出版業界に切り込む映画『騙し絵の牙』吉田大八監督明かす「ウチの名前は伏せてと言われた」

写真右:吉田大八監督 左:MC伊藤さとり

 


 映画『騙し絵の牙』のトークイベントが14日、都内にて行われ、吉田大八監督が登壇。ユニークな取り組みが話題の天狼院書店店主・三浦崇典氏とオンラインでつながり、映画の舞台となった“出版・書店業界”の現状を交えつつ「本屋さんのこれから」をテーマにトークを行った。


 大泉洋が主演を務める話題作。崖っぷちの出版社を舞台に繰り広げられる仁義なき“騙し合いエンターテインメント”。


「昔から『仁義なき戦い』が好きなんですが、原作を読んでいて『仁義なき戦い』を出版業界を舞台にやるという方向性を見つけた」と吉田監督。一方で、大泉が演じる主人公・速水や、松岡茉優が演じる高野らは「“映画版”として脚色し結果的に大分、違う描き方になった」と語り「原作を読んで業界の知識を入れてから見ても楽しめる作品になったと思います」。


 その吉田監督の脚色や映画版ならではの展開を、業界のプロ・三浦氏も「劇中に登場する出版社や作家は、この人がモデルじゃないか、と思いながら楽しみました。とくにオチはプロから見てもなるほどと思わせられました」と大絶賛。その言葉に監督も「プロの方に荒唐無稽すぎると言われたら困るなと思っていたんですけど…そう言っていただけてうれしい」と相好を崩した。



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