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東京マラソンで日本新記録の設楽が褒賞金1億円ゲット!

2018.03.10 Vol.704

「東京マラソン」(2月25日、東京都庁前−東京駅前=42.195キロ)で男子はディクソン・チュンバ(ケニア)が2時間5分30秒で4大会ぶりの優勝を果たした。女子はベルハネ・ディババ(エチオピア)が2時間19分51秒で初優勝した。

 日本の男子は設楽悠太が日本新となる2時間6分11秒で2位に入った。これまでの高岡寿成の日本記録を16年ぶりに5秒塗り替えた。

 設楽には日本実業団陸上連合から日本新記録の褒賞金1億円が贈られる。この褒賞制度は同連合が2015年に2020年東京五輪のマラソン強化策として創設。褒賞金は男女の日本記録突破者に1億円、所属チームに5000万円で支給は今回が初めて。

ドーピング、土下座、そっくりさんはつまみ出され…【平昌五輪】

2018.03.10 Vol.704

 オリンピックのすべてが素晴らしいかといえば、そういうわけにもいかない。残念ながら今回もいくつかの“事件”があった。

 冬季オリンピックで多くのメダルを獲得してきたロシアだが、ロシア選手のドーピングが国家ぐるみと判断され、昨年12月にIOCがロシアに対して国としての参加を認めない声明を出した。これによりロシアの選手は国家を代表しない「ロシアからのオリンピック選手」(OLYMPIC ATHLETE FROM RUSSIA=OAR)という立場で今回のオリンピックに参加した。その数は168人。この168人はドーピングに関してはクリーンとされていたのだが、2月22日にはカーリングの混合ダブルスで銅メダルを獲得した男子のアレクサンドル・クルシェルニツキーのドーピング違反が発覚し、失格となりメダルははく奪。23日にはボブスレー女子2人乗りで12位だったナジェジダ・セルゲエワにもドーピング検査で陽性反応が出たことが発表され、24日に失格処分となった。

 開催国の韓国では女子パシュートでひと悶着。2月19日に行われた準々決勝でオランダと対戦した韓国はキム・ボルムとパク・チウがノ・ソンヨンを置き去りにする形でゴール。3人目がゴールした時点のタイムで競うパシュートでは考えられない出来事だった。試合後にキムとパクが「最後にソンヨンさんの体力が落ち、差が広がった」などとノを責めるような発言をしたことから韓国の世論が炎上。

 韓国の大統領府のホームページには「国民請願及び提案」の掲示板があるのだが、そこに「キムとパクの代表資格をはく奪してほしい」という内容の請願が多く寄せられることに。キムは謝罪会見を開いたものの、それでは収まらず、女子マススタートで銀メダルを獲得した後にリンク上で土下座をした。

 競技とは関係ないのだが、今大会では北朝鮮の美女応援団が話題となった。となるとやはり、という感じで金正恩朝鮮労働党委員長のそっくりさんも登場。美女応援団に近づき会場から連れ出されてしまった。それでもこりずに閉会式にも姿を現し、トランプ米大統領のそっくりさんと2ショットに収まっていた。

「小平すごいね〜」「そだね〜」って感じで平昌五輪閉幕

2018.03.10 Vol.704

「平昌冬季オリンピック」(2月9〜25日)で日本は金4、銀5、銅4の13個のメダルを獲得した。これは過去最高の数字。

 スピードスケートの小平奈緒が女子500mで日本女子初の金メダルを獲得すると、高木那奈は女子パシュートとマススタートの2種目で金メダル、男子フィギュアスケートでは羽生結弦が66年ぶりの2連覇と中身の濃いメダルとなった。

『第41回日本アカデミー賞』リポート

2018.03.09 Vol.704

 日本映画の祭典・第41回日本アカデミー賞の授賞式が3月2日、都内にて行われ本年度の各部門最優秀賞が発表。最優秀作品賞に輝いた是枝裕和監督作『三度目の殺人』が最多6冠に輝き、今年の映画賞を席巻した。作品賞の他、監督賞と脚本賞も受賞した是枝監督だが「まだこの場に立つようになって間がないので居心地が悪い」と苦笑。

