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中尾明慶、義実家への正月帰省で義父との「気まずい」エピソードを明かす

2023.01.07 Vol.web original

 

 映画『そして僕は途方に暮れる』の公開直前イベントが7日、都内にて行われ、主演・藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と共演の前田敦子、中尾明慶が登壇。中尾が正月に妻・仲里依紗の実家に帰省したときのエピソードを語った。

 2018年に上演され絶賛された同名舞台を手がけた三浦大輔監督と主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化。嫌なことから逃げ続ける主人公・菅原裕一と彼を取り巻く人々を描く。

 新年早々のイベントということで、和服で登場した一同。藤ヶ谷と前田が「気が引き締まる」と笑顔を見せる一方、中尾は「今日仕事始めでして。しばらくゆっくりしてヒゲも伸びて。和服を着たら成人式のヤンキーみたい。ちょっと間違えたかなと思ってるんですけど(笑)」と苦笑。

 この日は、舞台から続投する3人ならではの笑い満載のトークを展開。

 今年の正月をどう過ごしたかと聞かれると、藤ヶ谷は「僕の家に家族、親戚が集まって。友人が来るときもあるんですが、この歳になってくると結婚する人もいたりでだんだん集まる人数が減ってきましたね(笑)」、前田は「子どもとダラダラしました。実家で年越ししておせちを食べて寝て、食べて寝て…何もしゃべること無いです(笑)」。

 一方、妻で女優の仲里依紗の実家に帰省したという中尾は「妻の実家にお邪魔して、魚釣りも行きましたし」とのんびり過ごした様子。

 そんな中尾は見てほしいシーンを聞かれると「個人的なことでは、洗濯物を畳むシーン。僕、洗濯物を畳むのメッチャ上手いんですよ。舞台のときから監督にほめられていました。家事でもやっていたので」と胸を張っていたが、主人公にちなみ「今年逃げたくないことは」と聞かれると「ピーマンからなんですけど…」。

 その理由について、中尾は「妻の実家でサラダが出て。パプリカが乗ってて。ばれないようによけていたんですけど、義理のお父さんがそれを全部きれいに食べてくれてて。気まずい、お義父さん食べてる、俺が残したパプリカを…と(笑)。お義母さんにばれないようにお義父さんに気を使わせてしまって…これはいけないと」とピーマンを克服することを誓ったというエピソードを披露し、藤ヶ谷と前田も大笑い。藤ヶ谷は「やっぱリアルな話って面白いですね」と大ウケだった。

 映画『そして僕は途方に暮れる』は1月13日より公開。

キスマイ藤ヶ谷「こういう仕事していると逃げたいと思っても逃げられない」今後は「携帯の電源切っちゃおうかな」

2023.01.07 Vol.web original

 

 映画『そして僕は途方に暮れる』の公開直前イベントが7日、都内にて行われ、主演・藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と共演の前田敦子、中尾明慶が登壇。一同が“イヤなことから逃げ続ける主人公”への共感をもらした。

 2018年に上演され絶賛された同名舞台を手がけた三浦大輔監督と主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化。嫌なことから逃げ続ける主人公・菅原裕一と彼を取り巻く人々を描く。

 舞台から同じ役を続投する3人。嫌なことや人から逃げ続ける主人公・菅原裕一を演じた藤ヶ谷は難しさと手ごたえを語りつつ「僕もこういう仕事をさせていただいていて、逃げたいと思っても逃げられないことが多い。2周、3周回って、逃げる裕一はかっこいいのかなと思ってきちゃって。僕もこれから嫌だなと思ったら携帯の電源を切っちゃおうかな(笑)」と冗談めかした。

 裕一と5年間同棲している彼女・里美を演じた前田敦子は“クズ男”な裕一に理解を示しつつ、自身の場合だったらと聞かれ「言葉にしてくれない人はちょっと難しいなと思いますよね。黙っちゃう人は苦手かも」。面倒見の良い親友・今井を演じた中尾も「(親友になるのは)無理じゃないですか(笑)。僕自身は面倒見のいいほうじゃない。どっちかというと僕の方がダメ男(笑)」。

 さらに「裕一のように恋人に、今後のことを話し合おうと言われたら逃げるか?」という話題になると、藤ヶ谷は「それって逃げられないことじゃないですか」、中尾も「家帰って、今後のことを話し合おうと言われたら、あ終わったオレ、って思いますよね(笑)。逃げたいけどそこは覚悟して話を聞く」と神妙な面持ち。

