菅野美穂「私が悪いという気持ちと、いま私は世界一不幸という気持ちが…」子育てのリアルな感情を明かす

 

 さらに「原作に、子供が生まれて良かったことと悪かったことのうち悪かったことのほうが多かったかもしれないという言葉があって、すごく共感できた。その気持ちをこの映画に生かせたらと思いました」と“ほのぼの”だけではいられない子育てのリアルを赤裸々に語った菅野。「おとといは洗い物をしている間にテーブルの上がボンドで真っ白になっていて。涙目になりながら掃除しました。ボンドを手の届くところに置いた私が悪いという気持ちと、いま私は世界一不幸という気持ちでした」と苦笑いで日々のハプニングの一端を明かした。

 子育て未経験の高畑も「私はシングルマザーの役だったけど、お2人のパートを見て、男性が本当の意味でちゃんと子育てに参加するのって難しいんだろうなと思いました。全国のパパさんにも見てほしい」、尾野も「お父さんも大変だけど私は母親役を演じたので、その大変さが身に染みて感じました」。

 子役の3人もそんな母たちを気遣うようなコメント。高畑、尾野もそれぞれの“息子”たちから「優しくしていただいた」「助けていただいた」というあたたかい言葉をもらい「大人より大人」と感服。

 また菅野は、撮影で息子役の柴崎楓雅くんの頭を叩くシーンで「1回だけ、本当にゲンコツが入ってしまって」と明かし「痛かっただろうな、と。悪かったよー」と謝罪。「そのあとフォローしてくれたし優しかったので…」という楓雅くんの大人の対応にほっとした様子だった。
 
 この日の登壇者は菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、柴崎楓雅、外川燎、阿久津慶人、瀬々敬久監督。

 映画『明日の食卓』は5月28日より公開。