10歳の「東宝シンデレラ」誕生「産んでくれてありがとう」半世紀ぶり「TOHO NEW FACE」は11歳空手世界王者

 

 次世代のスターを発掘する「東宝シンデレラ」オーディションと「TOHO NEW FACE」オーディション2022グランプリ発表会が6日、都内にて行われ、「東宝シンデレラ」グランプリには埼玉県出身の10歳が、「TOHO NEW FACE」グランプリには京都府出身の11歳が輝いた。

「東宝シンデレラ」は1984年、東宝創立50周年記念イベントとして設立。初代シンデレラに沢口靖子、4代目・野波麻帆、5代目・長澤まさみ、7代目・上白石萌歌、8代目・福本莉子など世代を代表する女優を輩出。今年は6年ぶり9回目の開催。

 1946年から60年代後半にかけて開催された「東宝ニューフェイス」は三船敏郎、平田昭彦、宝田明、佐原健二、岡田真澄らを輩出。男性オーディション「TOHO NEW FACE」として今年、復活した。

「TOHO NEW FACE」グランプリに輝いたのは、京都府出身の小学5年生・小谷興会(おだに こうえ)さん(11歳)。グランプリの受賞に「うれしいのひと言」と喜びつつ「人から愛されるようになりたいです」と抱負を語った。あこがれの人は「吉沢亮さんと横浜流星さん」。空手の形(型)10歳の部で世界チャンピオンに輝いた経験を持つ小谷さん。空手と俳優の両方で活躍したいとのことで「形の部で世界チャンピオンになったので、組手でも世界をとって、俳優の世界でも活躍できる人になりたい」と語った。

「東宝シンデレラ」グランプリに輝いたのは、埼玉県出身の小学4年生・白山乃愛(しろやま のあ)さん(10歳)。「思っていなかったことが起きたので…」と少し涙をぬぐいながらも、グランプリのマントやティアラの感触を聞かれると「感触って何ですか?」と言葉の意味を素直に聞き返し、その無邪気さに会場から微笑ましい笑いが起こる一幕も。

 応援してくれた人に言いたいことはと聞かれると「お母さんとお父さんがいなかったら私は生まれてなかったし産んでくれてありがとう」と受賞の喜びを両親に伝えた白山さん。あこがれの人は「長澤まさみさんです。演技がうまいし全部(好き)です」。

 また「TOHO NEW FACE」ミュージカル賞には、東京都出身の中学1年生・髙橋佑大朗(たかはし ゆうたろう)さん(13歳)。

「東宝シンデレラ」ミュージカル賞には大阪府出身の中学3年生・山戸穂乃葉さん(14歳)。同審査員特別賞には大阪府出身の中学1年生・西川愛莉(にしかわ あいり)さん(12歳)が選ばれた。

 この日は、上白石萌歌(第7回「東宝シンデレラ」オーディション グランプリ)、上白石萌音(第7回「東宝シンデレラ」オーディション 審査員特別賞)、浜辺美波(第7回「東宝シンデレラ」オーディション ニュージェネレーション賞)、福本莉子(第8回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ)の歴代受賞者がプレゼンターとして登壇。

 上白石萌歌は「私は受賞時に10歳。授賞式の夜のことをすごく覚えています。今後、自分がどうなるか分からないけど確実に変わっていくのかなと感じていました。皆さんにも、役者としてというより人として輝く瞬間があるといいなと思います」と、ファイナリストたちにねぎらいとエールの言葉を送っていた。

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