 一方「裕一のように姉に説教されたら?」と質問されると、弟2人と日ごろから食事や旅行に行くほど仲がいいという藤ヶ谷は「そんな弟たちから急に“あそこの芝居、もうちょっとこうできたんじゃない?”なんて言われる、ってことですよね…。それは聞けないよね(笑)」と本音。

 前田も「私は姉がいますけど、子供の時は確かに、何か言われると1回歯向かっちゃってましたね」、中尾は「兄貴がいるんですけど、僕は本当に(兄と)しゃべらないんですよ。兄貴に仕事のことを言われたら速攻(携帯の)電源切ると思う(笑)」と一同、裕一に共感せざるを得ない様子。

 新年早々のイベントということで、和服で登場し、正月の過ごし方など年始らしい話題で盛り上がった3人。卯年で、今年は年男という藤ヶ谷は「共感と反感の120分」と映画をアピールしつつ「宣伝担当者から“ウサ耳をつけてくれ”と言われているので、本作のPR期間中に1回つけないとな、と。あと1回だけです」とウサ耳姿になることを約束していた。

 映画『そして僕は途方に暮れる』は1月13日より公開。

東京都、7日の新規陽性者は1万9630人 重症者は54人

2023.01.07 Vol.Web Original

 東京都は7日、新型コロナウイルスに感染した人が新たに1万9630人確認されたと発表した。うち65歳以上の高齢者は2481人。重症者は54人。
 
 病床の使用率は55.6%。オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率35.0%だった。

 50代から100歳以上までの男女30名の死亡も報告された。

MIYAVI「迷いました。ファン減っちゃうんじゃないかなと(笑)」UNHCR親善大使と真逆の役を受けた理由語る

2023.01.07 Vol.web original

 

 公開中の映画『ファミリア』の舞台挨拶が7日、都内にて行われ、役所広司、吉沢亮ら豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。難民支援活動にも携わるMIYAVIが、真逆の役どころを演じた思いを明かした。

 国籍や育った環境、言葉の違いを超えて紡がれる“家族”の絆を描くヒューマンドラマ。

 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使を務め難民支援活動などにも携わるMIYAVIは、今回ブラジル人青年を追う“半グレ”という役どころに「今回、この役を受けるかすごく迷いました。ファン減っちゃうんじゃないかなと。けっこうひどいので(笑)」と苦笑しつつ「UNHCR親善大使と逆サイドの役でもあったので正直迷いましたけど。実際、いろんな国の難民キャンプに行くたびに…コロンビア、ケニア…いろんな国のホストコミュニティー、受け入れる側との摩擦って必ずあるんですね。日本に限らず。僕はこの役をやるうえで、逆側の視点を学べるんじゃないかというのが1つ。そして、こういった問題は日本にもあるんだということを知ってもらい、日本ではおもてなしという人を迎え入れる温かさもあるということも、役所さんしかり吉沢くんしかり、この作品で描かれているので」と役を受けた思いを語った。

 さらにMIYAVIは「日本では当たり前に平和があるけど、世界では当たり前じゃない。そういったことを考えさせられる作品。それを作り上げる本気度を成島監督から感じた」と振り返った。

 劇中では、格闘家でもあるサガエルカスとのアクションシーンも。MIYAVIが「本物の格闘家をボコボコにすることはあまりないので(笑)」と貴重な体験を振り返ると、サガエルカスも「僕もあんなにボコボコにされるとは(笑)」と“半グレ”MIYAVIの迫真の演技に舌を巻いていた。

 この日の登壇者は役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督。

「一番尊敬する役所広司さんと二番目の佐藤浩市さん…」成島出監督に佐藤が「二番かい!」

2023.01.07 Vol.web original

 

 公開中の映画『ファミリア』の舞台挨拶が7日、都内にて行われ、役所広司、吉沢亮ら豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。旧友同士を演じた役所と佐藤浩市、名優2人の会話に会場がほほえましい笑いに包まれた。

 国籍や育った環境、言葉の違いを超えて紡がれる“家族”の絆を描くヒューマンドラマ。

 陶器職人という役どころで、ろくろを回す練習も重ねたという役所は「まったく苦にならなかった。撮影用に用意してもらったろくろや粘土も自宅に持ち帰って…まだやってないですけど(笑)」と役を機に焼き物作りにハマった様子。

 そんな役所と旧友役の佐藤浩市は、撮影現場でのやりとりについて聞かれると「いつも芝居の話ってしたことないですよね」、役所も「したことないね(笑)」と2人で顔を見合わせ苦笑。