 俳優賞では、最優秀主演男優賞を菅田将暉、最優秀主演女優賞を蒼井優が獲得。2014年の『共喰い』で新人俳優賞を受賞している菅田は「初めてここに来たとき気持ちが張り詰めて息苦しかったけど、今日はちょっと呼吸しやすくなりました」と、自らの成長も感じた様子。一方、感極まり涙声で受賞スピーチをした蒼井だったが「実は作品賞発表の瞬間が一番好きなんです。みんながわーっとなる瞬間を見る瞬間を見るのがうれしい。またいつかそれを体験したい」と、さらなる意欲を見せていた。

 総合司会の西田敏行は、ともに司会を務めた宮沢りえに「今度、2人で一緒に是枝作品に出してもらいましょうよ」と“是枝旋風”をユーモラスに称えていた。

2.3kgオーバーのネリにWBCが無期限資格停止

2018.03.09 Vol.704

「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3月1日、東京・両国国技館)で山中慎介がルイス・ネリと対戦。山中は2R1分3秒、TKOで敗れ、王座奪還はならなかった。

 この試合は昨年8月に山中の13度目の防衛戦として行われたカードの再戦。山中は4RTKOで敗れたのだが、その後、ネリのドーピング疑惑が発覚。WBCは「意図的な摂取の証拠がない」としてこれを不問とし王座はそのままとしたものの、山中との再戦を義務付け今回の対戦が実現した。

 山中は「勝っても負けても最後」と決めてのリングだったのだが、ネリは前日計量で2.3kgオーバーという信じがたい暴挙。2時間後の再計量には1キロ落としてきたものの、それでもまだ1.3kgオーバー。この時点で王座ははく奪。山中が勝った場合のみ山中が王者として認定されることとなった。ネリはぐったりした表情を見せ、減量失敗について新しい栄養士のせいとしたが、短時間で1キロを落としてきたことから“確信犯”を疑う声も出た。

新生K-1が12月8日に初の大阪大会開催

2018.03.09 Vol.704

 K-1実行委員会は3月7日、今年下半期の開催日程を発表した。これまで3月大会後は6月17日、9月24日の2大会まで発表されていたのだが、新たに11月3日(さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)と12月8日には新生K-1では初の大阪進出となるエディオンアリーナ大阪(第1競技場)大会が発表された。

 K-1の大阪進出については、今大会で「第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場する皇治(写真)が常日ごろから「大阪にK-1を持って帰る」と発言している。

 皇治としても大きな発奮材料となるだけに、またひとつトーナメントに興味深いスパイスが加わることとなる。

財務省の「森友文書」書き換え疑惑で国会空転

2018.03.09 Vol.704

 朝日新聞が3月2日付の朝刊で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐり、財務省が取引の決裁文書を書き換えた疑いがあると報道した。財務省は6日、参院予算委の理事会で「大阪地検の捜査対象になっており、すべての文書を直ちに確認できない」などとする省内調査の状況を報告。野党側は「ゼロ回答だ」と強く反発、国会は空転した。

 これには与党内でも財務省への批判が高まり、自民党の二階俊博幹事長は記者会見で、財務省の説明について苦言を呈した。

 7日には二階氏と公明党の井上義久幹事長が都内で会談し、財務省に調査結果を8日までに国会へ報告するよう求めることを確認。二階氏が西村康稔官房副長官を通じて政府に速やかな対応をするよう申し入れた。
 これらの動きを受け、財務省は8日朝の参院予算委員会理事会に大阪地検に提出した決裁文書の「写し」を提出。しかし写しはすでに国会議員に開示した決裁文書とチェックマーク以外は同じ記載内容だった。これについて野党側は決裁文書が今回提出されたものだけかどうかの確認を求めたが、財務省側が「調査は継続中」などと繰り返すにとどめたため、民進、共産、立憲、自由、社民各党は集中審議への出席を見送った。

中国の習近平氏が3選見据え任期撤廃へ

2018.03.09 Vol.704

 中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。20日までの16日間という長きにわたって開催される。

 同日公表された2018年予算案によると国防費は前年実績比8.1%増の1兆1069億5100万元(約18兆4000億円)を計上した。国防予算の伸び率は前年比1.1ポイント増えて4年ぶりに増加に転じ、習近平指導部の軍拡路線が鮮明となった。

 また改憲では、国家主席、国家副主席の任期について連続2期10年と定めた上限を撤廃する。2013年に国家主席に就任した習氏は今回の全人代を経て2期目をスタートさせるが、23年以降の3期目も可能となる。

