東京2020パラリンピックの公式記録映像をNHKと国際パラリンピック委員会が制作

会見するNHKの上田会長、IPCのパーソンズ会長、組織委の森会長(左から)

制作からIPCが関わる公式記録映像は今回が初めて


 この公式記録映像についてはまずNHKが特集番組として放送後、IPCに映像素材を提供し、IPCが映画化する。NHKは現段階では約100分の番組としての放送を考えており、通常の番組制作と同様にNHKのプロデューサーが主導する形で制作。著名な映画監督などを起用するといったことは現段階では考えていないという。

 内容については競技の映像はもとより、アスリートたちのそこに至る日ごろの生活や練習の様子などを含めたドキュメンタリーになるもよう。

 映画についてはIPCの管轄になるのだが、非営利でパラムーブメントの機運の醸成という目的での上映になる見込み。各国のNPCが主催する普及事業の中での上映といったケースが想定されているようで、一般的な劇場公開ということは今のところ未定となっている。

 また2014年のソチ冬季大会でも公式映像が制作されたのだが、こちらについては当時の組織委員会と地元の放送局のプロデューサーの共同プロジェクトとして制作され、IPCのオフィシャル映像とは位置付けられてはいるものの、制作当初はIPCは関わっていなかったことから、今回のように企画のスタートからIPCが関わっての公式映像制作は今回が初めてとなる。
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