運ばれていく子ども、倒れて動かない人…ウクライナに広がる市民への深刻な被害を8bitNewsが映像リポート

橋は破壊されたがまだイルピンからの避難者は続く【8bitnews】提供「ウクライナ危機、現地ルポ第14弾」より

 ジャーナリストの堀潤氏がニュースメディア「8bitNews」の公式YouTubeにて、ウクライナの首都キエフから届いた現地ジャーナリストによるリポートを配信。15日に公開された第14弾の最新リポートでは、現地時間14日に、ロシアの攻撃により一般市民が死傷している現状をリポートしている。

 8bitNewsでは、ロシアによるウクライナ侵攻前夜の2月23日から、現地入りした香港人ジャーナリストKaoru Ng氏による現地リポートを公式YouTubeにて配信。

 ロシア軍が侵攻中のイルピンのチェックポイントで、イルピン市内から逃れてきた人々を取材するKaoru氏。負傷している避難者も多いようで、救護テントも設営されている。ストレッチャーで運ばれていくのは、まだ幼い子供のようだ。

 家を突然破壊されたという男性は「爆発音があったが何なのか分からない。警告音などの音声ガイダンスはなく、一発目の攻撃があった」と動揺しながら取材に答え「人道救助はなかった。逃げろと言われて逃げてきた」と悲惨な状況を伝えた。

 ある女性は「ロシア軍が工場の近くで家族をとらえ子供を一人、射殺した。敵だからなりふり構わず撃っているんじゃないかしら」と語った。

 ますます広がる、一般人への甚大な被害。Kaoru氏のカメラは、さらにショッキングな映像もとらえていた。破壊が進む市街を移動中、ガレキが散乱する道路に倒れている人らしき姿。そばには自転車が転がっており、ジーンズにパーカー姿のその人はピクリとも動かず、救助しようとする人も見えない。

 攻撃を受けた住宅地では、ペット用のキャリーバックが放置され、中には布をかけられ横たわったままの亡きがらが。避難途中に攻撃に巻き込まれたのか。

 イルピン川にかけられた橋は先日の砲撃で破壊。この日も、多くの避難者が板やガレキを寄せ集めて作った道を歩いて、イルピンから逃れてきていた。

「8bitNews」は堀氏が代表を務める、世界各地の市民記者による情報を発信するニュースメディア。公式YouTubeにて「ウクライナ危機、現地ルポ」シリーズを公開中。

 

【砲撃の中 ロシア軍の激しい攻撃続くイルピンで住民の救出 攻撃続く中Kaoruが現地ルポ】

 

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