吉本興業の岡本社長が謝罪「冗談だった」宮迫の契約解除は撤回



 同社の法務担当者から一連の騒動の発生から現在に至るまでの詳細な経緯の説明が行われたあと、岡本社長は会見場に姿を現し、「何よりも反社会的勢力から、タレントが金品を受け取ってしまったことについて、事務所を代表しまして、深くお詫び申し上げます。そして、ファンの皆様方、関係者の皆様方、弊社の件に関しまして、大変ご迷惑ご心配をかけまして誠に申し訳ございません」と、謝罪。さらに「何よりも、一昨日、宮迫博之君と田村亮君にああいう記者会見をさせてしまったことについて、2人について、深くお詫び申し上げます。非常に辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思っております。つきましては、処分の撤回を行いまして、改めて彼らがミーティングの席に立っていただけることがあるならば、弊社我々としてましては、全力で改めてミーティングをさせていただき、そしていつの日か戻ってきてくれるようなことがあるならば、全力でサポートしていければと思っております」と、頭を下げた。



  20日に宮迫とロンドンブーツ1号2号の田村亮が行った謝罪会見を受けて行われたもの。

 2人が希望したように早期に記者会見を開かず、謝罪の場を与えなかったことについて、聞き取り調査を行うなかで金額が合わいなど事実関係が明確でなかったことや、寄付や納税などの手続きが整わなかったことなどを理由にあげて説明。その結果「1日も早く説明と謝罪をしたいという芸人さんとの間で正しい意思疎通が出来ず、結果として、本人たちに辛い思いをさせてしまいました」。報道陣からまずは謝罪会見をするべきだったのではと聞かれると、「今思うと、そうだったんだと思います。ああいう形に(会見を)させてしまったので」とした。

 また、2人の会見で明らかになった岡本社長のパワハラ発言についても厳しく追求された。

「テープ回してないやろな」は、宮迫、田村、ガリットチュウの福島善成、レイザーラモン HGのミーティングが進まず、場を和ませようと「冗談で“テープとってんちゃうの”と。まったく受け入れられなかった」。「会見をするなら全員クビ」発言については、「(ミーティングで)それぞれがそれぞれのことを話していて、本当に大事なことというか、反社会的勢力方からお金を取られた人がおられるということが、そのやりとりを見ていて、僕自身が感じられなかった。不安な気持ちは分かりながらも、被害者の方への思いがが伝わってこなかったので、家族というか、身内の(気分)というか、勝手にせえ、と。会見するなら全員クビやと言ったんです。僕の身内の感覚なところと、相手の思いが伝わらなかった。まったくもって反省しなければいけないところ」と話した。
 
 会見では、宮迫、田村の今後についても触れ、「もし彼らが気持ちが受け入れてもらえるものであれば、彼らの思いに耳を傾け、最善の解決策をいちから考えたいと思います」。

 岡本社長はこの先1年間50%の減俸、大﨑洋会長も同じ処分を受けることを明らかにした。現時点では辞任は考えていないという。
<<< 1 2