サブスク×素泊まりで「低コストホテル」を実現! あのイケメン社長がホテル業にも着手



この先、個人にもサブスクは広がる



 家具のサブスクはこれから先、個人単位でも需要が増えていくと久保氏。しかし、定額制であることによって、ランニングコストがかかり続けることを危惧する人もいるかもしれない。

「特に、転勤の多い方やこれから結婚の予定がある若い人に需要が高いサービスとなっていくはずです。サブスクは確かに永久的なランニングコストを要しますが、その代わり最初に家具を揃えるためのまとまった資金が不必要です。

さらに環境の変化にとても強いというメリットがあります。結婚で家族の人数が変われば家具のサイズを変える必要が出てきますし、引っ越しで部屋の間取りが変わった時も家具の買い替えが必須になってしまいます。

しかし、サブスク家具を利用していれば家具の変更にプラスのコストがかかりません。環境の変容に柔軟に対応でき、生活の足かせを軽くすることで、現代の多様な働き方に寄り添っていけると思っています」

メディア露出による事業認知度向上も大きい



『バチェラー・ジャパン』を見ていた時とはまた違う表情を見せてくれた久保氏に、アレを聞いてみた。エンタメ番組に出演したことは、彼の事業に役立っているのだろうか。

「ネットテレビへの出演は、僕にとって、事業にとって大いに意味のあることでした。

 まず、法人営業に関してドアノックのハードルが下がったことは大きかったですね。駆け出しは信用力をどうつけていくかもベンチャー企業の課題になってきますが、番組出演したことで大手企業さんでも『あ〜、バチェラーの!』と僕を認知してくれていて、話が開けたこともあります。もちろん法人のみでなく、個人の僕や、僕の事業に関する認知度が上がったということもメリットのひとつです。

 採用面でも僕をきっかけに事業に興味を持ってくれる人が増えました。ベンチャー企業では優秀な人材の確保も大きな課題ですが、バチェラーをきっかけに僕を知り、大手企業から弊社に転職したいと言ってくれた社員には、今も助けられています」

 最近は一般人でもTV番組に出演できる機会も多い。ビジネスマンにとっては関係ないことのように思えるが、出会いや仕事が増えるきっかけとしては重要な働きをしてくれるようだ。


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 久保氏が展開するサブスク家具サービス「CLAS」は、現在は飲食店や民宿などを中心に、徐々に個人単位の利用も増えていっているという。また、株式会社TRASTAのホテルブランド「STAY」も、今後オリンピックに向け東京にも新ホテルを建設予定。2社の代表はどちらも30代の敏腕社長だ。若い世代による新しいカタチのサービスの認知度向上に、マスコミへの露出は多いに意味があるといえるようだ。

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