鈴木宗男氏が勉強不足の政治家に苦言。北方領土問題は「返還」ではなく「引き渡し」

徐々に熱が入っていく鈴木氏

「街宣車で“北方領土を返せ。不法占拠だ”と1億回叫んでも返ってこない」

 そのうえで解決法については「今、日本とロシアの間で残っているのは国境線が決まっていないことだけ。日本は世界の主要国、ロシアも世界一のエネルギー資源大国であるし、大国。その2つの大国間に平和条約がないというのは私は不自然だし異常だと思う。それを解決するにはトップの判断しかない」と岸田総理の決断に期待を寄せた。またプーチン大統領については「ロシアの政治家で日本に関心を持ったり、日本の文化や歴史を理解している人はプーチンさんだけと言っていい。柔道をやっているだけあって、礼に始まり礼に終わるという日本の良き文化も頭に入っている。私はプーチンさんとは4回しか会っていないが、この4回での印象でプーチンさんは人情家だと思っている。メディアでは冷たいとか、KGB出身だから冷徹だという話があるが、全くそんなことはない」と語った。

 そして最後も「評論家のように自分の思いだけを言うのはいいが、それは運動。運動はいらない。外交は交渉。交渉というのは結果を残さなければいけないということ。これは覚えていてほしい。よく黒塗りのトラックで街宣車が“北方領土を返せ。不法占拠だ”と叫んでいる。1億回叫んでも返ってこない。それは運動だから。外交は交渉なんです。その交渉は政治家がやるもの。同時にトップリーダーの決断。そういう意味では岸田総理に期待をしながら、それを支える安部元総理だったり、(自民党の)幹事長の茂木さんも外務大臣経験者ですから、一致結束して、我々も“しっかり支えていく”という思いの中で北方領土問題の解決と日露の平和条約の締結がされるものだと思っています」などと締めくくった。

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