 役所との共演について佐藤は「いつもすっと自然の流れの中で入って行ける。お互い数十年、この世界でいろんな現場をともにしてきたことがお互いを支えてくれてるんですかね」と役所への信頼をあらわに。

 一方の役所も「この映画の中で(佐藤が演じる旧友が)初めて訪ねてきてくれるシーンは、すごくうれしかったですね。お、来てくれた!って感じで」と相好を崩し、名優同士の仲睦まじい様子に会場もほっこり。

 ところがそこに成島監督が「(2人の共演シーンを撮るのが)夢でした。今まで一番尊敬する役所さん、二番目の佐藤浩市さん…」と言うと、佐藤がすかさず「二番目かい!」とツッコミを入れ、会場も大笑い。成島監督は「歳の差が5つくらいあるから(笑)」と弁明しつつ「この2人とご一緒するのは昔からの夢でした」と念願が叶った喜びを語った。

 お正月の過ごし方を聞かれた佐藤は「この歳になると年越しまで起きているのが大変で…。先輩、起きれてます?」と、先ほど年齢で差をつけられた役所に水を向けたが、役所は涼しい顔で「僕は起きてますよ」。佐藤は除夜の鐘を聞いた覚えがないようで「寝てたんですかね」と自虐で笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督。

松本潤「すごいことをやっている」8日スタートの『どうする家康』で大河初出演&初主演

2023.01.07 Vol.Web Original

 松本潤が主演する大河ドラマ『どうする家康』の放送が8日、いよいよスタートする。今作の主人公は、ほとんどの人が名前以上のことを知っているであろう歴史のスーパースターのひとり、徳川家康。織田信長、武田信玄、石田三成に、豊臣秀吉といった武将たちが覇権を争った時代の幕を引き、太平の世となった江戸時代をもたらした人物で、これまで数々の名優とされる俳優たちが演じてきた。そんな大役に大河ドラマに初出演にして初主演の松本が挑む。数えきれないほどの人がモニターの前で今か今かと放送開始を待っている。さあ、“どうする? 松本”。

王者・谷口将隆がまさかの2RTKO負けで王座陥落【3150FIGHT】

2023.01.07 Vol.Web Original

「3150FIGHT vol.4」(1月6日、大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場)のメインイベントで行われた「WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」で王者・谷口将隆(ワタナベ)がメルビン・ジェルサェム(フィリピン)を相手に2度目の防衛戦に臨んだが、2RでTKO負けを喫し、王座から陥落した。

 1R、サウスポーの谷口とオーソのジェルサェム。谷口が中央を取って圧をかけていく。探り合いの中でもともにパンチを出し合う。谷口が詰めて左ストレートをクリーンヒットさせれば、ジェルサェムも右ボディーを返す。谷口が詰めたところにジェルサェムの左フック。

 2R、谷口は右ボディーストレート、右ジャブと右を上下に打ち分ける。ジェルサェムのパンチをいつものようにかわしていた谷口だったが、ジェルサェムが左ジャブから右ストレートを打ち抜くと、これで谷口がダウン。すぐに立ち上がった谷口だったが足元がふらつき、レフェリーが試合を止めた。

世界初挑戦の重岡銀次朗 王者がバッティングで試合続行不可能となり「無判定」裁定【3150FIGHT】

2023.01.07 Vol.Web Original

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務める「3150FIGHT vol.4」(1月6日、大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場)で行われた「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」で重岡銀次朗(ワタナベ)が王者・ダニエル・バラダレス(メキシコ)を相手に世界初挑戦を果たすも偶然のバッティングにより「No Decision(無判定)」という裁定が下され、王座奪取はならなかった。

 試合は1Rからサウスポーの重岡が左ボディーでバラダレスを追い込んでいく。バラダレスは右ストレートで反撃も主導権を握ったのは重岡。3Rには重岡の左ボディーに嫌がる素振りを見せるバラダレス。しかしラウンド終盤、ともに踏み込んだ際にバッティングで一時中断。

 バッティング自体はバラダレスが頭から突っ込み、重岡のアゴに当たるという形ではあったが、バラダレスはダメージを訴え、長く時間が取られる。ドクターのチェックに首を振るバラダレスの様子に不穏な空気が漂う中「バラダレスのダメージがひどく、試合続行不可能」ということでレフェリーがゴングを要請。

