沖縄は世界5大長寿地域 “ブルーゾーン” だった!ウェルビーイングの聖地で「ワーケーション促進」へ

「沖縄ワーケーション実証体験」より、「ガンガラーの谷」での勉強会

 参加者からは「健康食も体験でき、社内のコミュニケーションも良くなった上に参加した企業同士の繋がりが強くなり、東京に帰ってきても、連絡を取り合うなど特別な関係が構築できた」(40代女性管理職)、「5分の休憩でも非日常なリフレッシュができ、仕事がはかどった」(30代IT系男性)、「沖縄がアジア唯一、世界五大⾧寿領域 “ブルーゾーン” の一つと初めて知ったが、大らかで幸せそうな地元の人々に触れ合い本質的なWell‐beingが沖縄にはあると感じた」(50代男性管理職)などの意見が寄せられた。

 参加者へのアンケートによると、ワーケーション滞在先で一番重視するのは「都会でできない時間の過ごし方」だが、「集中できる環境」「Wi-Fiなどの通信環境」といった仕事環境だけでなく「食や体験を通じて健康になれる」「リフレッシュ、気分転換できる」「日常の不安や悩みから解放される」といった精神的な充実感を挙げる声も多く聞かれた。

 琉球大学国際地域創造学部の荒川雅志教授は「NIKKEIワーケーション会議 in 沖縄Next」で健康で長生きの人が数多く居住する地域は “ブルーゾーン” と呼ばれ、イタリア、米国、ギリシャ、コスタリカ、沖縄県が該当すると指摘。

 その共通点は「運動、食事など生活習慣のほか、生き方だ。はっきりした人生の目的を持ち、スローライフを楽しむ。家族を大切にすることも⾧寿に寄与している。最後は人、地域、社会、自然との様々なつながりだ」といい「リゾート地、沖縄が果たす次世代の旅、観光とは旅行客が自らをリボーン(再生)できる場所となることだ」「訪れる人が自然、地域のつながりを通じて新しい生き方が描ける『ライフスイル・デザインの島』こそが沖縄にある最大の価値だ」と呼びかけている。