瀬戸康史「ゴマフアザラシの気持ち良さったらない」



 瀬戸康史が20日、上野の国立科学博物館で取材会を行った。

 21日スタートの特別展「大哺乳類展2-みんなの生き残り作戦-」で、音声ガイドのナビゲーターを務める。

「自分の声なんで正直照れくさい部分もありますけど、細かいところも説明させていただいているので、それを聞きながらだと、より深く哺乳類たちのことを知ることができると思います。ちょっとクイズも出したりしていまするので、楽しみにしてほしいです」

 地球上の環境に順応しながら、繁栄し、生き抜いてきた哺乳類の「生き残り作戦」がテーマ。はく製や骨格標本など大小500点以上が並ぶ様子は圧巻だ。

「入った瞬間に巨大なゾウの骨がありまして、資料とかで見ているときも大きいなと思っていたんですが、実物を前にしてみるとこんなにも大きいかと。ゾウ以外にもたくさんあるんですけど、大きさにビックリしました。すごく近づかないと見えない動物たちもいます」

 なかにはゴマフアザラシなど触れられる展示もあり、「絶対触ってほしいですね。気持ちよさったらなかったです」と、目を細めた。



 絵を描くことが好きだという瀬戸。本展のために、哺乳類をテーマに、『mammalian & technology』を書き下ろした。

 作品について瀬戸は「もともと獣医を目指していて、そのきっかけがテレビで犬が車いすで生活する様子を見たことでした。このお話を聞いてそれが浮かんできて。今回(大哺乳類2)は、どう生き残るか、どう生き残ってきたかというのがテーマでもある。人もそうですし生き物が生き残る手段としてテクノロジーは欠かせないのかなと、その目線で描かせていただきました」。

 タブレットとペンを使い、約1カ月で完成させた。こだわりはビビッドな色使いだそうで、「動物たちは地味なんですよね。自然の中で身を隠さなければいけないですし、ビビッドな色はひとつもない。自分はビビッドな色が好きなのでいれてみた」という。

 瀬戸の絵は本展の特別企画、哺乳類に魅せられたクリエイター8組による哺乳類をテーマにした作品を展示する「Art of Mammals(アート・オブ・ママルズ)」の一作品として展示される。

 6月16日まで、同所で。