「第二次大戦の悪役でも、熱い大和魂の日本兵でもない」小野田寛郎少尉役・津田寛治、遠藤雄弥らが会見

 

 映画『ONODA 一万夜を越えて』記者会見が5日、フランス大使館 大使公邸(港区)にて行われ主演の遠藤雄弥と津田寛治らキャストと、フィリップ・セトン駐日大使が登壇。アルチュール・アラリ監督も「この作品を作ることができたのは僕の誇り」とビデオメッセージを寄せた。

 終戦後も約30年、フィリピンのジャングルで潜伏を続けた“最後の日本兵”小野田寛郎旧陸軍少尉の史実を元に国際共同製作で映画化した注目作。

 冒頭、セトン駐日大使は「フランスでは7月に封切され今も人気を博しています。日本での成功も願っています」と期待を寄せた。

 小野田の青年期を演じた遠藤雄弥、壮年期を演じた津田寛治らキャストもコロナ禍を経ての日本公開に喜びをあらわに。津田は作品を見た人からの反響を語り「皆さん、こんな日本兵は見たことないと言う。これまで世界中で描かれる日本兵は第二次世界大戦の悪役、日本で描かれる日本兵は熱い大和魂を持った兵士。でも、ここで描かれる日本兵はそのどちらにも属さない」とステレオタイプの表現を超え、人間に迫る作品だと語った。

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