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格闘技写真の第一人者・長尾迪氏がヒクソン・グレイシーをテーマに写真展

2017.04.25 Vol.689

 黎明期から日本の格闘技を撮り続けてきたフォトグラファーの長尾迪氏の写真展「MMA LEGEND Vol.1 Rickson Gracie Photo by Susumu Nagao」が5月1日からスタジオf-1成城で開催される。

 写真展のテーマは「MMA LEGEND」で、今回取り上げるのはヒクソン・グレイシー。1994年の初来日から今日までのヒクソンの写真、約50点を展示する。

 長尾氏はUFCやK-1でオフィシャル・フォトグラファーを務めるなど、日本の格闘技写真の第一人者といっても過言ではない存在。展示作は、試合はもちろん、そんな長尾氏ならではともいえるヒクソンのオフショット写真、息子のクロン・グレイシーとともに再び日本にやってきた折の、いわば“伝説の続き”を写した新作など多彩な内容となっている。

 会期中の5日には「バーリ・トゥード・ジャパン・オープン95」でヒクソンと対戦した中井祐樹氏を、6日には日本で初めてヒクソンを招へいした中村頼永氏を招いてトークイベントを開催。

 格闘家、ビジネスマン、被写体といったさまざまな角度からヒクソンの魅力に迫っていく。

アンチェイン 大岩龍矢【格闘家イケメンファイル Vol.71】

2017.04.24 Vol.689

 私服の時はシュッとしたイケメンだが、リングに向かう時は太いチェーンを首から下げ登場する謎のチェーンキャラの大岩。なぜチェーンなのか?

「名古屋から上京してきて、2戦目ぐらいの試合でちょっと格上の選手に勝ったんです。その時に、先輩の(卜部)弘嵩選手が“お前には何か足りない。よし、チェーンをつけよう”って言って(笑)。心の中では“マジっすか?!”って感じでしたが、その時は“ハイ”としか言えなかった。でも次の日に休みだったのでチェーンを見に行って首にかけたら、これ、案外いけるなって(笑)。よく“イケメンなのにもったいない”って言っていただくんですけど、自分ではそんな意識はないですし、逆にギャップになって目立つならいいかなと。そう言われること自体印象に残っているという事だと思うし、あとは試合でどう見せるかなので、入りとしてはいいんじゃないかと思っています」

 そのチェーンを5月28日のKrush.76で対戦する芦澤竜誠に会見でいじられてたが…。

「そうなんですよ。なんかチェーンとかを切る大きなクリッパーを持ってきて、“そのチェーンダサいわ、切ってやる”って(笑)。みんなから面白かったって言われたし、いじられないよりいじられるほうが良かったので、逆にありがたいです(笑)」

 常にニコニコと笑顔だが、格闘技への思いを断ち切れず、上京してきたという意志の強さも。

「やっぱり1番を目指すなら東京かなと思い3年前に上京してきました。名古屋で大学を卒業して、普通だったら就職するんでしょうけど、格闘技をやりたいという気持ちが強く、就職活動にまったく身が入らなかった。大学まで出してくれた親には、なかなか言い出せなかったんですけど、多分中途半端な気持ちで就活をやっているっていうのが伝わったのか、真剣にやるなら東京に行ってこいと言ってくれました。実家は名古屋で“まんぷく”っていう焼き肉屋をやっているんですけど、小さいころは商品だからダメだといって肉はあまり食べさせてもらえなかった。でも今は帰ったら食べさせてくれるし、肉を送ってくれたりもして、応援してくれています。実家の周りでは“まんぷくのところの息子”って言われてますが、いつか“大岩龍矢の実家のまんぷく”って言われるようにしたいですね」

 強い思いで上京してきたが、つらい日々が続いたという。

「自分が一番強くて、一番厳しいジムだと思っていたチームドラゴンに入門しました。そこは想像以上に厳しく、正直きつ過ぎて毎日帰りたいって思っていた。そこでは週に2回のスパーリングがあって、チャンピオンとか関係なくみんなでやるので、ボコボコにされるんです。だから、スパーリングの前日とか怖くて眠れなかった。それがずっと続いていたので、ヤバいなって…。でも、快く送り出してくれた親とか、周りの人たちの応援があって、なんとか続けてこられました。またジムにはチャンピオンもいっぱいいたんですけど、刺激になると同時に、落ち込んだ時にはいろいろ声をかけてアドバイスをくれたりしたことで、なんとかモチベーションを保つことができたので、チームのみんなには感謝しています。特に武尊は、入った時に一番最初に“俺も同い年だよ。やっと同い年の仲間が来た”って声をかけてくれて。それから仲良くしています」

