震災から9年、倉本聰が福島・夜の森の木を描いた絵画展が開幕

松屋銀座で開幕した「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展〜森のささやきが聞こえますか」。(写真:「輪廻 2017」©︎倉本財団 )
脚本家・倉本聰の絵画展「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展〜森のささやきが聞こえますか」が10日、東京・松屋銀座イベントスクエアで開幕した。

本展では、脚本家として多忙な日々を過ごす倉本が、ライフワークとして描きためた絵画約70点を展示。点を打って絵を描く「点描画」と呼ばれる繊細な技法で、100色以上のペンで描かれた森の生きものたちや、地面の下の木の根など、富良野を始めとする大自然に向き合う倉本ならではのカラフルな世界が広がる。関東地方では初開催。
福島県富岡町・夜の森地区の桜の木も描いた倉本(写真:「匂いの記憶 2017」©︎倉本財団)
十数年に渡り「木」を題材に描いてきた倉本。2017年秋に訪れた福島県富岡町の夜の森地区では、東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となっていた「桜のトンネル」で知られる桜並木を訪れ、取り残された木々の切ない想いを絵画で表現した。絵に添えられている詩文もまた、胸に刻みたいものばかりで、震災から9年の節目に様々な気づきや教訓を与えてくれる。

「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展 〜森のささやきが聞こえますか」は、3月10日〜4月1日まで開催。
「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展 〜森のささやきが聞こえますか」
会期:3月10日〜4月1日 会期中無休
時間:10:00〜20:00(開場時間は変更になる場合があるので、HP等でご確認下さい)
会場:松屋銀座 8階 イベントスクエア