力石政法が木村吉光との“アジア頂上対決”にKO勝ち。「ファイトマネーなんて1円もいらないんで世界戦を組んで」【3150FIGHT】

2023.01.07 Vol.Web Original

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務める「3150FIGHT vol.4」(1月6日、大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場)で行われた「WBOアジアパシフィックSフェザー級タイトルマッチ」で挑戦者の力石政法(緑)が王者・木村吉光(志成ジム)に5RでKO勝ちを収め、世界挑戦をアピールした。

 王者の木村はWBO世界スーパーフェザー級10位、対する力石はWBC世界スーパーフェザー級15位でWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級1位と日本どころかアジア頂上対決といっても過言ではないカード。カード発表会見でも亀田氏はもちろん、戦う2人も「勝ったほうが世界に」と口にした。

プロボクシング2戦目の石井慧が予告通りの判定決着も痛恨のドロー。試合後にボクシング“引退”を示唆【3150FIGHT】

2023.01.07 Vol.Web Original

 格闘家でプロボクサーのサトシ・イシイ(ミツキ)こと石井慧が「3150FIGHT vol.4」(1月6日、大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場)でプロ2戦目に臨み、ハン・チャンス(韓国)と対戦した。カード発表会見での予告通り、しっかり4R戦ったものの決め手に欠き1-0のドロー。試合後にボクシング“引退”を示唆した。

 イシイは昨年12月に行われたカード発表会見でファウンダーを務める亀田興毅氏に発破をかけられる形ではあったが、この試合を皮切りに2023年中に5試合行い、全判定勝ちでA級昇格、そして2024年1発目の大会での日本ヘビー級王座挑戦を目標に掲げていた。

 1R、サウスポーのイシイは前に出るハンにいきなり左フックをヒット。ハンもパンチを返すがイシイはガードを固め押し込んでいく。距離が詰まるとイシイはクリンチ。左右のフックを振り回すハンだが、イシイはガードを固め圧をかけコーナーに押し込みパンチを返す。ハンが右ストレートもイシイはバックステップ。

 2R、ハンは右フックを強振もイシイはクリーンヒットは許さない。ハンの右アッパー、左フックはバックステップでかわす。圧をかけるハンに石井は左ボディーストレート。ハンの圧を足を使ってかわすイシイ。ハンの右フックにイシイは左のショートストレート。ハンは左右のフックを振り回すがイシイはガード。

今どきの「こじれ世代」性依存系女子は都会で幸せになれるのか? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第1話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.06 Vol.Web Original

  内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時30分)の放送がスタート。いつまちゃんによる同名の人気漫画が原作のドラマも、話題が話題を呼びシーズン3に突入した。

 内田演じる主人公の大森桃江は、デザイン会社で働く普通のOL……と見せかけた、セフレ5人持ちの”性依存系女子”。主人公を中心に、デザイン会社で働く仲間や、主人公のセフレたちの「性から来るこじれ」にスポットライトを当て、性の多様性をポップに描いたことで話題を集めてきた。シーズン3は、桃江が性依存からの脱却を目指すべく性行為断ちするシーンから始まる。登場人物たちが性に対するコンプレックスや歪みを垣間見せるシーンも多く、彼らが「いかにしてこじれたか」が細かく描写されることも本作の見どころ。赤裸々なのに、どこか優しくて哀しい令和のラブコメディをレビューしていく。桃江たちはこれから、東京で幸せに暮らしていくことができるのだろうか。

日々のストレスを性で解消してきた若者は、性依存から脱却できるか?

 1回30分、2話編成で構成されることが多く、テンポのいい展開でどのシーズン、どの話から見始めても楽しめるのも魅力の本作。各話で様々な登場人物の性における多様性やコンプレックスが開示されていくが、第1話は主人公の桃江と、桃江の職場の同僚である松田健(小関裕太)にスポットが当たった。

 2人はこれまで、タイプの違う性依存に苦しんできた。2人とも、性行為の経験は多くともまっとうな恋愛経験は多くない。桃江の場合は、性交渉に発展すると相手に対して好意をいだきやすい。しかし相手から本気の好意が返ってくることはなく、性行為でジャンキーに承認欲求を満たしながらも、誰かに本気で愛されるという経験の乏しさから、結果的に自己肯定感を下げてしまう矛盾に苦しんでいた。

 一方、松田くんは、これまで「誰かを本気で好きになる」という経験があまりなかった。ルックスの良さを理由に女性に言い寄られることは多くとも、彼自身が本気になれないことで、結果的に女性から怒りを買うこともしばしば。ファストな性行為で一瞬満たされても、関心が続かないことで女性を傷つけることに罪悪感を持っていた。

 そんな2人がお互い別の理由でセフレ断ちを決意し、シーズン2で急接近。交際を始めるも、これまでの性行為のトラウマから「性行為なしの交際」を約束する。第1話はその約束から3カ月以上が経過し、未だ触れ合うことをガマンしている2人の様子から始まる。2人はこのまま、性依存から脱却できるのだろうか?