 まずは5月28日の試合に勝つことが目標だ。

「対戦相手の芦澤選手は、3月に行われた『KHAOS.1』でKO勝利を飾った上、MVP賞としてAbemaTVボーナスを獲得している強豪。しかも強い上に個性的で会場を盛り上げたり、パフォーマンスもうまい。今、すごく勢いがあるし、華もある選手なので、めちゃくちゃ対戦が楽しみです。相手も攻撃的な選手で、自分もとにかく前に行くスタイルなので、バチバチでおもしろい試合がお見せできると思います。最終的にはKrushのベルトが欲しいです。そのためには、現チャンピオンの小澤海斗選手を破らなければならない。去年8月の地元名古屋での試合では、もう一歩のところでベルトを逃したので、今回いい試合をして、今年の名古屋大会でリベンジするチャンスをもらえるように頑張りたいと思っています」

 ズバリ、アピールポイントは?

「まずは、この減量で鍛えた肉体です(笑)。チェーンを巻いてセクシーに…なるのかどうか分かりませんが、とにかく鍛え抜いた裸にチェーンという姿を見に来て下さい。あとはお互いアグレッシブに行くと思うので、豪快なKOをお見せできれば最高ですね」

4・23修斗 フェザー級王者・斎藤がレジェンド宇野を破り初防衛

2017.04.24 Vol.689

 プロフェッショナル修斗公式戦が23日、千葉・舞浜アンフィシアターで行われた。

 メーンでは世界フェザー級王者の斎藤裕が初防衛戦に臨み、挑戦者の宇野薫を5R3-0の判定で破り防衛に成功した。

 宇野は1999年にかつて舞浜にあった「東京ベイNKホール」を舞台に佐藤ルミナと修斗ウェルター級王座決定戦を戦い、王者に輝いた。翌年、同所でルミナを相手に防衛し、その場で王座を返上。今回はそれ以来、約17年ぶりとなる修斗世界タイトル戦。

 宇野、舞浜、タイトル戦、という単語に吸い寄せられたファンも多かったようで、この日は「舞浜…ちょっと遠いな…」とふだんはついつい足が遠のきがちになっていたファンも多く駆けつけた。

 試合はタックルからグラウンドに引き込もうとする宇野に対し、組み止めた斎藤が逆にテイクダウンを奪ってはパウンド、ヒジで削る展開が長く続く。

 宇野はケージを巧みに使いポジションを変え、下から腕を狙う動きなどを見せるが斎藤は深入りすることなくパウンド、ヒジを落とし続ける。

宝仙堂の凄十パワーナイター

2017.04.24 Vol.689

 宝仙堂は、4月20日に千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホークスの試合に協賛し、大々的なプロモーション『宝仙堂の凄十パワーナイター』を実施。プレイボールの始球式には、凄十シリーズを野球選手やファンはもちろんのこと、「頑張る女性」に飲んでもらいたいとの思いから、宝仙堂がJRAの人気女性騎手・藤田菜七子(19)を起用した。今後、「凄十シリーズ」は女性にとってもさまざまなシーンで味方となる心強いアイテムになりそうだ。下記直営店舗の他、全国のコンビニエンスストア・ドラッグストアで絶賛発売中。

 

4・22K-1 武尊が復帰戦でKO勝ち 山崎はリベンジならず

2017.04.23 Vol.688

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~」(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で初代フェザー級王者の武尊がスーパーファイトでビクトー・サラビアを3R2分23秒、KOで破った。

 武尊は昨年行われた初代フェザー級王座決定トーナメントで優勝したものの、右拳を骨折。今回は5カ月ぶりの復帰戦となった。

 ともに倒しに行くスタイルで激しい打ち合いを展開。途中、ともにノーガードで笑顔を見せ、互いの気持ちがシンクロする場面もあった。

 試合は体格で勝る武尊が徐々にペースを握る。三日月蹴りで動きを止めると、パンチの連打で追い込む。しかし3Rにサラビアのバックスピンキックがローブローとなり試合は中断。

 まともに食らった武尊はおう吐し、けいれんも見られるなど危険な状況となったが、試合後「ここで止められたら大会的にもダメ」と振り返ったように、とにかく続行を望み、5分近くの休みを取る。

 試合再開後、いきなりサラビアがボディーに前蹴りを放つが武尊はひるむことなく前に出る。最後はロープに詰め、右ストレートからの左フックで完全KOした。

 試合後のマイクで武尊は「途中でストップしてつまらない時間があったんですけど、KOしたんで許してください」と話した。

武居由樹がK-1第2代スーパー・バンタム級王座に輝く

2017.04.23 Vol.688

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~」(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われたスーパー・バンタム級王座決定トーナメントで武居由樹が優勝。第2代王者となった。武居はKrush-53kg王座と合わせて2冠王となった。