五輪4連覇の伊調にパワハラ?レスリング界に激震

2018.03.09 Vol.704

 女子レスリングの伊調馨に対して、日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントがあったとして、内閣府の交易認定等委員会に告発状が出されたことが2月28日に発覚した。伊調は女子個人としては史上初のオリンピック4連覇を果たし、2016年には国民栄誉賞を受賞している。

 栄氏は2008年の北京五輪まで伊調を指導。その後、伊調が練習拠点を名古屋から東京へ移したのだが、それをきっかけにパワハラが始まったとされる。

 日本協会は6日に倫理委員会を開催し弁護士らで構成する第三者機関を設置して伊調選手らからの聞き取り調査を委託することを決めた。

南北首脳会談で北が非核化と対話ちらつかせる

2018.03.09 Vol.704

 韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長を首席とする文在寅大統領の特使団が3月5日、北朝鮮の平壌で金正恩朝鮮労働党委員長と面会し、文氏の親書を手渡した。金正恩氏と韓国政府当局者の面会は初めて。

 鄭氏は6日、韓国帰還後に記者会見し、文氏と金正恩氏の首脳会談を4月末に軍事境界線がある板門店の韓国側施設で開くことで南北が合意したと明らかにした。北朝鮮は非核化と米朝関係正常化のため米国との対話の用意があるとし、対話が続く限り、核・ミサイル実験を再開しないと表明したという。また南北は首脳間にホットラインを設置し、首脳会談前に電話会談することでも合意した。

 北朝鮮は、朝鮮半島非核化の意思を示し、北朝鮮への軍事的脅威が解消され、「体制の安全が保証されれば、核を保有する理由がない」と指摘。会談で金正恩氏は、米韓が4月から合同軍事演習を例年規模で実施することにも「理解する」と表明したという。

 日本では小野寺五典防衛相が6日夜、防衛省で記者団に「核・ミサイル開発の放棄につながるのか慎重に見定める必要がある」と述べた。

 トランプ米政権は、一定の評価を示しつつ、北朝鮮の真意を慎重に見定める方針。米政権は「北朝鮮に体制の転換を求めない」と表明済みで、北朝鮮が求める「体制の保証」に関しては交渉の余地はある。しかし、北朝鮮が「非核化」の前提として挙げた「北朝鮮に対する軍事的脅威の解消」については、北朝鮮が将来的な在韓米軍の縮小・撤収要求を念頭に置いているとみられ、米国としては到底受け入れられない。

そしてバトンは38人のパラリンピアンたちへ!【平昌五輪】

2018.03.09 Vol.704

 オリンピックの興奮もさめやらぬ中、平昌パラリンピック(3月9〜18日)が開幕した。

 日本は選手38人、ガイド1人、監督・コーチ・役員35人、本部役員12人の計86人の選手団を結成。アルペン、クロスカントリー、バイアスロン、スノーボード、アイスホッケーの5競技に出場する。

 前回のソチでは日本は金3、銀1、銅2の計6個のメダルを獲得した。選手団の大日方邦子団長は結団式で「本大会の目標は前回のソチ大会を超えるメダルの獲得」と高い目標を掲げたが、今回は選手数も前回の20人から38人とほぼ倍増しているように、選手の個々の実力もアップ。決して達成が難しい数字ではない。

 メダルが期待されるチェアスキーの村岡桃佳は2度目の出場で、今回は旗手という大役も担う。村岡は結団式では「今までは旗手といっても自分の中では曖昧なイメージだったが、実際に国旗を受け渡して頂いて、より身が引き締まる思いがした。いよいよ本当に平昌なんだという実感が湧いた。2度目のパラリンピックで前回取れなかったメダルを今回は目指したい」と力強く話した。

 大日方団長は結団式でのあいさつで「クリーンで、フェアなアスリートとして正々堂々と競技に挑んでください」と選手に呼びかけた。これについてはその後に行われた会見で「国際的にも国内的にもスポーツの価値を揺るがすようないろいろなドーピング問題が残念ながら起きてしまっているということを念頭に置いたもの」と前置きしたうえで、「日本選手団は選手への教育もしっかりやってきたので、クリーンな選手たちの集団であると自信を持って言える」と話した。

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