東山紀之が新社長に就任。藤島ジュリー景子社長は代表取締役にとどまり被害者対応に専念

冒頭に社長辞任を発表した藤島ジュリー景子氏(写真:AP/アフロ)

 東山氏は「新しく代表に就任した東山です。まずジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪します。今後はこの事実に真摯に向き合うため、私は年内をもって表舞台から引退します。今後は人生をかけてこの問題に取り組んでいきます」と謝罪と共に年内をもってのタレント引退も合わせて発表した。

「新しい事務所を作っていくために、第一に特別報告書の事実認定、及び提言を真摯に受け止め、被害者の方々をはじめとする皆様に深くお詫びします。被害者の方々の救済、補償に誠心誠意、取り組むことが全ての出発点だと考えています。喜多川氏による性加害が行われている当時から、役職員の一部は性加害ついて見て見ぬふりもして、何の対策もしなかったと明言されています。この店に関し、深くおわびします。被害者の方々の補償も真摯に向き合い、誠実に対応させていただきます。第二に、私は新社長として、外部からチーフコンプライアンスオフィサーを招聘し、こうした問題が起こらないよう、再発防止策を考えています。ガバナンスの再構築も行っていきます。なによりファンの皆さま、一生懸命やっているすべての所属タレントのために失われた信頼を取り戻すために全力で務めていく。喜多川氏が被害者の方に長きにわたって深い心身の傷を負わせてしまったこと、それで失った信頼を取り戻すのは大変、時間がかかると思いますが、私はこの問題に人生をかけて、命をかけて取り組んでいきたい」と訴えた。

 東山氏は喜多川氏の性加害については「恥ずかしながら、何もできず何の行動もしていなかった。ただ、噂としては聞いていた。私自身は加害を受けたことはなく、受けている現場に立ち会ったこともなく、先輩、後輩から相談もなかった。何の行動もできなかった反省も込めて、今後は対応していきたい」「暴露本などで噂は知っていたが、喜多川氏のことを信じていたのでそういったものは読んでこなかった。しかしマスコミの報道があったり、有罪判決があったり。その辺から認識は深まっていったが、あくまで噂ということを信じていた。喜多川氏と隠ぺいしていた藤島氏のことは父母のように感じていたので、(事実で)あってはほしくないなと思っていた。ただ、その中でも仕事をしていかなければいけない。その中でいつしかそういうことも忘れていく。そういうことの繰り返しだった。その間も被害者の方はトラウマに苦しみ心身ともに不調を訴えていた。それは受け止めなければいけないし、救済し保証していくべきだと思っている」などと語った。