女性19歳「私には夢がありません。トドメに特技もありません」【黒田勇樹のHP人生相談 86人目】

 こんにちは、黒田勇樹です。
 ゴーゴー!シアターゴーワー旗揚げ公演『ドロシー!』の初日がちょうど1週間後(2月28日)となりました。
 無意識に尾崎豊の『シェリー』を歌っていたり、急におっぱいに触りたくなったりという極限の状態を綱渡りしながらも稽古は順調に進んでおります。
 最高のチームに恵まれ最高の作品になりそうです。
 あと1週間、間違っても外でおっぱいに触らないように気を付けます。
 では今週も始めましょう。

写真:https://www.pakutaso.com

全人類ブレイドを見て(女性19歳)のお悩み
「私も夢が欲しいです。こうなりたい!という明確な目標が欲しいです」

 黒田さんはじめまして。

 ずっと心の中にしまっていたことだったんですが、アウトプットしないと病んでしまいそうなので黒田さんに相談させていただくことに決めました。

 私は現役の女子大生で、今年成人を迎えます。

 だけど、私には夢がありません。やりたいこともありません。好きなこともありません。トドメに特技もありません。

 高校を卒業して、大学に行けばやりたいことが見つかるんじゃないかと思いなんとなく大学に進学しましたが、今のところただただ時が流れていくだけです。大学で知りたくもないようなことを教えられ、一応特待として通っているので成績を落としてはいけないというプレッシャーと毎日戦い、何のために通っているのか分からない状態です。バイトも何かのためにお金を稼ぎたい!というようなモチベーションが無く、していません。

 周りの友人が夢に向かって大学や専門学校に通ったり、バイトに励んでいる中、私だけ取り残されたような、そんな空虚な気持ちに襲われています。

 私も夢が欲しいです。こうなりたい!という明確な目標が欲しいです。でも今のところそういうチャンスは訪れそうにありません。このままじゃ一生、世間に必要とされない、社会のお荷物でしかなくなってしまいます。そんな自分が大嫌いです。

 あまりにもお先が真っ暗すぎて、未来が見えません。そんな自分を変えたいです。どうすれば、どのような行動を起こせば私は変わることが出来ますか?

 人生の先輩、黒田さん、教えてください。

◆黒田勇樹「『一時的にやりたいこと』もない?」

 ハンドルネームにさ!ハンドルネームに、すっごい大きな夢が書いてある気がするけど!

 ありがとう!俺も全人類が見れば良いと思ってるよ!頑張れ、椿!

 さて、気を取り直して相談へ。

 まずね、勉強。
 これについてはいっつも言っている絶対的な回答があるので先に言っておきます。
 全国の「数学なんか将来なんの役に立つの?チルドレン」を持つ親御さんも耳の穴をかっぽじって聞いて下さい。

「学校は”勉強の仕方”を勉強するところ」

 将来大人になって、やりたいことややらなければいけないことと出会った時、「計算ならこういう方法で上達した」「暗記ならこういう練習で上手く行った」そういう引き出しを作る為に、今は興味の持てない、大人になって役に立つかもわからない学問を使って「学ぶ練習」をしているのです。
 いつか必ず「学びたい場面」に出会うので今はその練習だと思って多いに学んで下さい。

 勉強の仕方を知っている人材、ってだけで十分社会の役に立つよ。

 んじゃあ、本題。相談者さんの言う“夢”や“やりたいこと”、これを見つければ必ず「学ぶべき場面」にぶち当たるんですが、その兆しが無いから勉強にもプレッシャーばかりでモチベーションが見つからない、と。

 これはもうおじさん、「必ず出会うよ」としか言い様が無い。昔の人はさ、「お経を唱えてれば幸せになれる」とか「聖書を読んでたら幸せになれる」とか、色々な方法で「辛い時間をやり過ごす為に没頭出来る作業」を与えてくれてたんだけど、現代はどうにも「何をして過ごすかは自分で決めていいよ」なんて放置されちゃうもんだからこういう悩みが増えてくる。

