スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
スポーツカテゴリーの記事一覧
ローマン・レインズがブロック・レスナーをスピアー葬【WWE サマースラム】
試合前にブラウン・ストローマンが突如登場
WWEの真夏の祭典「サマースラム」(米国現地時間8月19日、ニューヨーク州ブルックリン)でローマン・レインズがユニバーサル王者ブロック・レスナーと対戦。スピアーで3カウントを奪い、王座奪取を果たした。
試合前、両者リング上で向かい合うと、突然、この日の第3試合でケビン・オーエンズと対戦し「マネー・イン・ザ・バンク」が入ったブリーフケースを守ったブラウン・ストローマンが登場。「俺はリングサイドでこの試合を見届ける」とストローマンが見守る中で試合が始まった。
「マネー・イン・ザ・バンク」はWWEで行われている天井に吊るされたブリーフケースを奪い合うラダー・マッチ。このケースの中にはWWE世界ヘビー級王座に挑戦できる契約書が入っている。
ロンダ・ラウジーがWWE初戴冠【WWE サマースラム】
元UFC王者がアームバーで一本勝ち
WWEの真夏の祭典「サマースラム」(米国現地時間8月19日、ニューヨーク州ブルックリン)で元UFC女子世界バンタム級王者のロンダ・ラウジーがアレクサ・ブリスが持つロウ女子王座に挑戦。アームバーでギブアップ勝ちを収め新王者となった。
ロンダは独自のアイシャドウメイクで登場。気合十分で試合開始からアレクサを攻め立てるがプロレスのキャリアに勝るアレクサはロープに逃げて攻撃を回避。
のらりくらりのアレクサにイラつくロンダはリング中央に目をつぶって座り込んでアレクサを誘い込む。このワナにはまったアレクサが背後からチョークスリーパーを決めた途端、ロンダは目を見開くと、そのまま持ち上げて投げ飛ばし、さらにアレクサの腕をひねり上げると最後はアームバーを決めてタップを奪って圧勝した。
デビュー4カ月で新ロウ女子王者となったロンダはWWE大阪公演「WWE Live Osaka」(8月31日)に王者として来日することが濃厚となった。
家庭内不和解決!? AJスタイルズ 試合後は家族と帰路に【WWE サマースラム】
AJが椅子で滅多打ち。反則決着で王座移動はナシ!
WWEの真夏の祭典「サマースラム」(米国現地時間8月19日、ニューヨーク州ブルックリン)でAJスタイルズがWWE王座を賭けてサモア・ジョーと対戦した。
この試合はAJとジョーのぶつかり合いとは別に、ジョーがあの手この手でAJ夫妻の家庭内不和をあおったことから思わぬ盛り上がりを見せていたのだが、試合は反則決着となり、AJの王座防衛となった。
会場ではAJの妻ウィンディ・スタイルズと幼い娘が試合を見守る。そのウィンディ夫人にジョーは「ウィンディ、心配するな! パパは今夜帰らないから」と挑発すると、AJは「俺がお前を倒すのを見るために来たんだよ」と試合前から舌戦を展開した。
パワーに勝るジョーは強烈な打撃やトペスイシーダ、セントーンを繰り出して攻め込むと、AJもフォアアームやジョーの巨体を持ち上げてスタイルズ・クラッシュを決めて応戦。
試合が場外戦となると、ジョーはまたしても「パパは帰れないから、俺が新しいパパになってやる」と挑発。これに怒りを爆発させたAJはジョーに襲いかかるとパイプ椅子で滅多打ちして試合は反則裁定となってしまった。王座移動はないものの試合に敗れたAJは家族に駆け寄ると、そのまま一緒に会場を後にした。
中邑真輔がジェフ・ハーディ破りUS王座を防衛【WWE サマースラム】
試合後にはランディ・オートンが現れるも…
WWEの真夏の祭典「サマースラム」(米国現地時間8月19日、ニューヨーク州ブルックリン)でUS王者の中邑真輔がジェフ・ハーディを相手に防衛戦に臨み、キンシャサで3カウントを奪い防衛に成功した。
試合は中邑が「カモーン」とジェフを煽れば、ジェフもバカにするように中邑を真似るなど、ここまでの因縁を物語るような挑発合戦でスタート。
ジェフはレッグ・ドロップやウィスパー・イン・ザ・ウインドを決め、主導権を握る。中邑はキンシャサとローブローを連続して繰り出すもジェフにかわされてしまう。
さらにツイスト・オブ・フェイトからスワントーンボムを決められた中邑はこれを辛うじてロープエスケイプで回避。劣勢が続いた中邑だったが、再びジェフが繰り出したスワントーンボムはうまく場外に回避。自爆したジェフに中邑はかかと落としを決めると、最後はキンシャサを叩き込み3カウントを奪って王座防衛に成功した。
試合後には因縁を引きずったままのランディ・オートンがステージに登場するもリングに上がらず、無言のままステージを後にした。
柔の美獣 渡辺華奈【ジョシカク美女図鑑 第6回】
女子格闘家の素顔に迫るインタビュー企画「ジョシカク美女図鑑」。第6回は「DEEP 85 IMPACT」(8月26日、東京・後楽園ホール)に出場する渡辺華奈。
渡辺はかつて柔道で全日本指定強化選手に選ばれるなど、将来を嘱望された柔道家。それが昨年12月に総合格闘家として「DEEP JEWELS」でプロデビュー。腕十字固めで一本勝ちを収め、観戦に訪れていたRIZINの榊原信行実行委員長に年末の大会への出場をアピールし、プロ2戦目にしてさいたまスーパーアリーナのリングに立った。
RIZINでは判定ながら日本の女子格闘技で長く活躍する杉山しずかに勝利を収めるなど、派手な戦歴に目を奪われがちなのだが、実はデビューから1年経っていない。今年はまだルーキーイヤーなのだ。
カイリ・セインが日本人2人目となるNXT女子王座獲得【WWE】
アスカ以来の快挙達成
WWEの「NXTテイクオーバー:ブルックリン4」(米国現地時間8月18日)で行われたNXT女子王座戦で“海賊姫”カイリ・セインが王者・シェイナ・ベイズラーを破り、日本人2人目となるNXT女子王座を初戴冠した。
試合は序盤からシェイナがカイリの右足に集中攻撃。劣勢となったカイリは足を引きずりながらも「カモーン」と逆にシェイナを挑発すると、平手打ち3発にバックハンドブロー、スライディングDの波状攻撃で反撃。さらにカイリはセカンドロープからのインセインエルボーを決めると追撃を回避し場外に逃れたシェイナにダイビングクロスボディー。続けてトップロープからインセインエルボーで追撃もカウントは2。
リコシェがNXT北米王座獲得【WWE】
最後はトップロープからの630°スプラッシュ!