 武居は1回戦でスペインのアントニオ・オルデンと対戦。初の国際戦で一つ上のフェザー級でも戦い階級を落としての参戦となったオルデンのパワーに手を焼く場面もあったが、スピードとテクニックで徐々にペースをつかむ。3Rにはオルデンがヒジ打ちを放ってしまい、口頭注意が与えられる。以降、動きが鈍ったオルデンに武居は右ボディーでダウンを奪う。オルデンは組みつきが多くなり、もつれて投げられるような場面もあったが、武居は右ハイから右ボディーを放つとオルデンは背を向けかがみこむ。レフェリーがダウンを取って、武居がKO勝ちを収めた。

 準決勝は初代王者・武尊のチームメイトの石田圭祐。石田は武尊が王者だったことから挑戦のチャンスに恵まれなかったが、陰の実力者ともいえる存在。1回戦でチャールズ・ボンジョバーニを2RKOで破り、その実力を見せつけ準決勝に上がってきた。
 しかし武居は1R、ガードのすき間から左ストレートを打ち込みダウンを奪うと、立ち上がった石田に右フック3連発で2度目のダウンを奪いKO勝ち。ほぼノーダメージで決勝に勝ち上がった。

鳥谷連続出場単独2位に

2017.04.21 Vol.689

 プロ野球、阪神の鳥谷敬内野手が19日、ナゴヤドームで行われた中日戦に6番サードで先発出場。連続試合出場記録を1767試合とし、阪神の金本知憲監督を抜いて単独2位となった。1位は衣笠祥雄(広島)の2215試合。

【RIZIN】女子が大活躍!大晦日のメーンの可能性も「RIZIN 2017 in YOKOHAMA〜SAKURA〜」

2017.04.21 Vol.689

 今大会では11試合中女子の試合が4試合組まれるなど、女子格闘技が大きくフィーチャーされた。そのなかで初出場となった石岡沙織とKINGレイナがともに一本勝ち、昨年末に苦汁をなめた浅倉カンナが初勝利、そしてRIZINの顔ともいえる存在となったRENAはグラウンドで追い込まれてからの逆転勝利と全勝。それぞれ高い試合内容とドラマチックな展開で会場ばかりでなくテレビの前のファンにも“ジョシカク”の魅力を大きくアピールした。

堀口が階級を上げてバンタム級トーナメント参戦へ

2017.04.21 Vol.689

「RIZIN 2017 in YOKOHAMA?SAKURA?」(4月16日、神奈川・横浜アリーナ)で、“逆輸入ファイター”堀口恭司が元谷友貴を破り、RIZINデビューを飾った。

 堀口は修斗でフェザー級王者となり、2013年にUFC参戦。フライ級で3位にランクされるなど、日本が世界に誇るファイターだ。2015年には時の王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦。敗れはしたがUFCでの敗戦はその1戦のみ。王座再挑戦もそろそろ視野に入っていたところでのRIZIN参戦だった。
 迎え撃ったのは日本のフライ級戦線のトップを走る存在といっても過言ではない元谷。ストライカーの堀口に対し、元谷はグラウンドが得意とあって、そこに突破口が見いだせるのでは、という期待もあったが、アメリカにトレーニングの拠点を移した堀口は元谷のグラウンドにもきっちり対処し、逆にチョークスリーパーであわや一本の場面も作るなど、判定ではあったが圧倒しての勝利だった。
 この結果を受け、RIZINでは階級が未定だった男子のトーナメントをバンタム級で開催することを決定。堀口には階級を上げての参戦を要請し、堀口も快諾した。

 一夜明け会見で榊原信行RIZIN実行委員長は「元谷選手も本当に強い選手。どこまで堀口と元谷の差があるのかは戦わせてみないと分からないというところがあったが、階級を超えた異次元の強さがあった。昨日の大会後、堀口選手と話しをして、“今年は階級を上げてやってみないか”と相談した」と話した。

 今大会では昨年末に2連戦で総合格闘技(MMA)デビューした第6代RISEバンタム級王者の那須川天心が3戦目に臨み、1R69秒KO勝ち。矢地祐介が元UFCファイターの実力者ダロン・クルックシャンク相手に1R失神KO勝ちし、「クロン・グレイシーと戦いたい」とぶち上げれば、ZSTフライ級王者の伊藤盛一郎が念願のRIZINデビューを果たし才賀紀左衛門を破るなど、今後が楽しみな選手が活躍。