 

主人公の新しいフェーズに喜びの声も。幸せになってほしい

 とはいえ、前シーズンでは「誰かから愛されたい!」と号泣していた桃江。その頃から考えれば、職場で本命彼氏ができたことは彼女にとって大きなステップだ。1話では、桃江が身近な環境に彼氏が存在する喜びを噛みしめるシーンも。SNSでは、一般的なラブコメドラマのような展開に「安心した」という声も上がっていた。

 しかし2人はまだ、緩すぎた異性関係の副作用に苦しんでもいる。性行為をしたら、また前のような失敗を繰り返してしまうのではないかという怯えから、なかなか関係を進展させられない。それでも、過去のセフレたちから連絡が来ると、気軽だった頃の思い出が蘇る。忙しい2人にとっては、性行為はエナジードリンクのような効果を持っていたのかもしれない。日常的にパートナーに気を使い合う時間と余裕が、ブラック気味に働くビジネスパーソンである彼女たちにはない。だから、気兼ねなく責任もないセフレ関係に甘んじてしまっていたのだ。1話では桃江と同僚が「今年もお正月休みなかったね……なんか、毎年同じことを繰り返しているよね」とため息をつくようなシーンも。

 物語の舞台となるデザイン会社・スタジオデルタのブラックさはかなりリアルで、だからこそプライベートの人間関係が希薄でジャンクになっていく様子も、都会で働く若者から見ると共感性が高い。今や、職場や学校で恋愛する人と同じくらい、マッチングアプリなどで知り合いではなかった人と恋愛する人もいる時代。普通の恋愛を知らないまま性の価値観や恋愛観が歪んでしまう若者も増えているため、登場人物の誰かしらに共感を持ってしまうのも、本作に引き込まれていく理由の1つだ。だからこそシーズン3で始まった、桃江と松田くんのピュアなようでピュアではない、若干いびつな恋愛関係に注目が集まっている。

 

ピュアな恋愛シーンに紛れた過激シーンでひと笑い

 第1話では結局、ボディタッチ的な進展がなく終わってしまった2人。最後は松田くんに、元カノからのメッセージも舞い込んできて、今後また波乱が起こりそう。2人の幸せを願う平和主義な視聴者にとっては、ハラハラする展開が予想される。しかし、性に頼って生きてきた男女が性関係なしでどう人生を充実させていくのかが、シーズン3の最たるテーマであると想像できる。2人は誘惑に打ち勝って、自分を犠牲にしないで済む恋愛関係を作っていけるのだろうか。

 シーズン3は桃江たちが奔放な性生活を改善していく意思を持ったタイミングからのスタートとなったが、回想シーンではこれまで通りの「過激シーン」も。桃江のセフレたちにはそれぞれの性癖があり、10人いれば10通りある性的指向の多様性にも触れてきた同作。今回も、桃江の回想でクセの強いお色気シーンは健在だった。

 特に、シーズン2で実質お別れを告げたはずのAくん(塩野瑛久)との回想は、今回もかなり衝撃的だった。ハイスペイケメン商社マンのAくんは、厳しい家庭で親の期待に答え続けたことで性的嗜好をこじらせてしまっている。しかしお別れしてもなお、夢に見るほどの好意をAくんに持つ桃江。桃江がAくんのことを忘れない限り、松田くんとのピュアな恋が続いても、ハードな性癖に答える桃江のいじらしさを感じる回想も続きそうだ……。

 

魅力的な登場人物の今後にも注目

 桃江の働くデザイン会社は曲者揃い。無性愛者の高杉梅(太田莉菜)、処女厨でセカンド童貞の林勝(後藤剛範)、風俗嬢に恋する檜山トヲル(ラバーガール・飛永翼)……彼らもまた忙しい日々の中で、自分らしい幸せ、自分らしい恋愛との向き合い方を模索している最中だ。主人公とはまた違う、性の悩みを抱える登場人物たち。あなたは、誰に一番共感するだろう?ドラマを見ながら、今どきの若者の多様性、自分とは違う価値観にも触れていける良作ドラマ『来世ではちゃんとします3』。今週から毎話レビューしていく。

 次回更新もお楽しみに!

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