WWEの「NXTテイクオーバー:ブルックリン4」(米国現地時間8月18日)で日本のDRAGON GATEや新日本プロレスで活躍したリコシェがアダム・コールの持つNXT北米王座に挑戦。トップロープからの630°スプラッシュで王座奪取に成功した。
試合前から「コールの名前はベルトから消されて、リコシェに置き換えられる」と王座奪取に自信を見せたリコシェと、「お前は特別な存在ではない」とリコシェを否定するコール。
2人は試合開始からトップレベルの攻防を展開する。リコシェが空中に舞って攻撃を狙うとコールはカウンターのスーパーキックで迎撃。さらにラスト・ショットでリコシェを追い込んでいく。
これをカウント2で辛うじて返したリコシェは背後からのコールの攻撃をかわすと、フランケンシュタイナーで応戦。さらにトップロープに上るがコールはエプロンに回避。するとリコシェはトップロープを飛び越えてハリケーンラナでコールを場外に投げ飛ばすと、最後はトップロープから630°スプラッシュを豪快にコールに叩き込んで3カウントを奪った。
中邑真輔がNY証券取引所で「イヤァオ!」?
取引終了を告げるクロージングベル鳴らす
WWEのUS王者・中邑真輔が8月17日、カーメラ、ボビー・アッシュリーとともにWWEも上場するニューヨーク証券取引所を訪れ、取引終了を告げるクロージングベルを鳴らすセレモニーに参加した。
これは「サマースラム」(日本時間8月20日)のプロモーションのためのもの。
中邑はサマースラムではジェフ・ハーディとの防衛戦に臨むが、ランディ・オートンも中邑を狙うアクションを見せており、予断を許さない展開となっている。
釜石シーウェイブスRFC vs ヤマハ発動機ジュビロのメモリアルマッチ 19日に丸ビルでパブリックビューイングイベント【釜石鵜住居復興スタジアム】
2019年に行われるラグビーワールドカップ(W杯)の会場となる「釜石鵜住居復興スタジアム」が完成し19日、オープニングイベント「リポビタン D 釜石鵜住居復興スタジアム オープニングDAY」が行われる。
当日は、新日鉄釜石のOBと神戸製鋼OBによるレジェンドマッチ、こけら落としとして釜石シーウェイブスRFC対ヤマハ発動機ジュビロによるメモリアルマッチが行われる。
そのメモリアルマッチのパブリックビューイングイベントが、丸の内・丸ビルのマルキューブで行われる。試合を180インチの大型モニターで放映。大野均(東芝ブレイブルーパス)、畠山健介(サントリーサンゴリアス)、元ラグビー日本代表の大西将太郎さんと廣瀬俊朗さんが解説する。ハーフタイムにはゲストによるトークショーが行われる。
パブリックビューイングに先立ち、大野、大西さん、廣瀬さんによるラグビーの街・釜石や、釜石鵜住居復興スタジアムについてのトークイベントも行われる。
イベントは14時から、トークイベントは13時45分から。参加費は無料。オープニングイベントの公式プログラムの限定販売もある。
藤井惠の遺伝子を持つ高森惟舞が修斗デビュー【9・23修斗】
エンセン井上を師に持つセラと対戦
プロフェッショナル修斗公式戦(9月23日、東京・後楽園ホール)の追加対戦カードが8月17日、発表された。
アマチュア修斗全日本王者の高森惟舞が修斗デビュー戦に臨む。高森は柔道をベースとしたファイターで、2015年の全日本アマ修斗女子バンタム級で優勝。2016年にはオーストラリアでプロデビューを果たし、カエラ・バーニーを判定で破っている。
対するは修斗四天王の一人、エンセン井上を師に持つ“女版・大和魂”セラ。セラは昨年10月に行われた舞浜大会でデビュー。怒涛の打撃で熱戦を展開した末にキム・ヨンギを判定で破っている。
高森は“ジョシカクのパイオニア”藤井惠の、セラはエンセン井上の指導を受けており、両選手の一戦は奇しくも修斗レジェンドの代理戦争となった。

