松任谷由実、角川春樹監督と赤裸々トーク「“獄”で聞いていたという『春よ、来い』を超える曲を作れと」

【写真左から】司会・横山雄二、松任谷由実、角川春樹監督
 映画『みをつくし料理帖』公開記念イベントが12日、都内にて行われ、角川春樹監督と主題歌を手がけた松任谷由実が登壇した。

 髙田郁による同名ベストセラー時代小説シリーズを原作に、角川春樹氏が最後の監督作としてメガホンをとった話題作。

 角川監督は、監督作73本を手がけてきたこれまでの驚きのエピソードの数々を披露。初監督作『汚れた英雄』を自ら手がけることになったいきさつについて「バイクレースの映画なんてやったことないというので、8人くらいに監督を断られた」と明かし「この映画が失敗したら腹を切ると自分で言って、そばに短刀を置いていた。その後、ガンで腹を切ったんだけど麻酔なしでこんなことできないなと思った。成功してよかった」と振り返り会場を笑わせた。

 その後、主題歌「散りてなお」の作詞作曲編曲を手がけた松任谷が登壇。本作の主題歌を依頼した理由について「ユーミンしか思い浮かばなかった。最後の作品だったら、絶対引っ張り出さなきゃと思った」と言う角川監督に、松任谷も「80年台の前半に、よくごちそうになったんですよ」と引き受けた理由を茶目っ気たっぷりに答え、会場を沸かせた。
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