に動揺の表情を見せ「最優秀助演女優賞は…『ゴジラ-1.0』の安藤サクラ…」と呆然としながら「すごいですね!ゴジラ!」。

「私はこの映画の中でゴジラを見てませんし、恐怖も感じておりません。でも皆さんが作り出したあの世界観のおかげで“近所のおばちゃん”はこんな賞を頂くことができました」と胸を張り、本作の故・阿部豪プロデューサーをしのんでいた。

 さらに『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤。新人俳優賞を受賞した黒川想矢と柊木陽太を中心に、是枝裕和監督のもとチーム一体となった撮影現場を振り返り、最優秀主演男優賞を受賞した役所の「ゴジラの牙を少し抜いた」というコメントを引き合いに「よっしゃ、やった! これでゴジラの牙をまた1本抜いた…けどなんか複雑(笑)」と笑いをさそっていた。

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