パラマラソン、道下美里が金メダル リオに続き2大会連続でメダル

 東京パラリンピック最終日の5日、陸上女子マラソン(視覚障害T12)が行われ、道下美里(三井住友海上)が3時間0秒50の大会新で金メダルを獲得した。2016年リオデジャネイロ大会の銀メダルに続き、2大会連続のメダルとなった。

富久町西交差点付近を通過する道下美里

 道下は小学4年で膠様滴状角膜ジストロフィーを発症し、中学2年で右目の視力を失い、のちに左目の視力も0.01以下まで低下した。28歳から陸上を始め、31歳でマラソンに転向。20年には自身の持つ世界記録を2度更新し、2時間54分13秒の世界記録をマークしていた。

 あいにくの雨の中のレース。25キロ過ぎでトップを走っていたエレーナ・パウトワ(RPC)を抜き、先頭に立った道下は30キロ過ぎでスパートをかけ、国立競技場に入ってからさらにペースを上げた。ゴール直前には晴れ間が覗き、伴走者の志田淳とともに笑顔でゴールした。

 今夜には国立競技場で閉会式が行われ、13日間にわたった東京パラリンピックが閉幕する。

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