 そんななか、ベテランの川尻達也がメーンで約1年半ぶりの勝利と、復活ののろしを上げた。判定勝ちではあったものの力強いパウンドで相手を追いこむなど“らしい”姿を見せた。当初はクロンの階級でのトーナメント開催の機運もあったが、それは見送られたため川尻は一夜明け会見で「“川ちゃん勝手に一人でサバイバルトーナメント”を7月30日に開催することを勝手に決定しました。参加予定選手は川尻達也選手1人。対戦相手は誰になるか分かりませんがお楽しみに。決勝はクロン・グレイシーと信じて戦い続けるだけ」と独自のアプローチでクロンへのリベンジを狙う考えを見せた。

 大会では現ストロー級キング・オブ・パンクラシストの砂辺光久の参戦も発表され、軽量級の陣容もパワーアップ。今後もサバイバルで刺激的なマッチメークがどんどん提供されそうだ。

今度は出場選手が10代限定。「KHAOS.2」5月13日開催

2017.04.21 Vol.689

 K-1グループの新ブランドとして立ち上がった「KHAOS」。3月18日に旗揚げ戦「KHAOS.1」が東京・新宿FACEで開催されたのだが、 K-1、Krushとは一味違った趣向のマッチメイクが話題を集め、旗揚げ戦から早々にチケットが完売の人気イベントとなった。

 その「KHAOS.1」では「KHAOS ROYAL」という、前日計量後に抽選で対戦相手を決めるという破天荒な試みがなされたのだが、第2弾となる「KHAOS.2」(5月13日、東京・新宿FACE)は【KHAOS TEENS】と銘打たれ、出場選手は10代限定というこれまたチャレンジングな大会となる。

 10代とはいっても、KrushやK-1に『出場経験のある選手もおり、決してネームバリューで劣ることはない。

 そのなかでも注目なのは3月の「Krush.74」で出貝泰介を破り、Krush?53kg王者・武居由樹への挑戦が決まっている軍司泰斗。今回の相手は昨年のK-1甲子園?55kg決勝で対戦した龍矢。その時は軍司が勝利を収め優勝を果たしたのだが、その1年前は龍矢が勝っており、1勝1敗。今回は決着戦となる。

 プロでの実績では上回り、タイトル挑戦も決まっている軍司としては「正直闘いたくなかった相手」とチラリと本音を見せるも「対戦成績が1勝1敗で引き分けみたいな感じになっているし、ここはKrushのタイトルマッチも決まっているので、KOでしっかり勝ちたい」と話す。一方の龍矢は直近の試合で敗れているだけに控えめなコメントながらも「負ける相手ではない」とこちらも本音をチラリ。長く続くであろうライバル対決の本格スタートとなる一戦となる。

 このほかにも第5代Krush?60kg王座決定トーナメントにも出場した佐野天馬と「KHAOS.1」に出場しKO勝利を収めた里見柚己が対戦。昨年5月の「第2回K-1アマチュア全日本大会」を17歳で制した瑠久(るーく)がデビュー戦を行うなど興味深いカードが並ぶ。

これですっきり!? 五輪マラソンの選考方法が大きく変更

2017.04.21 Vol.689

 日本陸連は18日、都内で会見を開き、2020年東京五輪のマラソン代表選考の新方式を発表した。
 2019年9月以降に男女各2枠を争う選考大会「マラソングランドチャンピオン(GC)レース」を開催。残る1枠は19年秋から20年春までの男女各3大会「ファイナルチャレンジ」の記録最上位を原則的に選ぶという。

 GCには「グランドチャンピオン(GC)シリーズ」と位置づけされた、これまで選考レースだった大会や指定された国際大会でそれぞれに設定された条件をクリアした選手が出場できる。

 陸連が新たな代表選考方式を導入した理由は2つ。

 1つ目は、戦える選手を選ぶため。従来は五輪前の選考大会で好成績を出せば代表に選ばれていたが、新方式ではGCシリーズとGCレースの2度、結果を残さなければならなくなった。“関門”を増やすことで「調整能力」と「安定性」を見極め、自国開催の重圧の中でも力を出し切れる選手を選びたい考え。

 2つ目は選考の透明性確保。かねて条件の異なる複数レースの結果を、日本陸連内で比較検討する形だった代表選考。専門家の“目利き”がメダルにつながった例はあるものの、微妙な裁定で議論を呼ぶことも少なくなかった。

 ただGCレースでは順位を意識するあまり超スローな展開になることも予想されることから、レース自体のレベルの低下を懸念する意見もある。

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