『おちょやん』コンビ、杉咲花に若葉竜也「朝ドラでもプロポーズしたけど…いつもうまくいかない」

 

 映画『市子』(12月8日公開)の完成披露舞台挨拶が6日、都内にて行われ、主演・杉咲花と共演の若葉竜也らキャストと戸田彬弘監督が登壇。若葉が、朝ドラ『おちょやん』に続いての杉咲との“恋人”役を振り返った。

 監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterによる舞台「川辺市⼦のために」を監督自ら映画化。恋人からのプロポーズの翌日に姿を消した女性・市子の謎と、次第に明かされる壮絶な過去を描く。

 先に行われた東京国際映画祭でも大絶賛された本作。謎めいた過去を持つ主人公・市子を演じた杉咲は「味わったことのないような経験をさせていただきました。演じ手としての、こう表現しなければという欲が剥がれ落ちて、目の前で起こっていることに対して反応してしまう時間でした」と振り返り「それだけ引力のある作品。素晴らしい経験をさせていただきました」と充実の表情。

 一方、プロポーズした翌日に消えた市子を追い、真実に迫っていく恋人を演じた若葉は、朝ドラ『おちょやん』での杉咲との共演を引き合いにし「僕は杉咲さんに朝ドラでもプロポーズをしたんですけど…いつも上手くいかないなと思いました。なかなか厳しいですね」と苦笑し、会場も大笑い。

 最後に杉咲は「市子を演じた時間は引き裂かれるような痛みがあったと同時に、自分の中の大切な記憶として何度も再生したいような多幸感にあふれた時間でもありました」と振り返りつつ「どんな環境にいたとしてもその人のことはその人にしかわからない。その上でどれだけ他者と関わっていくことが出来るのか?と突きつけられるような映画」とアピールしていた。

 この日の登壇者は杉咲花、若葉竜也、森永悠希、中村ゆり、戸田彬弘監督。