みうらじゅん、古本買ったら「犯人書いてあった(笑)」前橋BOOK FESサポーターに就任

本にまつわる謎のエピソードを次々と披露するみうら

 同じくサポーターのみうらは「小さい頃から本を買うのが好き。とりあえず本棚に差し込むまでが好きだったので基本読んでない。自分も本棚に差し込める本が欲しくなって、中学くらいから自分で書いた原稿用紙を和綴して、背表紙に〈みうらじゅん全集第1巻〉と書いて本棚に差し込んで、友達がきたら“これ、面白いで”と勧めていた」と特殊なエピソードを披露。

 続いて「僕はこういう仕事に就いて42年経ちますが、文庫本とかを入れたら170冊以上本を出していた。当然皆さんもご存じのはずなんですけど、なぜか気づかれていないという怪奇現象があって。こんなにたくさん本を出したのに、本屋さんにあまり置かれていない」と自虐。

 さらに「1冊目の本のあとがきを糸井さんが書いてくれて、この話を聞いた時に糸井さんがあとがきを書いてくれたように、僕もフェスのあとがきのような存在になりたいと思った。糸井さんは僕の170冊以上ある著書のうち、3冊もあとがきを書いていただいていて、そのあとがきが本編より面白いんです(笑)」とオチをつけて爆笑を誘った。

 170冊超の著書を誇るみうらが一番怖いのは「絶版」で「断裁されて紙に戻り、誰かの本の手助けになるのがすごく嫌。古本といわれる本でももう一度読む機会があれば生き返る」と持論を展開し、「たまに古本屋さんに行くんですけど、自分の本が結構出ていると“(持ち主が)死んだのかな”と思う。僕の本って古本屋にあまり出なくて、亡くなったか相当嫌いになったかどちらかだと思うので、僕が買うようにしています」とまさかの自著買いまでぶっちゃけ。

 その後も「誰かの推理小説を買った時、1ページ目に“犯人はホテルのメイドだ”って書いてあって(笑)。俄然やる気がなくなったんだけど、“本当かな”と思う気持ちがあって、本を読まない僕がその本は読み切りました。ホテルのメイドじゃなかった」と古本トークが止まらないみうらに、糸井も「こんな話をする本の集いって今までなかった」と驚嘆した。

「前橋BOOK FES 2022」は10月29日(土)、30日(日)の2日間、前橋市のまちなかエリアで行われる。