「人はいつか必ず使命に出会う」

 やりたいことがあった所で、それを出来ている人はほんの一握り。相談者さんの悩みを読んで「わかるわー」っつってる人もいっぱいいるはず。

 お経や聖書には、そういう絶望しそうな人へ、使命に出会うまでの時間稼ぎをさせる、みたいな意味合いも強かったんじゃないかとおもうワケです。
 で、それが世界中に広まって長く続いて今も残っているということは「間違っていない」ということ。

 いつか必ず夢は見つかるし、使命と出会うし、幸せになれるよ。

 さて、このままだと「宗教をやれ」とも取られかねないのでちょっと質問。
「一時的にやりたいこと」もない?趣味とか興味とか、行ってみたい所、食べてみたいもの、人生で一度は経験したいこととかは?
 別にその辺のいい加減な大人みたいに「特撮好きなら、特撮関係の仕事に就けば?」みたいな安直なことはクチが裂けても言わないから、まずはそれを教えて下さい。

 お返事お待ちしています。

<人生相談の宛先はこちら

黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。

<過去の人生相談はこちら>

▼女性30歳「夫が性に淡白で辛いんです」【黒田勇樹のHP人生相談 82人目】

女性30歳「夫が性に淡白で辛いんです」【黒田勇樹のHP人生相談 82人目】

▼女性36歳「結婚してしまった元彼のことが忘れられません」【黒田勇樹のHP人生相談 81人目】

女性36歳「結婚してしまった元彼のことが忘れられません」【黒田勇樹のHP人生相談 81人目】

▼男性40歳「家でやるべき仕事がすぐ溜まってしまいます」【黒田勇樹のHP人生相談 80人目】

男性40歳「家でやるべき仕事がすぐ溜まってしまいます」【黒田勇樹のHP人生相談 80人目】

▼男性41歳「忘年会が嫌でたまりません」【黒田勇樹のHP人生相談 79人目の2】

男性41歳「忘年会が嫌でたまりません」【黒田勇樹のHP人生相談 79人目の2】

▼男性41歳「忘年会が嫌でたまりません」【黒田勇樹のHP人生相談 79人目】

男性41歳「忘年会が嫌でたまりません」【黒田勇樹のHP人生相談 79人目】

▼“年下のダメ男”と付き合う30歳女性「彼とセックスすることが嫌になってしまいました」【黒田勇樹のHP人生相談 76人目】

“年下のダメ男”と付き合う30歳女性「彼とセックスすることが嫌になってしまいました」【黒田勇樹のHP人生相談 76人目】

▼33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目】

33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目】

▼33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目 その2】

33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目 その2】

▼24歳女性「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目】

24歳女性「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目】

▼女性24歳「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目の2】

女性24歳「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目の2】

▼男性35歳「この人生相談について色々分析していきたいと思います」【黒田勇樹のHP人生相談 番外編】

男性35歳「この人生相談について色々分析していきたいと思います」【黒田勇樹のHP人生相談 番外編】

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

<最近の黒田くん>

「作演出舞台「ドロシー!」チケット発売中!」
https://ticket.corich.jp/apply/87170/002/


「更新頻度アップキャンペーンちゅう!」
http://ameblo.jp/kurodax-blog

「ファンクラブ始めました!
https://camp-fire.jp/projects/view/10006

4月の出来事〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第72回〉
イカ、芽ネギ、そうめん。好きな食べ物から世界平和ってのは難しんだな、と考える。〈徳井健太の菩薩目線 第203回〉
新感覚Jホラー『変な家』は、ここが変だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
THE RAMPAGE 浦川翔平、東京の真ん中で釣り糸を垂れてみた〈BUZZらないとイヤー! 第73回〉
ソウドリへの感謝と後悔は消えない。それでも若手芸人たちはスクスクと育っていく!〈徳井健太の菩薩目線 第202回〉
全編 iPhone 15 Pro で撮影された手塚治虫作品の実写化映画『ミッドナイト』がヤバかった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】